こんにちは。「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
切れ込みの入った大きな葉っぱが特徴的なモンステラ、お部屋にあるだけでグッと南国リゾートのような雰囲気になって素敵ですよね。
でも、実際に育ててみると「モンステラの水やりサインや水やりタイミングがいまいちわからない」と悩んでしまうこと、ありませんか?
私もモンステラをお迎えしたばかりの頃は、土の表面は乾いているように見えるけれど中は湿っているんじゃないかと不安になったり、良かれと思って毎日お水をあげていたら葉っぱが黄色くなってしまったりと、失敗の連続でした。
特に室内で育てていると、エアコンの影響や日当たりの変化もあり、夏や冬といった季節ごとの水の量の調節も難しく感じますよね。
そこで今回は、私が長年モンステラと向き合い、試行錯誤しながら見つけた「植物からのサイン」の見極め方や、絶対に失敗しないための水やりのタイミングについて、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していこうと思います。
専門的な難しい話ではなく、明日からすぐに実践できるコツばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- モンステラが水を欲しがっている時に出す、葉や茎の具体的なサイン
- 根腐れという最悪の事態を防ぐための、正しい水やりの頻度と量の目安
- 日本の四季やそれぞれの室内の環境に合わせた、柔軟で失敗のない水分管理のコツ
- 葉水の重要性や具体的なやり方、毎日のケアに取り入れるメリット
モンステラの水やりサインとタイミングの基礎知識

まずは、モンステラを元気に、そして長く育てるために一番大切な「水やりの基本ルール」についてお話ししますね。
植物が水を欲しがっているサインを見逃さないこと、そして適切なタイミングでお水をあげることが、モンステラとの長い付き合いの第一歩です。
「水やり3年」なんて言葉があるくらい奥が深いものですが、ここでは私が普段意識している基本的なポイントを、初心者の方にも伝わるように噛み砕いてまとめてみました。
モンステラは水やりを何日に1回すればいい?水やりの頻度
「モンステラの水やりは何日に1回が正解?」と質問しているところをよく見ますが、結論から言うと、「何日に1回」という決まった正解はありません。
これをお伝えすると「えっ、目安がないと不安…」と思われるかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があるんです。
モンステラが水を吸うスピードや土が乾く早さは、置かれている環境によって驚くほど変わります。
例えば、以下のような条件の違いで、水やりのタイミングは数日から数週間もの差が出ることがあります。
- 日当たり: 窓際の明るい場所と、部屋の奥の薄暗い場所では、光合成の活発さが違うため、水の減り方が全く異なります。
- 温度と湿度: 夏の暑い日はすぐに乾きますが、梅雨時や冬の寒い日はなかなか乾きません。
- 風通し: サーキュレーターなどで空気が動いている場所は乾きやすいですが、空気が淀んでいる場所は湿気がこもりがちです。
- 鉢の素材: 素焼きの鉢は側面からも水分が蒸発して早く乾きますが、プラスチックや陶器の鉢は保水性が高く、乾きにくい傾向があります。
- 株の大きさ: 葉っぱが多くて根が張っている大きな株は水をたくさん吸いますが、植え替えたばかりの小さな株は吸い上げがゆっくりです。
このように、条件がバラバラなので、「3日に1回」と決めてしまうと、あるお家では水不足になり、別のお家では水のやりすぎで根腐れしてしまう、なんてことが起きてしまうんですね。
ですから、カレンダーの日数で管理するのではなく、あくまでも目の前の「土の状態」と「植物の様子」を見て判断するのが、一番確実で失敗のない方法なんです。
週一回の固定給水はNG!土の状態を見る
お仕事などで忙しいと、つい「毎週日曜日の朝に水をあげる」といったルーティン化をしたくなりますよね。
私も昔はそうしていました。でも、これはモンステラにとってはかなり危険な賭けになってしまうんです。
例えば、雨が続いて湿度が高い週があったとします。
そんな時は、前の週にあげた水がまだ鉢の中にたっぷりと残っていることが多いんです。
それなのに「日曜日だから」といって追加で水をあげてしまうとどうなるでしょうか?
鉢の中は常に水でジャブジャブの状態になり、土の粒の隙間にあるはずの空気がすべて水で埋め尽くされてしまいます。
植物の根っこも人間と同じで呼吸をしているので、酸素がない状態が続くと窒息して死んでしまいます。これが「根腐れ」の始まりです。
逆に、真夏の猛暑が続く時期には、週に1回の水やりでは全く足りず、週の半ばで水切れを起こしてカラカラに枯れてしまうこともあります。
momo「水やりをする日」を決めるのではなく、「水やりが必要かチェックする日」を毎日の習慣にしてみてください。
朝、コーヒーを淹れるついでにちょっと土を見てみる。
これだけで、植物の健康状態は劇的に良くなりますよ。
モンステラが水不足しているサインは?


では、モンステラは喉が渇くとどんなサインを出して私たちに訴えかけてくるのでしょうか。
毎日観察していると、言葉は話せなくても、体全体を使って「お水ちょうだい!」とアピールしていることに気づけるようになります。
1. 葉や茎のハリ・弾力がなくなる
これが一番わかりやすい初期のサインです。
水分が十分にある時のモンステラの葉は、厚みがあってピンとしており、触ると少しひんやりとした硬さを感じます。
しかし、水が不足してくると細胞の中の水分圧(膨圧)が下がるため、葉にハリがなくなり、ふにゃっとした柔らかい感触になります。
葉のツヤがなくなり、なんとなく顔色が悪いような印象を受けたら要注意です。
2. 葉や茎が垂れ下がる
さらに水不足が進行すると、重力に逆らって葉を支える力がなくなります。
普段は上や横に向かって元気に伸びている茎(葉柄)が、だらんと下を向いて垂れ下がってきます。
まるで疲れて肩を落としているような姿に見えるので、こうなったらすぐに水をあげる必要があります。
3. 鉢が軽くなる
視覚的なサインだけでなく、物理的な重さも重要な指標です。
水やりをした直後の鉢の重さを覚えておき、持ち上げた時に「あれ、軽い!」と感じたら、土の中の水分がほとんどなくなっている証拠です。
特にプラスチック鉢などの軽い鉢を使っている場合は、この方法が非常に分かりやすいですよ。
最適な水の量は「鉢底から流れ出るまで」
「土が乾いたから水をあげよう!」と決めたら、次は量の問題です。
ここで、「根腐れが怖いから…」と遠慮して、コップ1杯程度の水をちょろっとあげるのは、実は植物にとって一番良くないあげ方なんです。
水やりをする時は、鉢底の穴から水が勢いよく流れ出るくらい、たっぷりと与えるのが鉄則です。
これには、単なる水分補給以上の、非常に重要な2つの役割があるからです。
役割1:土全体に水分を行き渡らせる
ちょろっとあげるだけの水やりだと、水は土の表面や一部の通り道だけを濡らして下に抜けてしまい、肝心の根っこが多く集まっている部分まで届かないことがあります。
たっぷりとあげることで、鉢内の土全体を均一に湿らせ、すべての根が水を吸える状態を作れます。
役割2:土の中の空気の入れ替え(ガス交換)
これは意外と知られていないのですが、水やりには「深呼吸」の効果があります。
土の中には、根っこが呼吸した後に吐き出した二酸化炭素や、老廃物ガスが溜まっていきます。
上から大量の水を注ぐことで、そうした古いガスを水圧で鉢底から押し出し、水が引いた後に上から新鮮な酸素を含んだ空気を引き込むことができるんです。
新鮮な空気が入ることで、根っこはまた元気に呼吸ができるようになります。
注意点:受け皿の水は必ず捨てること!
たっぷりと水をあげると、受け皿に水が溜まりますよね。
これを「予備の水」として残しておくのは絶対にNGです。
溜まった水は根腐れの原因になるだけでなく、湿気を好む虫の温床にもなります。
水やり後は、受け皿の水を必ず捨てる習慣をつけましょう。
水やりチェッカーを活用して失敗を防ぐ
「土の表面は乾いているけど、中はまだ湿っているかも…」と不安になること、ありますよね。
特に、インテリアに合わせて化粧石(マルチング)を敷いている場合や、深さのある大きな鉢を使っている場合は、指を入れて確認するのも大変ですし、正確に判断するのはプロでも難しいことがあります。
そんな時に私が全力でおすすめしたいのが、「水やりチェッカー(サスティーなど)」というアイテムです。
これを土に挿しておくだけで、根っこが吸える水分(有効水分域)が土にあるかどうかを、色の変化で視覚的に教えてくれます。
- 客観的な判断ができる: 「乾いたかな?」という曖昧な感覚ではなく、「色が白くなったから乾いた」という明確な基準で判断できます。
- 隠れ過湿を防げる: 表面は乾いていても、鉢の中心部が湿っていることはよくあります。チェッカーなら、根がある中心部の水分量を検知してくれるので、水のやりすぎを確実に防げます。
- 管理の共有ができる: 家族やパートナーと植物を育てている場合、「色が白くなったら水をあげる」という共通ルールを作れるので、「誰かが水をあげちゃった」というトラブルも防げます。



私は普段、チェッカーが「乾燥」の色(白)を示しても、モンステラの場合はそこからすぐに水をあげるのではなく、季節によってはさらに1〜2日待ってからあげるようにしています。
こうすることで、しっかりと土を乾かす期間(乾湿のメリハリ)を作ることができ、根が水を求めて伸びる力を引き出せます。
水やりしすぎたらどうなる?根腐れのリスク
植物を枯らしてしまう原因のナンバーワンとも言えるのが、「水のやりすぎ(過湿)」です。
植物を可愛がるあまり、つい毎日水をあげたくなりますが、常に土が濡れている状態はモンステラにとって毒になりかねません。
土の中がずっと水で満たされていると、根っこに必要な酸素が供給されなくなります。
人間で言えば、ずっと水の中に顔をつけているような状態です。
酸素不足に陥った根は、細胞が壊死して呼吸ができなくなり、やがて腐ってしまいます。
これが園芸用語で言う「根腐れ」です。
根腐れが厄介なのは、「土には水があるのに、植物は水を吸えない」というパラドックスが起きることです。
根が機能していないため、地上部の葉は水分不足でしおれてきます。
これを見た飼い主さんが「あ、水不足だ!」と勘違いしてさらに水を与えてしまい、腐敗を加速させてトドメを刺してしまう…という悲しいケースが後を絶ちません。
「乾いていないなら、水はやらない」。この勇気を持つことが、根腐れからモンステラを守る最大の防御策になります。


葉が黄色や茶色に変色する原因と対処法


葉っぱの色が変わってしまうのも、モンステラからのSOSサインです。
ただ、「黄色くなった=水不足」とは限らず、変色のパターンによって原因が異なります。
ここでは代表的な変色パターンと、その対処法を詳しく見ていきましょう。
| 症状のパターン | 考えられる主な原因 | 具体的な対処法 |
|---|---|---|
| 下の方(古い葉)から全体的に黄色くなる | 水切れ、根詰まり、または自然な老化(新陳代謝) | まずは水やりの頻度を見直します。土がカチカチなら植え替えを検討。一番下の葉だけであれば、生理現象なので切り取ってOKです。 |
| 葉の一部が茶色や黒っぽく変色する | 根腐れ、直射日光による葉焼け、または寒さ | 根腐れが疑われる場合は水を断ち乾燥させます。冬場であれば、窓際から離して暖かい場所へ移動させましょう。 |
| 葉先だけが枯れる・茶色くなる | 空気の乾燥、根詰まり、根のストレス | 根からの水分が葉先まで届いていません。葉水をしっかり行い湿度を上げます。根詰まりなら5月〜9月の間に植え替えを行います。 |
| 葉に黄色い斑点模様ができる | 病気、またはハダニなどの害虫被害 | 葉の裏をよく観察し、虫がいれば駆除します。病気の可能性がある場合は、被害拡大を防ぐためにその葉をカットします。 |
もし、変色の原因が「根詰まり」によるものであれば、鉢の中が根でパンパンになっていて水や酸素が行き渡っていない可能性があります。
その場合は、適切な時期に一回り大きな鉢へ植え替えてあげる必要があります。
モンステラの水やりサインとタイミングを踏まえた管理法


ここからは、基礎知識を踏まえた上で、より具体的で実践的な管理方法について深掘りしていきましょう。
モンステラは日本の四季がある環境でも十分に育ちますが、季節ごとの気温や湿度の変化に合わせて、私たちがケアの方法を少しずつチューニングしてあげる必要があります。
「マニュアル通りにやっているのに、なぜか元気がない…」という場合、その原因の多くは「環境とのミスマッチ」にあります。
私自身、最初は一年中同じペースで水やりをして失敗した経験があります。
しかし、季節や室内の環境に合わせて水量やタイミングを変えるコツさえ掴んでしまえば、モンステラは驚くほど素直に応えてくれるようになりますよ。
ここでは、私が日々の管理で実践しているテクニックを余すことなくお伝えします。
室内の環境に合わせた水分管理のコツ
室内でモンステラを育てる場合、屋外とは違った「室内特有の落とし穴」があることをご存知でしょうか?
それは、「空気の流れ(通気性)」と「エアコンの風」です。これらは水やりのタイミングや土の乾き具合に直結する重要な要素です。
まず、閉め切った室内では空気が滞留しがちです。風がない環境だと、植物の蒸散作用(葉から水分を出す働き)が鈍くなり、土もなかなか乾きません。
結果として、水やりをしてから何日経っても鉢内がジメジメしたままになり、根腐れのリスクが高まってしまいます。
サーキュレーターを活用しよう
私が強くおすすめしたいのが、サーキュレーターや扇風機を使って、部屋の空気を循環させることです。
直接植物に風を当てる必要はありません。
部屋の空気がなんとなく動いている状態を作るだけで、土の乾きが早くなり、根が健全に呼吸できるようになります。
特に梅雨時や冬の結露しやすい時期には効果絶大です。
一方で、絶対に避けなければならないのが「エアコンの風を直接当てること」です。
冷房も暖房も、エアコンの風は極端に乾燥しています。
これがモンステラの大きな葉に直接当たると、まるでドライヤーを当てられているかのように急速に水分が奪われてしまいます。
「ちゃんと水やりをしているのに、葉がカサカサになって丸まってしまう」という場合、エアコンの風が犯人であることが多いです。
水やりの管理と同じくらい、置き場所の環境(風の通り道)を見直すことは大切です。
もし置き場所に困る場合は、風向きを調整したり、衝立を使ったりして、直接風が当たらない工夫をしてあげてくださいね。
夏の水やり頻度は土が乾いたらたっぷりと
モンステラにとって、春から夏(5月〜9月頃)は、一年で最もエネルギーを使う「成長期」にあたります。
気温が上がり、日照時間も長くなるこの時期、モンステラは新しい葉を次々と展開し、根をぐんぐん伸ばしていきます。
当然、体の代謝が活発になるため、水を吸い上げる量もスピードも桁違いに増えます。
この時期の水やりの合言葉は、「土の表面が乾いたら、即座にたっぷりと」です。
「即座に」というのがポイントで、成長期に水切れを起こしてしまうと、新芽の成長が止まったり、せっかく開きかけた葉が奇形になってしまったりと、成長にダイレクトに影響が出ます。
私の場合、夏場は毎朝必ず土の状態をチェックするようにしています。
特に7月〜8月のピーク時には、朝に水をあげても夕方には表面が乾いていることがあるほどです。
もし、一日で土がカラカラになってしまうようであれば、鉢が小さすぎて根詰まりしている(根が鉢いっぱいに回っていて土が少ない)可能性もありますが、基本的には「欲しがるだけあげる」というスタンスで問題ありません。
また、夏場は水やりの回数が増える分、土の中の栄養分も流れ出しやすくなります。
水やりのタイミングに合わせて、薄めた液体肥料を2週間に1回程度混ぜてあげると、葉の色ツヤが驚くほど良くなりますよ。
夏の水やりは涼しい時間帯に行う
「夏はたっぷり水をあげる」とお伝えしましたが、一つだけ絶対に守ってほしいルールがあります。それは「真昼の暑い時間帯には水をあげない」ということです。
これには明確な理由があります。
もし、気温が30度を超えるような炎天下の昼間に水をあげたとしましょう。すると、鉢の中に溜まった水が太陽熱や気温で温められ、あっという間にお湯のような状態になってしまいます。
これでは、根っこを「茹でて」いるのと同じことになり、深刻なダメージを与えてしまいます。
これを「蒸れ」と呼びますが、一度蒸れて煮えてしまった根は、二度と元には戻りません。
- 早朝(6時〜8時頃): これから気温が上がる前に水をあげておくことで、日中の光合成に必要な水分を供給できます。一番のおすすめタイムです。
- 夕方(17時以降): 日が沈んで気温が下がってからあげるのもOKです。夜間の間にゆっくりと水分を吸収できます。
私は基本的に朝派ですが、朝寝坊してしまった時は無理にあげず、夕方まで待つようにしています。
「暑いから水をかけてあげたい」という親心がかえって仇になることもあるので、グッと我慢してくださいね。
冬の水やりは控えめにし根腐れを防ぐ
さて、夏とは打って変わって、冬の管理は「我慢」が必要になります。
気温が15度を下回ってくると、モンステラの成長は緩やかになり、10度を切るとほぼ停止して「休眠状態」に入ります。
活動していないわけですから、当然、水もほとんど必要としなくなります。
この時期に夏と同じ感覚で「土が乾いたから」とすぐに水をあげてしまうと、間違いなく根腐れを起こします。
冬の水やりは、「土の表面が完全に乾いてから、さらに2〜3日(環境によっては1週間)待ってからあげる」という「乾燥気味(ドライ)」な管理にシフトしてください。
「そんなに放っておいて枯れないの?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
実は、植物には水分が少なくなると、体内の樹液の相対的な濃度を高めて凍結を防ごうとする性質があります(耐凍性)。
つまり、あえて水を切ってスパルタ気味に管理することで、モンステラ自身の耐寒性を引き上げ、寒さに強い株にすることができるのです。



なお、冬場の水道水は、地域によっては5度以下になることもあります※。
熱帯生まれのモンステラにとって、冷たい水はショックが大きすぎます。
私は冬場、給湯器のお湯を少し混ぜて、20度〜25度くらいの「ぬるま湯」を作ってからあげるようにしています。
これだけで根への負担が激減しますよ。
※実際、東京都水道局のデータ(令和6年の水温データを参照)によると、1月〜2月の平均水温は約8.8℃まで下がることが報告されています。これは熱帯生まれのモンステラにとっては、まさに氷水のような冷たさです。
霧吹きは必要?湿度を保つケアの効果
「水やりは控えるけど、モンステラが干からびないか心配…」という冬場こそ、「葉水(はみず)」の出番です。
葉水とは、霧吹きで葉っぱに直接水をかけてあげるケアのことです。
モンステラの自生地は熱帯雨林。高温多湿な環境を好みます。
しかし、日本の冬の室内は暖房器具の使用により、湿度が極端に低くなりがちです。
土は乾燥気味がいいけれど、空気は湿潤であってほしい…という、ちょっとわがままな要望に応えるのが葉水なんです。
葉水には、単なる水分補給以外にも素晴らしい効果がたくさんあります。
- 害虫予防: 乾燥すると発生しやすい「ハダニ」などの害虫を、水で洗い流して防ぐことができます。
- ホコリの除去: 広い葉に積もったホコリを落とし、光合成を妨げないようにします。
- 気孔の開閉を助ける: 葉に適度な湿り気を与えることで、植物の呼吸をサポートします。
「霧吹きなんて面倒くさい」と思わずに、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。
葉水をしている株としていない株では、春になった時の葉のツヤが全然違いますよ。
葉水の正しいやり方


葉水の効果を最大限に引き出すためには、ただ漫然と水をかけるだけでは不十分です。
私が実践している「効果的な葉水の手順」をご紹介します。
- 葉の裏側こそ重点的に
多くの人が葉の「表側」にばかり水をかけてしまいますが、実は植物の気孔(呼吸する穴)の多くは「葉の裏側」にあります。また、天敵であるハダニも葉の裏に潜んでいます。ですので、霧吹きを下から上に向けて、葉の裏側全体が湿るようにシュッシュッとかけてあげましょう。 - 水滴がしたたるくらいしっかりと
遠くからファブリーズのようにふわっとかけるだけでは、すぐに蒸発してしまい意味がありません。葉の表面に細かい水滴がつき、少ししずくが垂れるか垂れないか…くらいの量を目安にしっかりと吹きかけます。 - 床濡れ防止の工夫を
しっかりかけると床が濡れてしまいます。私は片手にタオルを持ち、葉の下に添えながらスプレーするか、大きめの観葉植物であれば、思い切って浴室に移動させてシャワー(弱水流・ぬるま湯)で全体を洗ってあげることもあります。これだと一気にホコリも落ちてスッキリしますよ。
霧吹きでの葉水は毎日行うのがポイント
土への水やりは「乾くまで待つ」のが鉄則ですが、葉水に関しては「毎日」行うのが正解です。
特に空気が乾燥している冬場や、エアコンを使っている時期は、朝と晩の2回行っても良いくらいです。
私は毎朝のルーティンとして、「おはよう」と声をかけながら(心の中で、ですが笑)葉水をすることにしています。
毎日葉っぱを近くで見ることになるので、「あ、新しい葉が出てきそう!」とか「ちょっとここに傷があるな」といった小さな変化にすぐに気づけるようになります。
この「日々の観察」こそが、枯らさないための最強の武器になります。
もし忙しくて毎日は無理という場合でも、最低でも2〜3日に1回は行ってあげてください。
それだけで、葉っぱの寿命は大きく伸びます。



忙しい朝、コーヒーを淹れるお湯が沸くまでの数分間だけ、霧吹きを持ってモンステラの前に立つんです。
シュッと水をかけた瞬間、葉っぱがキラキラして、森のような爽やかな香りがふわっと広がる気がして。
モンステラのためというより、私が深呼吸してリセットするための大切な時間になっています。
葉水のやりすぎによる弊害はあるのか
「葉水もやりすぎると良くないの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
基本的にはメリットだらけの葉水ですが、いくつか注意すべきシチュエーションがあります。
一つ目は、「夜間の低温時の葉水」です。
冬の夜、暖房を切って室温が下がった状態で葉がビショビショに濡れていると、気化熱で葉の表面温度が奪われ、低温障害(冷えによるダメージ)を起こすことがあります。
冬場は、気温が上がる日中に行うか、夜に行う場合は軽く拭き取ってあげると安心です。
二つ目は、「直射日光下の水滴」です。
真夏の強い日差しが当たっている時に葉に水滴が残っていると、その水滴がレンズの役割を果たし、光を集めて葉を焼いてしまうことがあります(レンズ効果)。
葉水をするなら、直射日光が当たらない時間帯か、日陰で行うのがベストです。
三つ目は、「風通しの悪い場所での過湿」です。
全く風が動かない場所で常に葉が濡れていると、カビや病気の原因になることがあります。
やはりサーキュレーターなどでの空気循環とセットで行うのが理想的ですね。
モンステラは日光なしで育てられる?
水やりと同じくらい重要なのが「光」です。モンステラは「耐陰性(たいいんせい)」といって、日陰でも耐える力が強い植物として知られていますが、それはあくまで「枯れない」というだけで、「健康に育つ」わけではありません。
日光が全く入らない暗い部屋(トイレや窓のない洗面所など)で育て続けることは、残念ながら不可能です。
光が足りないと、モンステラは光を求めて茎をひょろひょろと長く伸ばしてしまいます。
これを「徒長(とちょう)」と言います。
徒長した茎は弱々しく、大きな葉を支えきれずに垂れ下がってしまいます。
また、光合成が十分にできないため、根から水を吸い上げる力も弱まり、結果として土が乾かず、根腐れを引き起こしやすくなります。
理想の置き場所
レースのカーテン越しの柔らかい光が当たる窓辺がベストポジションです。
もしどうしても暗い場所に置きたい場合は、週に数回は明るい場所に移動させて日光浴をさせるか、植物育成用のLEDライトを活用して光を補ってあげましょう。


モンステラの育て方として「剪定」を活用しよう


長く育てていると、モンステラが大きく広がりすぎて邪魔になったり、下の葉が枯れてバランスが悪くなったりすることがあります。
そんな時は、恐れずに「剪定(せんてい)」、つまりカットしてあげましょう。
剪定は単に形を整えるだけでなく、水やり管理の観点からも非常に有効です。
葉の枚数が多すぎると、その分たくさんの水を必要としますが、根の状態が悪い時に葉が多いと、供給が追いつかずに株全体が弱ってしまいます。
特に、「根腐れ気味かな?」と感じた時は、思い切って黄色くなった葉や古い葉をカットし、葉の枚数を減らしてあげてください。
これを「蒸散の抑制」と言いますが、葉からの水分出口を減らすことで、弱った根への負担を軽くし、回復を助けることができるのです。
剪定に適した時期は、成長期である5月〜7月頃です。この時期なら、カットしてもすぐに新しい芽が出てきます。
切った茎(気根が含まれている節の部分)は、水に挿しておけば簡単に発根するので、また新しい株として増やす楽しみもありますよ。
根腐れしてしまったモンステラの復活方法
どんなに気をつけていても、うっかり水をやりすぎて根腐れさせてしまうことはあります。
私も経験がありますが、あの独特の腐敗臭とブヨブヨになった茎を見た時のショックは大きいですよね。
でも、諦めないでください!初期〜中期であれば、復活できる可能性は十分にあります。
ステップ1:水やりをストップし乾燥させる
「なんか元気がないな?」程度で、まだ茎が硬い場合は、軽度の根腐れです。
まずは水やりを完全に止め、風通しの良い明るい日陰に置いて、土の中をしっかりと乾燥させます。
サーキュレーターの風を鉢に当てて乾かすのも有効です。
ステップ2:緊急手術(植え替え)を行う
土がいつまでも乾かず、腐ったような臭いがする場合や、茎の根元が黒ずんで柔らかくなっている場合は重症です。
一刻も早く鉢から抜いて、緊急手術が必要です。
- 鉢から株を優しく引き抜きます。
- 根についた土をすべて落とし、黒く変色してブヨブヨになった腐った根を、清潔なハサミですべて切り落とします。健康な白い根は残します。
- 根が減った分に合わせて、上の葉っぱも数枚カットして減らします(根と葉のバランス調整)。
- 新しい清潔な土(水はけの良い観葉植物用の土)を使って、一回り小さな鉢に植え替えます。
植え替え直後は根が傷ついているので、すぐに肥料はあげないでください。
人間で言うと手術直後のようなものなので、肥料ではなく、活力剤程度で静養させることが大切です。
まとめ:モンステラの水やりサインとタイミングを理解し上手に育てよう
ここまで、長々とモンステラの水やりについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
「なんだか難しそう…」と感じた方もいるかもしれませんが、基本はシンプルです。
- 土の表面が乾いたら、鉢底から出るまでたっぷりとあげる。
- 季節や気温に合わせて、乾いてからあげるまでの待ち時間を調整する。
- 葉水は毎日、愛情を込めて行う。
この3つを意識するだけで、モンステラは見違えるほど元気になります。
そして何より大切なのは、毎日少しでもいいのでモンステラを「見てあげること」です。
「今日は葉っぱがピンとしてるな」「ちょっと土が乾きすぎてるかな?」といった日々の気づきこそが、ネットの情報やマニュアルよりも確かな「あなただけの水やりマニュアル」になっていきます。
もし失敗しても、植物は強い生命力で応えてくれます。あまり神経質になりすぎず、おおらかな気持ちでモンステラとのグリーンライフを楽しんでくださいね!
この記事が、あなたのモンステラがすくすくと育つ手助けになれば、とても嬉しいです。









