モンステラの葉が垂れる原因は?復活法と見分け方を解説!

モンステラの葉が垂れる原因は?復活法と見分け方を解説!

こんにちは。「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。

お部屋のインテリアグリーンとして、そのユニークな葉っぱの形で私たちを癒やしてくれるモンステラ。

でもある日ふと見ると、あんなに元気だった葉が下を向くようになっていたり、なんとなく全体的にモンステラがうなだれるような元気のない姿になっていることってありますよね。

大切に育てているからこそ、葉がヨレヨレになってしまったり、茎が垂れる様子を見ると「私の育て方が悪かったのかな?」「もしかして枯れちゃうの?」と不安でいっぱいになってしまうものです。

特に気温が下がる冬の時期は、モンステラは冬になると枯れてしまう?と心配で夜も眠れないかもしれませんし、枯れた葉はどこから切るべきなのか、それとも切らずに見守るべきなのか、迷うことも多いと思います。

また、新芽がふにゃふにゃになってしまったり、葉が丸まるような症状が出ている場合、それは水切れしているサインは?と乾燥を疑うべきか、それとも水やりしすぎるとどうなる?という根腐れを疑うべきか、その判断がとても難しいですよね。

モンステラが倒れちゃうのはなぜ?という疑問や、万が一の根腐れから復活させる方法まで、今回はモンステラが出すSOSサインを一緒に紐解いていきましょう。

植物は言葉を話せませんが、その姿で私たちに一生懸命メッセージを伝えてくれています。

正しい知識があれば、きっとまた元気な姿を取り戻せますよ。

この記事でわかること
  • 葉が垂れる原因が「水不足」なのか「根腐れ」なのかを見分ける具体的な方法
  • 弱ってしまったモンステラを復活させるための適切な処置とタイミング
  • 倒れそうな株を支える支柱の立て方や徒長を防ぐ環境づくりのコツ
  • モンステラに適した土の配合や冬越しなどの日々の管理ポイント
目次

モンステラの葉が垂れる主な原因と症状

モンステラの葉が垂れる主な原因と症状

モンステラの葉が垂れるといっても、その原因はひとつではありません。

水やりの頻度、日当たり、温度など、植物を取り巻く環境のどこかにバランスの崩れがあるサインなんです。

「元気がないからとりあえずお水!」としてしまう前に、まずはモンステラが発しているSOSを正しく読み解くことが、回復への第一歩です。

ここでは、具体的な症状ごとの診断ポイントを詳しく解説していきますね。

葉が下を向く主な原因とは

モンステラの葉が下を向いてしまう現象、これには植物の体の仕組み、特に「水分生理」が大きく関係しています。

普段私たちはあまり意識しませんが、植物の葉がシャキッとしているのは、細胞の一つ一つの中に水分がたっぷりと含まれていて、その圧力で内側からパンと張っているからなんです。

専門的な言葉ではこれを「膨圧(ぼうあつ)」と呼びます。

イメージとしては、空気を入れた風船や、水を入れたホースを想像してみてください。

水や空気が十分に入っていれば、風船はピンと張り、ホースは硬くなりますよね。

でも、中身が抜けるとシワシワになったり、フニャッと折れ曲がったりしてしまいます。

モンステラもこれと全く同じ原理で、体を支えています。

茎や葉の中に十分な水圧があるからこそ、あの大きな葉を広げて重力に逆らっていられるのです。

つまり、葉が下を向くということは、この「水圧」が下がってしまっている状態です。

では、なぜ水圧が下がるのでしょうか?原因は大きく分けて2つのパターンのどちらか、あるいはその組み合わせです。

膨圧が下がる2つのパターン
  1. 供給不足: 根っこから水を吸い上げる量が足りていない状態。土が乾いている「水切れ」だけでなく、根が傷んで水を吸えなくなっている「根腐れ」もここに含まれます。
  2. 需要過多: 根からは水を吸っているけれど、それ以上に葉っぱから水分が蒸発(蒸散)してしまっている状態。真夏の高温時や、エアコンの風が直接当たっている時などに起こります。

「葉が垂れる=お水が足りない!」と短絡的に考えて水を与えてしまいがちですが、もし原因が「根腐れ(吸水機能の故障)」だった場合、さらに水を与えることは逆効果になり、植物を追い詰めてしまいます。

まずは細胞の水分圧力が下がっているという事実を冷静に受け止め、そのトリガーが「土の乾燥」なのか「根の不調」なのか、それとも「環境による蒸散過多」なのかを探ることが、治療のスタートラインになります。

モンステラがうなだれる時のサイン

一部の葉だけが垂れるのではなく、モンステラ全体がうなだれるようにぐったりしている場合、それは局所的なトラブルではなく、株全体の生命に関わる深刻なストレスがかかっているサインです。

このような状態のモンステラを観察するときは、単に「垂れている」だけでなく、その他の微細な変化も見逃さないようにしましょう。

以下の3つのポイントをチェックすることで、原因を絞り込むことができます。

観察すべき3つの診断ポイント

  1. 葉の色と艶(ツヤ):
    健康なモンステラの葉は、濃い緑色をしていて、表面にはワックスを塗ったような美しい艶があります。しかし、トラブルが起きている時はこの艶が失われます。

    水不足の場合:葉の色は緑のままですが、艶がなくなり、表面がカサカサとしたマットな質感になります。
    根腐れの場合:艶がなくなるだけでなく、葉全体が黄色っぽく変色(黄化・クロロシス)してくることが多いです。これは根からの栄養吸収がストップしている証拠です。
  2. 茎(葉柄)の弾力:
    葉を支えている茎(葉柄)を優しく指でつまんでみてください。健康ならパンとした弾力があります。水不足なら、張りがない程度で、折れそうな感じはしません。しかし、根腐れが重症化していると、株元の茎がブヨブヨと柔らかくなっていたり、指で押すと水分が滲み出てくるような腐敗感を伴うことがあります。株元が黒く変色している場合は、組織が壊死している危険なサインです。
  3. 症状の出る場所と進行スピード
    下の方の古い葉から順番に垂れて黄色くなって落ちるのは、植物の自然な代謝(老化現象)の可能性もあります。しかし、成長点である一番新しい葉(新芽)を含めて、全体が一気に垂れてくる場合は、根の機能不全を疑う必要があります。特に、「昨日までは元気だったのに急に」という場合は、寒暖差ショックや根腐れの末期症状である可能性が高いです。

「なんとなく元気がないな」と感じた時、私たちはつい「栄養をつけてあげたい!」と思って、活力剤やアンプル型の肥料を与えたくなってしまいますよね。

その気持ち、痛いほどわかります。

でも、弱っている時の肥料は、風邪を引いてお腹を壊している時にステーキを無理やり食べさせるようなもので、逆効果になることがほとんどです。

まずは焦らず、肥料を与える前に土の乾き具合や温度環境をチェックし、安静に保つことから始めましょう。

モンステラが倒れちゃうのはなぜ?

「ちゃんと水やりもしているし、葉の色も悪くない。新芽も出ている。でも、モンステラが横に広がってダラリと倒れてしまう…どうして真っ直ぐ育ってくれないの?」という悩みを持つ方もいると思います。

せっかくのモンステラ、シュッと格好良く飾っておきたいですよね。

でも安心してください。これは病気でも育て方の失敗でもなく、モンステラの「生まれ持った性質」であることが多いんです。

モンステラは植物学的には「半着生植物(はんちゃくせいしょくぶつ)」というグループに分類されます。

彼らの故郷である熱帯雨林のジャングルでは、地面から発芽した後、光を求めて近くの大きな木や岩によじ登って成長します。

つまり、彼らはもともと「自力で直立する気がない」植物なんです。

「誰かに寄りかかって生きていく」のが彼らの生存戦略なんですね。

茎の節々から出てくる太い根っこ、見たことありますよね?あれは「気根(きこん)」といって、本来は空中に伸ばして樹木の幹にへばりつき、体を支えるためのアンカー(錨)の役割を持っています。

鉢植えで育てていると、ある程度の大きさ(背丈が50cm〜1mくらい)になった時点で、自分の大きな葉っぱの重さを茎だけで支えきれなくなり、重力に従って横に倒れたり垂れ下がったりします。

「倒れる」のは成長の証!

これは「徒長」して茎が弱くなっている場合(日光不足)もありますが、基本的には「支柱が必要なサイズにまで立派に成長した」というポジティブなサインでもあります。

この段階に来たら、無理に自立させようとせず、後述する「支柱(ヘゴ支柱やココヤシ支柱)」を使ったサポートを検討する時期が来たと考えましょう。

支柱を立ててあげることで、モンステラは安心してさらに大きな葉を出すようになりますよ。

根腐れと水不足の確実な見分け方

ここが今回の記事の中で最も重要なパートです。

なぜなら、「葉が垂れる」という結果は同じでも、その原因が「水不足」なのか「根腐れ」なのかで、やるべき対策は180度真逆になるからです。

水不足なら水をあげれば解決しますが、根腐れしている時に水をあげると、それは弱っている根にトドメの一撃を与えることになってしまいます。

この2つを見分けるには、目で見る視覚情報だけでなく、手触りやにおい、そして重さの感覚もフル活用して診断する必要があります。

「なんとなく」で判断せず、以下の比較表を参考に、今のモンステラの状態をじっくりチェックしてみてください。

診断項目 水不足(乾燥ストレス) 根腐れ(過湿・酸素欠乏)
土の状態 表面だけでなく、指を第一関節まで(約2〜3cm)入れても中までパサパサに乾いている。土が白っぽく、粉っぽい感じがする。 表面が常に黒っぽく湿っている。数日経っても乾く気配がない。土からドブのような、あるいはカビのような不快な腐敗臭がする。
鉢の重量感 持ち上げると明らかに軽い。比重が低く、中がスカスカな感覚がある。鉢と土の間に隙間ができていることもある。 水分をたっぷり含んでいるため、持ち上げるとずっしりと重い。水やり直後のような重さがずっと続いている。
葉の質感 紙のようにパリパリとしている。葉先が茶色く枯れ込む(クリスピーな状態)。全体的にカサついている。 全体的に湿ったような柔らかさがあり、ぐにゃっとしている。黄色く変色(黄化)が進み、触るとポロリと落ちることもある。
水やり後の反応 水をたっぷり与えると、数時間〜半日で劇的に葉が持ち上がり回復する(可逆的変化)。植物自体は水を欲している状態。 水を与えても全く回復せず、むしろ翌日以降に葉の黄変が進んだり、垂れ方が酷くなる(不可逆的進行)。
日内変動 昼間は垂れているが、夜になると少し回復するなど、時間帯による変化が見られることがある。 時間帯に関係なく、慢性的に垂れ下がったまま変化がない。

もし、これらをチェックしても「どちらかわからない」と迷った場合は、「とりあえず水やりを控えて、風通しの良い場所で様子を見る」のが鉄則です。

モンステラは本来乾燥には比較的強い植物ですが、過湿には非常に弱い植物だからです。

迷って水をあげて失敗するリスクより、乾かし気味にして様子を見るほうが、助かる確率は断然高くなります。

特に冬場は、1ヶ月水をあげなくても枯れないくらいタフなので、勇気を持って「待つ」ことも大切ですよ。

水やりしすぎるとどうなる?

植物を愛するあまり、毎日「喉が渇いてないかな?」とお水をあげてしまっていませんか?

実はその愛情が、モンステラにとっては悪影響を及ぼしているかもしれません。

土の中には「固相(土の粒)」「液相(水)」「気相(空気)」の3つの要素がバランス良く存在する必要がありますが、水をやりすぎると土の中の隙間がすべて水で埋まってしまい、「気相(空気の通り道)」がなくなってしまいます。

私たち人間と同じように、植物の根も呼吸(酸素を取り込んでエネルギーを作る活動)をしています。

酸素がない状態が続くと、根は酸欠(窒息)状態になり、エネルギーを作れなくなって細胞が死滅します。

そして、酸素がない環境を好む「嫌気性(けんきせい)」のバクテリアや菌(ピシウム菌(フハイカビ)など)がここぞとばかりに繁殖し、死んで弱った根を分解し始めます。これが恐ろしい「根腐れ」の正体です。

一度腐ってしまった根は、二度と元には戻りません。

腐敗は根の先端から始まり、徐々に太い根、そして茎の内部へと進行していきます。

こうなると、土はビショビショに湿っているのに、植物自体は根が機能しないため水を吸い上げることができず、地上部の葉には水が届きません。

その結果、「まるで水不足のような顔をして葉が垂れる」という、非常に皮肉で紛らわしい現象が起こるのです。

初心者の多くがここで騙されて、「水が足りないんだ!」とさらに追い水をし、トドメを刺してしまいます。

受け皿の水にも注意!

水やりをした後、受け皿に溜まった水をそのままにしていませんか?

「どうせ吸うだろう」と思って放置するのは厳禁です!鉢底が常に水に浸かっていると、そこから空気が入らず、一番大切な鉢底の根から腐り始めます。

受け皿の水は必ず捨てる習慣をつけましょう。これだけで根腐れのリスクは大幅に減らせます。

momo

仕事から帰ってきて、ぐったりしているモンステラを見た時、パニックになって反射的に水をたっぷりあげてしまったんです。

「早く元気になって!」と祈るような気持ちでした。

でも翌朝見たら、もっと酷い状態に…。

あの時、土を触って確認しなかったことをとても後悔しました。

水切れしているサインは?

モンステラ 水切れしているサインは?

根腐れとは対照的に、水切れ(乾燥ストレス)の場合は、比較的わかりやすいサインが出ますし、初期段階であれば回復も早いです。

主なサインは以下の通りです。

  • 葉が全体的に下を向く(しおれる)。
  • 葉の厚みがなくなり、ペラペラになる。
  • 土が白っぽく乾燥して固くなり、鉢の縁と土の間に隙間ができている(乾燥収縮)。
  • 鉢を持ち上げると非常に軽い。

水切れの主な原因はもちろん「水やり忘れ」ですが、意外と多いのが「ちょろ水」現象です。

「あげすぎは良くない」と意識するあまり、コップ1杯程度の水を毎日ちょろちょろあげていませんか?

これだと、表面の土だけが湿って、肝心の根が多く張っている鉢底の方まで水が届いていないことがあります。

こうなると、上の方は湿っているのに下層の根は常に干ばつ状態になり、慢性的な水分不足に陥ります。

水やりは「やる時は鉢底から出るまでたっぷりと、やらない時は一切やらない」というメリハリが命です。

また、ピートモスやココピートなどを多く含む土が一度完全に乾燥すると、水を弾く「撥水性(はっすいせい)」を持つことがあります。

上から水をかけても、土に染み込まずに、鉢と土の隙間(ウォーターチャネル)を通ってそのまま流れ出てしまう現象です。

こうなると、いくら上から水やりしても根は水を吸えません。

撥水してしまった土のリセット方法「底面吸水」

もし土が水を弾いていると感じたら、バケツや洗面器に水を張り、鉢ごと10分〜15分ほど沈めてみてください。

これを「底面吸水(腰水)」といいます。下からじっくりと水を吸わせることで、土全体の保水力を回復させることができます。

気泡が出なくなったら引き上げ、しっかりと水を切って元の場所に戻しましょう。

葉がヨレヨレになる深刻な理由

葉が単純に垂れるだけでなく、波打つようにヨレヨレになったり、シワが寄って変形している場合、これは根のダメージがかなり深刻か、あるいは害虫被害の可能性があります。

まず、根腐れが進行して根の大部分が機能を失うと、葉脈の隅々まで水分を送り込むことができなくなります。

葉脈は葉を支える骨組みの役割も果たしていますが、ここの水圧が下がると、葉の組織をピンと張るための圧力が維持できず、葉が波打つようにヨレヨレになります。

これは人間で言えば「脱水症状」の末期的なサインとも言えます。

葉水を与えても改善しない場合は、根のチェックが必要です。

もう一つの可能性は「ハダニ」などの吸汁性害虫です。葉の裏をよく見てみてください。

小さな赤い点や、白い粉のようなものがついていませんか?

蜘蛛の巣のような糸が張っていることもあります。ハダニは葉の汁(養分)を吸うため、吸われた部分の細胞が死んで白く色が抜け(カスリ状)、全体的に葉の色艶が悪くなり、生気を失ってヨレヨレになります。

特に乾燥する季節や、エアコンの風が当たる場所で発生しやすいです。

福岡県庁HPの資料からも、ハダニの繁殖は冬の季節がより多い傾向にあることが示されており、一度発生させると対処するのが難しくなります。

もし虫を見つけたら、すぐにシャワーで勢いよく洗い流し、専用の薬剤で対処しましょう。

葉が丸まるのは水不足の証拠

モンステラの葉が、まるで筒のようにくるっと内側に丸まることがあります。

初めて見ると「虫がいるのかな?」「病気かな?」と驚いてしまいますよね。

でもこれは、植物が必死に行っている「防衛本能」の現れなんです。

植物の葉の裏側には「気孔(きこう)」という小さな穴がたくさんあり、そこから水分を蒸発(蒸散)させています。

葉を内側にくるっと丸めることで、風に当たる表面積を小さくし、この気孔からの水分蒸発を少しでも食い止めようとしているのです。

自分の身を守るために、体を小さくしているんですね。

つまり、葉が丸まっているときは「強烈な乾燥ストレス」を感じている証拠です。

極度の水不足はもちろんですが、エアコンやサーキュレーターの風が直撃している場合も、急激な乾燥を防ぐために葉を丸めることがあります。

対策としては、まずは風が当たらない場所に移動し、葉水(はみず)を与えて湿度を上げてあげましょう。

土が乾いているなら、たっぷりと水をやれば、半日〜1日ほどで葉が開いてくるはずです。

もし水やりしても戻らない場合は、根が水を吸えていない(根腐れ)可能性も視野に入れて診断してください。

新芽がふにゃふにゃになる理由

せっかく出てきた新しいドリル(新芽)が、開く前に黒ずんでしまったり、ふにゃふにゃになって枯れてしまう…。

これはモンステラを育てていて最も悲しい瞬間の一つです。「どうして赤ちゃん葉っぱだけ?」と思いますよね。

新芽は植物の中で最も細胞分裂が活発な場所であり、体を大きくするために大量の水分と養分を必要とします。

また、組織がまだ柔らかく未完成なため、環境の変化に対して非常に敏感です。

そのため、根腐れや水不足の影響が一番最初に出るのが新芽なのです。

「古い葉は元気なのに新芽だけ枯れる・黒くなる」という場合は、根の一部にダメージがあるか、あるいは水やりのバランスが崩れているサインです。

カルシウム不足と軟腐病

新芽が枯れる原因として、水分以外に「カルシウム不足」などの微量要素欠乏の可能性もあります。

また、新芽の隙間に水が溜まったまま放置すると、そこから雑菌が入って腐る「軟腐病(なんぷびょう)」などの病気になることもあります。

新芽への葉水は控えめにするか、サーキュレーターで遠くから風を当てて、水滴が長時間残らないように管理しましょう。

茎が垂れるのは徒長が原因

モンステラ 茎が垂れるのは徒長が原因

葉っぱ自体には張りがあるのに、茎(葉柄)がひょろひょろと長く伸びて、だらしなく垂れ下がってしまう。節(葉と葉の間隔)が間延びしていて、葉が小さく、モンステラ特有の切れ込みが入らない。全体的に「しまりがない」姿になっている。これは典型的な「徒長(とちょう)」の症状です。

原因はずばり「日光不足」です。

植物は光合成ができないとエネルギーを作れません。暗い場所に置かれたモンステラは、「ここは暗すぎる!もっと光を浴びなきゃ死んでしまう!」と危機感を覚え、エネルギーの全てを使って茎を伸ばし、光のある場所を探そうとします。

その結果、体を丈夫にするためのエネルギーが足りず、組織が軟弱なまま茎ばかりが細長く伸びてしまい、自分の葉っぱの重さを支えきれずに垂れてしまうのです。

徒長してしまった茎は、残念ながらどれだけ光に当てても元には戻りません。

対策としては、徐々に明るい場所(レースのカーテン越しの窓際など)に移動させて、これから出る新芽をガッチリと健康に育てるしかありません。

ただし、暗い場所から急に直射日光に当てると「葉焼け」を起こすので、1週間くらいかけて少しずつ光に慣らしていくのがポイントです。

伸びすぎた部分は、後述する「茎伏せ」などで仕立て直すのも一つの手です。

モンステラは冬になると枯れてしまう?

モンステラは熱帯アメリカ原産の植物なので、日本の冬の寒さは大敵です。彼らにとって日本の冬は、私たちがTシャツ一枚で雪山にいるようなものです。

耐寒温度は一般的に5℃程度と言われていますが、これは「枯死しないギリギリの温度」であって、元気に過ごせる温度ではありません。

健康状態を維持し、葉を垂れさせないためには、最低でも10℃以上、できれば15℃以上をキープしたいところです。

5℃を下回るような環境に置かれると、細胞内の水分が凍結したり、生理機能が停止して「冷害」を受けます。

葉が垂れると同時に、黒い斑点や凍傷のような変色が見られたら要注意です。

特に注意したいのが、夜間の窓際です。

昼間はポカポカ暖かくても、夜の窓辺は放射冷却現象で外気と同じくらい冷え込みます(コールドドラフト現象)。

冬の置き場所の正解

夕方以降は窓から離し、部屋の中央や、暖気が溜まりやすい少し高い位置(棚の上など)に移動させてあげましょう。

もし移動が難しい場合は、段ボールや発泡スチロール、厚手のカーテンなどで鉢を囲うだけでも、根を寒さから守る効果があります。

なお、冬の水やりの頻度や具体的な管理方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

momo

「冬こそ日光浴させなきゃ!」と思って、良かれと思って一番日当たりの良い窓際に置いて寝たんです。

そうしたら翌朝、窓側の葉っぱが黒く変色していて…。

人間には暖かい布団があるけれど、植物にとって夜の窓際は冷凍庫と同じだったんだ、と痛感しました。

エアコンの風による乾燥と葉の変色

室内管理で意外と見落としがちなのがエアコンの風です。

私たち人間にとっては快適な空調でも、植物にとっては「乾燥した強風」が当たり続ける過酷な環境になります。

特に暖房の温風が直接当たると、葉の水分が一気に奪われ、人間でいうドライヤーを至近距離で当て続けられているような状態になります。

その結果、風が当たる側の葉だけがしおれたり、葉先が茶色くチリチリに枯れ込んだりします。

残念ながら、一度茶色く枯れた部分はどんなに水をあげても元には戻りません。

エアコンの風向きには十分注意し、直接風が当たらない場所に置くか、風向きを変えるカバーなどを活用して、モンステラを守ってあげてください。

また、サーキュレーターを使う際も、植物に直接強い風を当てるのではなく、壁や天井に向けて空気を循環させるような使い方がベストです。

モンステラの葉が垂れる時の対策と復活法

モンステラの葉が垂れる時の対策と復活法

原因がある程度特定できたら、次はいよいよ対策と治療です。

「もうダメかも…」と諦める前に、できるケアをしてあげましょう。

モンステラは非常に生命力が強い植物なので、適切な処置を適切なタイミングで行えば、復活してくれる可能性は十分にあります。

ここでは、具体的な処置方法を順番に解説します。

枯れた葉はどこから切るべきか

残念ながら、一度茶色く枯れてしまった葉や、完全に黄色くなってしまった葉が、再び緑色に戻ることはありません。

これは植物の生理現象として仕方のないことです。

見た目が悪いだけでなく、傷んだ葉をそのままにしておくと、カビ(灰色かび病など)の温床になったり、株全体のエネルギーを維持のために無駄に使わせてしまったりするデメリットがあります。

枯れた葉や、明らかに回復の見込みがない垂れ下がった葉は、思い切ってカットしてしまいましょう。

その方が風通しも良くなり、残った元気な葉やこれから出る新芽にエネルギーを集中させることができます。

切る場所は、茎(葉柄)の付け根(根元)からです。

葉っぱの部分だけを切り落として茎を残してしまうと、残った茎がやがて腐って病気の原因になることがあるため、根元からスパッと切り落とすのが正解です。

カット時の注意点
  • ハサミの消毒: ハサミは必ず清潔なものを使ってください。アルコール消毒するか、ライターの火で数秒炙って冷ましてから使うのがベストです。切り口から雑菌が入るのを防ぐためです。
  • 成長点に注意: もし茎(幹)の部分を切る場合は、「成長点(新しい芽が出るところ)」を切り落とさないように注意が必要ですが、古い葉の茎(葉柄)を落とすだけであれば、根元から切ってしまっても成長点に影響はありません。

成長点の位置や見分け方については、以下の記事でイラスト付きで詳しく解説しています。

「どこを切ればいいかわからない」「茎を切って増やしたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:【図解】モンステラの成長点はどこ?新芽を出す正しい切る位置と気根との違い

根腐れから復活させる手順

モンステラ 根腐れから復活させる手順

診断の結果、「これは根腐れだ…」と判断した場合は、悠長に待っていてはいけません。

腐敗菌は猛スピードで健康な部分へ侵攻していきます。一刻も早く、外科手術(植え替え)を行って、腐敗部分を物理的に取り除く必要があります。

「怖いな」と思うかもしれませんが、このまま放っておけば100%枯れてしまいます。勇気を出してオペをしましょう!

根腐れ緊急手術の4ステップ
  • 抜去と洗浄: 鉢からモンステラを優しく抜き、古い土をすべて水で洗い流します。根腐れの原因菌は土にも潜んでいるため、もったいないですが古い土は再利用せずに廃棄します。
  • 壊死組織の切除: 根をよく観察します。黒くてブヨブヨした根や、指で触ると簡単にボロボロと崩れる根(皮が剥けて芯だけ残るような根)は、すべて腐っています。清潔なハサミで、躊躇なくすべて切り落としてください。「こんなに切って大丈夫?」と不安になるくらい切ることになっても、腐った部分を残すよりマシです。白くて硬い、健康な根だけを残します。
  • 植え付け: 根を減らした分、鉢のサイズも一回り小さくします(土が多すぎると乾きにくくなるため)。清潔で水はけの良い「新しい土」を使って植え付けます。この時、肥料は絶対に与えないでください。弱った根に肥料を与えるのは逆効果です。
  • 養生(リハビリ): 直射日光の当たらない明るい日陰に置き、風通しを良くして管理します。植え替え直後は根が水を吸えないため、土への水やりは控えめにし、葉水を中心に行って湿度を保ちます。

復活におすすめの土と植え替え時期

モンステラが元気に育つための「究極の土」とは、どのようなものでしょうか?

それは、「高い排水性(水はけ)」と「通気性」を兼ね備えた土です。

根腐れを起こしやすい人の多くは、土の粒子が細かすぎて水持ちが良すぎる(乾きにくい)土を使っている傾向があります。

初心者の方におすすめの配合は、市販の「観葉植物の土」をベースに、全体の3割〜4割程度の「赤玉土(小粒)」や「軽石(パーライト)」を混ぜることです。

これだけで土の粒の間に空気の層ができ、水はけが劇的に良くなります。

水を与えた瞬間に、鉢底から「ザバーッ」と水が抜けるくらいが理想です。

「水持ちが悪すぎるかな?」と心配になるくらいで丁度いいのです。

また、コバエの発生を防ぎたい場合は、土の表面に赤玉土や化粧砂を2〜3cmほど敷いて、有機質の土を隠してしまうのも有効ですよ。

植え替えの適期(ベストシーズン)は、モンステラの成長期である5月〜9月頃です。

気温が高く、モンステラの代謝が活発な時期に行うことで、ダメージからの回復が早くなります。

逆に、冬場の植え替えは株に大きな負担がかかり、そのまま枯れてしまうリスクが高いため、緊急時(重度の根腐れで今すぐ処置しないと全滅する場合)以外は避けるのが無難です。

冬に根腐れに気づいた場合は、とりあえず水やりを完全にストップし、暖かい場所で春を待つか、どうしても腐敗が止まらない場合のみ、室温を20℃以上に保てる環境を用意してから手術を行いましょう。

倒れる茎を再生する茎伏せの方法

根腐れがひどく、腐った根を全部切ったら根っこがなくなってしまった…という場合や、徒長して樹形が乱れすぎてもうどうしようもない場合は、「茎伏せ(くきふせ)」という方法でリセット&再生させることができます。

これは、元気な茎の「節(ふし)」を利用して発根させる繁殖方法です。

モンステラの生命力を信じて行う「最後の手段」であり、同時に「新しい命を育む」楽しい方法でもあります。

茎伏せのやり方
  1. 茎を1〜2節ごとの長さにカットします。この時、気根がついている節を選ぶと成功率がグンと上がります。
  2. プラスチックの食品容器(タッパーなど)に湿らせた水苔(ミズゴケ)を敷き詰めます。
  3. その上にカットした茎を、半分埋まるように横たえます(伏せます)。気根は水苔の中に埋めてしまいましょう。
  4. 蓋やラップをして湿度を保ち(密閉挿し)、明るく暖かい場所(20℃〜25℃)に置きます。

早ければ数週間、遅くても1ヶ月〜2ヶ月ほどで、節の部分にある成長点から新しい芽がプクッと膨らみ、白い根が出てきます。

時間はかかりますが、小さな苗から自分好みの樹形に育て直すことができるので、愛着もひとしおです。

諦めて捨てる前に、ぜひチャレンジしてみてください。

支柱の立て方と広がる株の固定

モンステラ 支柱の立て方と広がる株の固定

モンステラが大きく育って横に広がるのは、成長の証です。「邪魔だなあ」なんて思わずに、支柱を使って美しく整えてあげましょう。

おすすめは「ヘゴ支柱」や「ココヤシ支柱」など、表面がザラザラしていて気根が絡まりやすい天然素材のものです。

最近では透明な筒に水苔を詰めた「モスポール」も人気ですね。

支柱を立てる位置は非常に重要です。モンステラには「背中」と「お腹」があるのをご存知ですか?

気根が出てくる方が「背中」、葉が生えている方が「お腹」です。

支柱は必ず「背中側(気根が出ている方)」に立ててください。モンステラが支柱に背中を預けるような形にするのが正解です。

固定する際は、麻紐や園芸用テープを使い、太い茎(幹)の部分と支柱を8の字結びにして固定します。

ここだけは注意!

葉っぱがついている細い柄の部分(葉柄)は縛らないでください!

葉は光を求めて動く性質(屈光性)があるため、ここを固定されると植物にとって大きなストレスになり、無理な力がかかってかえって樹形が崩れる原因になります。

縛るのはあくまで「太い茎」だけです。

冬の寒さが与える影響と対策

冬に葉が垂れるトラブルを防ぐには、とにかく「水を控える」ことが鉄則です。

気温が下がるとモンステラの成長は緩やかになり、水を吸う力も弱まります。夏と同じ感覚で水やりをしていると、鉢の中がずっと冷たく湿った状態になり、根が冷えて傷んでしまいます。

冬は「土が完全に乾いてから、さらに3〜4日、あるいは1週間待ってから水やり」くらいのペースで十分です。

「乾燥気味」に育てることで、植物の細胞内の水分濃度が上がり、寒さへの耐性(耐寒性)も高まります。

スパルタに感じるかもしれませんが、これが愛情です。

その代わり、暖房で空気が乾燥しているため、葉水(霧吹き)はこまめに行ってください。

葉水には湿度を保つだけでなく、葉についたホコリを落とし、ハダニなどの害虫を防ぐ効果もあります。

水やりは控えめに、葉水はたっぷりと。これが冬越しのコツです。

肥料の与えすぎと活力剤の活用

最後に、栄養管理についてです。モンステラが元気がない時、「栄養ドリンクをあげれば元気になるはず!」と肥料をあげたくなりますが、これは大きな間違いです。

肥料(特に窒素・リン酸・カリを含む化成肥料)は、人間でいう「ステーキ」や「焼肉」のような高カロリーなエネルギー源です。

元気な時には成長を助けてくれますが、胃腸が弱っている時(根が弱っている時)にステーキを食べさせたら、余計にお腹を壊してしまいますよね。

これと同じで、弱っている時の肥料は「肥料焼け」を起こし、浸透圧の関係で根の水分を奪って枯らせてしまう原因になります。

元気がない時は肥料ではなく、「活力剤(リキダスメネデールなど)」を活用しましょう。

活力剤は人間でいう「サプリメント」や「点滴」のようなもので、微量要素やアミノ酸を含み、根の修復を助けてくれます。

規定量より薄めに希釈して与えるのがコツです。

固形の肥料を与えるのは、新芽が動き出して完全に元気になってからにしましょう。

まとめ:モンステラの葉が垂れる対策のポイント

いかがでしたか?モンステラの葉が垂れるのは、植物からの必死のSOSサインです。

でも、焦って水やりをする前に、まずはじっくり観察してみてください。

  • 土は乾いているか?湿っているか?(水不足 vs 根腐れ)
  • 置き場所は寒くないか?風が当たっていないか?(環境ストレス)
  • 光は足りているか?(徒長)

この3点をチェックするだけで、原因のほとんどは特定できます。

原因さえわかれば、モンステラは本来とても丈夫な植物なので、きっと復活してまた元気な葉を見せてくれるはずです。

枯れた葉を切るのも、植え替えをするのも、最初は勇気がいるかもしれません。

でも、手をかけた分だけ、モンステラは必ず応えてくれます。

愛着のあるモンステラ、ぜひ諦めずにケアしてあげてくださいね!

momo
「観葉植物の育て方ナビ」運営者
これまでに20種類以上の観葉植物を栽培してきた経験から、初心者の方へ「育て方」「インテリアグリーンの活用方法」などをわかりやすく情報発信しています。普段はOLをしている20代後半の社会人。
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