こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
大切に育てているモンステラの新芽が黒い状態になっていたり、葉っぱがくるっと丸まっていたりすると本当に不安になりますよね。
「このまま枯れちゃうのかな?」と心配する気持ち、痛いほどよくわかります。
でも安心してください。植物が出すサインには必ず理由があり、適切に対処すれば元気を取り戻せることが多いんです。
この記事では、モンステラの葉が丸まるのはなぜか、原因・理由を突き止め、モンステラが元気がないサインはどこに出るのかといった基本からお話しします。
例えば、モンステラの葉が内側に巻くのは蒸散を防ぐためだったり、葉先が丸まるのは湿度不足や水切れが原因だったりと、症状には必ず意味があります。
一方で、根腐れによる葉の丸まりの危険サインや、葉が反る・波打つのは日光不足や直射日光が原因といった環境の問題も見逃せません。
また、新しい葉がくるくるする・新芽が丸まるのは正常なのか、観葉植物の種類別に見る葉が丸まる特徴についても触れていきます。
さらに、葉っぱが丸まる時の解決策として、根詰まりが原因なら植え替えが必要なのか、葉が黄色や茶色に変色して丸まる場合や葉が垂れる時の危険性と対処法はどうすればいいのかも具体的に解説します。
今回は、丸まるだけでなく葉が割れない悩みや、害虫被害で葉が変形して丸まるケース、冬や夏にモンステラの葉が丸まる原因と対策、そしてヒメモンステラの葉が丸まる時の対処法まで網羅しました。
私と一緒に一つずつ原因をチェックして、モンステラがのびのびと葉を広げられる環境を整えていきましょう!
- 葉が丸まる原因が「水不足」か「根腐れ」かを正しく見分ける方法
- 丸まった葉を復活させるための具体的な水やりや置き場所の改善策
- 新芽が丸まっているのが正常な成長かどうかの判断基準
- 冬の寒さや夏のエアコンなど季節ごとのトラブル対策
モンステラの葉が丸まる原因と生理的メカニズム
モンステラの葉が平らな状態を保てずに、くるっと丸まってしまうのには、植物ならではの「生きるための理由」や「生理的なメカニズム」が必ず隠されています。
単なる水不足と決めつける前に、まずはなぜそのような形になってしまうのか、植物の体の中で起きている仕組みと原因を深く理解していきましょう。
モンステラの葉が丸まるのはなぜ?原因・理由
モンステラの葉が丸まる現象の根本には、植物細胞内の「水分バランスの乱れ」と、環境ストレスに対する「自己防衛反応」という2つの大きな理由があります。

まず1つ目の「水分バランス」についてですが、植物の葉がピンと張って平らな状態を維持できているのは、細胞一つひとつが水分で満たされ、パンパンに膨らんでいるからです。
これを専門用語で「膨圧(ぼうあつ)」と呼びます。
イメージとしては、水風船を想像してみてください。水がたくさん入っている風船はハリがありますが、水が抜けるとシワシワになってしぼんでしまいますよね。
モンステラの葉もこれと同じで、根から吸い上げる水分量よりも、葉から蒸発していく水分量(蒸散)の方が多くなってしまうと、細胞内の水分が不足してハリを保てなくなり、物理的に葉が丸まってしまうのです。
2つ目の「自己防衛反応」は、植物が枯死を避けるために行う賢い生存戦略です。
植物にとって葉っぱは、光合成をするための大切な工場であると同時に、水分が外へ逃げていく「窓」でもあります。
水分が足りない乾燥した状況や、日差しが強すぎて体温が上がりすぎる状況に置かれたとき、モンステラは自ら葉を丸めることで表面積を小さくしようとします。
表面積が小さくなれば、風や光に当たる面積が減り、体内の大切な水分がこれ以上失われるのを防ぐことができるからです。
つまり、葉が丸まっている姿は、「水が足りなくてしぼんでいる」状態であると同時に、「これ以上乾燥しないように必死で身を守っている」状態でもあります。
これは植物が生きようとしている証拠ですので、早めに原因を取り除いてあげれば、回復する可能性は十分にあります。
モンステラが元気がないサインは?
「葉が丸まる」というのはかなりわかりやすいSOSサインですが、モンステラはそれ以外にも、全身を使ってさまざまな不調のシグナルを発信しています。
これらのサインに早期に気づくことができれば、重症化する前に対処することができます。
毎日のお世話の中で、次のような変化がないかチェックしてみてください。
- 葉のツヤがない: 健康なモンステラはワックスを塗ったような光沢がありますが、元気がないと色がくすんでマットな質感になります。
- 茎にハリがない: 葉だけでなく、葉柄(茎の部分)も触ってみてください。水分が行き渡っていないと、硬さがなくなり、ふにゃふにゃと頼りない感触になります。
- 全体的に垂れ下がる: 本来上や横に向かって伸びるはずの茎が、重力に負けてダランと下を向いてしまっているのは、株全体の圧力が低下している証拠です。
- 成長が止まる: 成長期(春〜秋)なのに新しい葉が全く出てこない、あるいは新芽が出ても黒くなって枯れてしまう場合は、根に問題がある可能性が高いです。
- 気根が枯れる: 茎から伸びる気根(きこん)が干からびていたり、逆に黒く腐っていたりする場合も、環境が合っていないサインです。
特に、「水をあげた直後はシャキッとするけれど、数日ですぐにまたくたっとなる」という場合は、鉢の中で根詰まりが起きていて、十分な保水力がなくなっている可能性があります。
逆に、「水をあげても全くシャキッとしない」場合は、根腐れによって根が死んでしまっている危険性が高いです。
葉の形だけでなく、株全体の雰囲気や「触り心地」も大切な診断基準になりますよ。
モンステラの葉が内側に巻くのは蒸散を防ぐため
葉が外側(裏側)に向かって反るのではなく、「内側(表側)」に向かってくるくると巻いている症状をよく見かけます。
この「内巻き」の現象は、主に乾燥ストレスに対する防御反応であることが多いです。
植物の葉の構造を詳しく見ると、呼吸や水分の放出(蒸散)を行う「気孔(きこう)」という小さな穴は、葉の表側よりも「裏側」に多く分布しています。
乾燥した環境や水不足の状態に陥ったとき、モンステラは葉を内側に巻き込むことで、気孔がたくさんある裏側を外気から隠そうとします。
こうすることで、葉の裏側に湿った空気の層を作り出し、気孔からの過剰な水分蒸散を抑制しようとしているのです。
人間が寒い時に体を小さく丸めて体温を逃さないようにするのと似ていますね。
植物も「これ以上、体の中の水分を外に出したくない!」と必死に耐えている状態なんです。
このサインが出たら、まずは水不足や空気が乾燥しすぎていないかを疑ってみましょう。
また、内側に巻く症状は、害虫被害(特にハダニなど)によって葉の汁が吸われた際にも起こることがあります。
乾燥対策として水をあげても治らない場合は、葉の内側や裏側を虫眼鏡などでよく観察し、小さな虫がいないか確認することも重要です。
葉先が丸まるのは湿度不足や水切れが原因?
葉の全体ではなく、先端部分や縁(ふち)だけがチリチリと丸まったり、茶色く枯れ込んだりしてしまうことがあります。
この症状の犯人は、多くの場合「空気中の湿度不足」です。
モンステラの故郷は、熱帯アメリカのジャングルです。そこは常にムワッとするような高い湿度(70%〜80%以上)に保たれています。
一方で、日本の住宅、特に冬場の暖房が効いた室内や、夏場のエアコンがついた部屋の湿度は、時に30%〜40%以下まで下がることがあります。
気象庁のデータによると、東京の1月の平均湿度は50%前後まで低下します(出典:気象庁「過去の気象データ検索」)。
さらに暖房を使用した室内では、湿度が30%〜40%以下になることも珍しくありません。
一方で、モンステラの原産地に近い熱帯地域の平均湿度は年間を通じて80%近くあるため、日本の冬がいかに過酷な「乾燥状態」であるかがわかります。
このような極端な乾燥環境では、根から吸い上げた水分を葉の先端まで届けるスピードよりも、葉先から水分が蒸発していくスピードの方が速くなってしまいます。
その結果、水分供給の末端である「葉先」から脱水症状が始まり、枯れたり丸まったりしてしまうのです。
このタイプの丸まりは、土への水やりだけでは解決しづらいのが特徴です。
根からの吸水は足りていても、空気が乾きすぎていると葉先は守れません。
対策としては、霧吹きで葉に直接水をかける「葉水(はみず)」をこまめに行うか、加湿器を使って部屋全体の湿度を上げてあげることが効果的です。
特にエアコンの風が直接当たる場所に置いていると、ドライヤーを当てているのと同じ状態になり、あっという間に葉先がボロボロになってしまうので、置き場所の変更も検討してください。

根腐れによる葉の丸まりと危険サイン
モンステラの葉が丸まる原因の中で、最も警戒しなければならないのが「根腐れ」です。

初心者が陥りやすいのが、「葉が丸まっている=水不足だ!」と勘違いして、土がまだ湿っているのにさらに水をあげてしまい、根腐れを悪化させてしまうパターンです。
根腐れとは、土の中が常に水浸しで酸素がない状態が続き、根っこの細胞が窒息死して腐ってしまう病気のことです。
根が腐ると、当然ながら水を吸い上げることができなくなります。
つまり、「土にはたっぷりと水があるのに、植物の体には水が届かない」という奇妙な水不足の状態に陥ります。
その結果、葉は水分を失って丸まってしまうのです。
- 土が湿っているのに葉がしおれている: これが決定的な証拠です。水があるのに吸えていない状態です。
- 異臭がする: 鉢の土に鼻を近づけると、腐ったようなドブのような、あるいはカビっぽい嫌なニオイがします。
- 茎の根元が黒ずんでブヨブヨしている: 根の腐敗が茎まで進行している末期症状です。触ると簡単に崩れることもあります。
根腐れを起こしている場合、これ以上水をあげるのは逆効果どころか致命的です。
すぐに水やりをストップし、風通しの良い場所で土を乾かすか、重症の場合は植え替えをして腐った根を取り除く外科手術が必要になります。
根腐れのより詳細な診断方法や、復活させるための緊急処置については、こちらの記事でステップバイステップで解説しています。
手遅れになる前にぜひ確認してください。
関連記事:モンステラの根腐れの見分け方は?初期症状から復活方法まで徹底解説
葉が反る・波打つのは日光不足や直射日光が原因
葉の形がおかしくなる原因は、水だけではありません。「光」の加減も、モンステラの葉の形成に大きく影響します。
葉が丸まるだけでなく、反り返ったり、縁が波打ったりする場合は、光環境が不適切である可能性が高いです。
1. 直射日光による「反り」と「丸まり」
強い直射日光(特に夏の西日など)に当たると、モンステラは強すぎる光エネルギーを受け流そうとして、葉を縦に折りたたんだり、裏側へ反り返らせたりすることがあります。
これは「強光阻害(きょうこうそがい)」や熱ストレスを避けるための回避行動です。
この状態が続くと「葉焼け」を起こして組織が死んでしまうため、レースカーテンなどで光を和らげる必要があります。
2. 日光不足による「波打ち」と「徒長」
逆に、光が全く足りない暗い場所に置かれていると、モンステラはわずかな光でも効率よくキャッチしようとして、葉を薄く、広く伸ばそうとします。
しかし、エネルギー不足で丈夫な葉脈や細胞壁を作ることができないため、ペラペラで縁が波打ったような、締まりのない葉になってしまいます。
また、光を求めて茎がひょろひょろと長く伸びる「徒長(とちょう)」も併発しやすくなります。
モンステラにとってのベストな光環境は、「本が読めるくらいの明るさ」がある窓辺で、レースカーテン越しの柔らかい日光が当たる場所です。
光の当たり方を調整するだけで、次に開く葉の形や厚みが劇的に改善することもありますよ。
新しい葉がくるくるする・新芽が丸まるのは正常?
モンステラを育て始めたばかりの方がよく驚かれるのが、新芽の形です。
「新しい葉っぱが出てきたけど、筒状に丸まったままで開かない!これって病気?」と心配されることがありますが、基本的にはこれは正常な成長プロセスですので安心してください。
モンステラの新芽は、茎の鞘(さや)の中で、まるで巻物のようにきつく巻かれた状態で形成されます。
親指くらいの太さのドリルのような形で出てきて、成長とともに数日から数週間かけてゆっくりとほどけるように開いていきます。
この「くるくる」の状態は、新しく柔らかい葉を外敵や乾燥から守りながら、効率よく展開するためのモンステラの知恵なのです。
ただし、以下のような場合は注意が必要です
- 新芽が出てから1ヶ月以上経つのに全く開く気配がない。
- 丸まったままの新芽が茶色や黒に変色してしまった。
- 新芽が開こうとしているのに、途中で引っかかって破れてしまった。
これらは「湿度不足」で葉がくっついてしまっているか、「根腐れ」や「根詰まり」で葉を開くためのエネルギー(水圧)が足りていないサインです。
特に湿度が低いと、葉の表面が乾燥して張り付いてしまい、うまく開けないことがあります。
そんな時は、新芽に重点的に霧吹きをしてあげると、スムーズな展開を助けることができます。
観葉植物の種類別に見る葉が丸まる特徴
一口にモンステラと言っても、いくつかの種類があり、それぞれ葉の丸まりやすさに若干の違いがあります。
ご自宅のモンステラがどのタイプかを知っておくことで、より適切なケアが可能になります。
モンステラ・デリシオーサ(Monstera deliciosa)
最も一般的で大型になる種類です。
葉が肉厚で丈夫なため、多少の水不足や乾燥には耐えますが、一度丸まると回復に少し時間がかかる傾向があります。
寒さには比較的強いですが、冬場に丸まるのは休眠のサインであることが多いです。
モンステラ・アダンソニー(ヒメモンステラ / Monstera adansonii)
デリシオーサに比べて葉が薄く、小型の種類です。
葉が薄い分、乾燥の影響をダイレクトに受けやすく、水切れを起こすとすぐにクシャッと紙くずのように丸まってしまいます。
また、直射日光による葉焼けもしやすいため、デリシオーサよりも遮光と湿度管理に気を使う必要があります。
モンステラ・ボルシギアナ(Monstera borsigiana)
デリシオーサによく似ていますが、やや茎が細く成長が早いタイプです。
茎が長い分、水不足になると葉が丸まるだけでなく、茎ごとダランと垂れ下がりやすい特徴があります。
支柱を立ててサポートしてあげると、水揚げ(吸水)が良くなり葉の展開が安定することもあります。
モンステラの葉が丸まる季節別・状態別の対処法
原因が詳しくわかったところで、ここからは「どうすれば治るのか」という実践的な解決策を見ていきましょう。
葉が丸まっているのを見つけたら、焦らずに状況に合わせたケアを行うことが復活への近道です。

葉っぱが丸まる時の解決策
「葉が丸まっている!」と気づいたら、まずは慌てずに以下の3ステップで現状を確認してください。
いきなり水をやったり肥料を与えたりするのはNGです。
- 【STEP1】土の湿り気チェック: 指を土の表面から2〜3cmほど差し込んでみてください。
- カラカラに乾いている → 水不足です。たっぷりと水をあげましょう。
- 湿っている・濡れている → 根腐れまたは根詰まりの疑いがあります。水やりは控えて乾燥させます。
- 【STEP2】置き場所の環境チェック:
- 直射日光がガンガン当たっていませんか? → レースカーテン越しへ移動。
- エアコンの風が直撃していませんか? → 風が当たらない場所へ移動。
- 【STEP3】温度チェック:
- 部屋が寒すぎませんか?(特に冬の窓際) → 部屋の中央など暖かい場所へ避難。
この基本チェックを行うだけで、原因の8割は特定できるはずです。
原因が特定できたら、それに対応するアクション(水をやる、乾かす、移動する)をとります。
肥料や活力剤を与えるのは、株が元気を取り戻してからにしましょう。
弱っている時に肥料を与えると、「肥料焼け」を起こして逆効果になることがあります。
根詰まりが原因なら植え替えが必要
水やりをしても水がなかなか染み込んでいかない、あるいは鉢底の穴から根っこがワイルドに飛び出している…そんな状態なら、葉が丸まる原因は「根詰まり」かもしれません。

モンステラは生育が旺盛な植物なので、1〜2年もすると鉢の中が根っこでパンパンになります。
こうなると、新しい根を伸ばすスペースがなくなり、水や酸素を十分に吸収できなくなります。
人間で言うと、サイズのアウトしたきつい靴を履いてマラソンをしているような状態で、常にストレスを感じているのです。
根詰まりが原因の場合は、一回り大きな鉢に植え替える(鉢増し)のが唯一の解決策です。
最適な時期は、モンステラの成長期である5月〜9月頃です。この時期に、水はけの良い新しい土を使って植え替えてあげれば、根が再びのびのびと広がり、葉の丸まりも解消されていきます。
植え替えに使う鉢の選び方やサイズの目安については、以下の記事で失敗しないポイントを解説しています。

葉が黄色や茶色に変色して丸まる場合
葉が丸まるだけでなく、色が変わってしまっている場合は、症状が少し進行しているサインです。

色の変化によって、原因をある程度絞り込むことができます。
葉が黄色くなる場合
最も多いのは「根詰まり」による生理障害です。
根が詰まって栄養や水分の循環が悪くなると、古い下の方の葉から黄色くなって落ちていきます。
また、冬場の「寒さ」に当たった場合も、冷害として葉が黄色くなることがあります。
葉が茶色くなる場合
葉の縁や先端が茶色く枯れ込んでいるなら、「重度の水切れ」か「根腐れ」の可能性が高いです。
また、葉の一部が焼け焦げたように茶色くなっているなら、直射日光による「葉焼け」です。
葉焼けした部分は細胞が死んでしまっているため、残念ながら元には戻りません。
変色してしまった葉は、光合成の効率も落ちますし、見た目も良くないので、思い切って変色した部分を清潔なハサミでカットしてあげるのも一つの手です。
葉焼けの詳しい対処法や、変色した葉の切り方については、こちらの記事も参考にしてください。

葉が垂れる時の危険性と対処法
葉が内側に丸まるだけでなく、茎全体が力なくダランと垂れ下がっている状態は、株全体の「膨圧(ぼうあつ)」が極端に低下していることを示しています。これは、植物にとってかなりしんどい状態です。
1. 水切れの場合(軽症)
土がカラカラに乾いているなら、たっぷりと水をあげてください。
早ければ数時間〜半日程度で、驚くほどシャキッと復活します。
2. 根腐れの場合(重症)
土が濡れているのに垂れているなら、根が腐って水を吸えていません。
この状態で水を足すのはNGです。
まずは風通しの良い日陰で土を乾かすことに専念し、それでも回復しなければ植え替えを検討します。
3. 寒さによるダメージ(重症)
冬場、窓際に置いていて朝見たら垂れていた…という場合は、寒さで細胞内の水分移動がうまくいかなくなっているか、凍傷を受けている可能性があります。
急に温めるのではなく、部屋の暖かい場所(直射日光の当たらない場所)に移動させ、数日間様子を見てください。
冷たい水を与えるのは厳禁で、水やりは汲み置きして常温に戻した水を使うのが鉄則です。
丸まるだけでなく葉が割れない
「うちのモンステラ、葉っぱが丸まる以前に、あの特徴的な切れ込みや穴が全然入らないんです…」という悩みも、よく見かけます。
実はこれ、葉の丸まりと同じく環境要因が大きく関係しています。
モンステラの葉が割れるのは、下の葉にも光が届くようにするためや、風通しを良くして強風を受け流すためだと言われています。
つまり、葉を割るには「十分な光合成エネルギー」と「成熟した株の力」が必要なのです。
原因として最も多いのが光量不足です。
暗い場所で育てていると、モンステラは光合成不足になり、エネルギーを節約するために、切れ込みのないシンプルなハート型の葉(幼葉といいます)を出し続けます。
また、葉が丸まるようなストレス環境下では、健全な成長ができず、切れ込みが入らないこともあります。
対策としては、明るい窓辺に移動させて光合成を促進させてあげること。
そして、気長に成長を待つことです。
株が充実してくれば、自然とかっこいい切れ込みの入った葉が出てくるようになりますよ。
害虫被害で葉が変形して丸まるケース
水も光も管理できているのに、なぜか葉が奇形になったり、ボコボコと歪んで丸まったりする…。
そんな時は、虫眼鏡を持って「葉の裏」を徹底的に捜索してください。招かれざる客が潜んでいるかもしれません。
| 害虫名 | 特徴と症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| ハダニ | 葉裏に寄生する非常に小さな赤い粒。葉の汁を吸い、葉の色が白っぽく抜けたり(カスリ状)、葉が丸まったりする。クモの巣のような糸を張ることも。乾燥すると発生しやすい。 | 水に弱いので、勢いのあるシャワーで葉裏を洗い流す。こまめな葉水で予防可能。 |
| カイガラムシ | 白くて綿のようなものや、硬い殻に覆われた虫。茎や葉裏にへばりつく。排泄物で葉がベタベタになり、「すす病」を併発して葉が黒くなることも。 | 歯ブラシなどでこすり落とすか、専用の薬剤を散布する。成虫には薬が効きにくいので物理的な除去が有効。 |
| アブラムシ | 新芽や若い葉に群生し、汁を吸う。吸われた新芽は変形して縮れたり、丸まったまま開かなくなったりする。 | 粘着テープで取るか、オルトランDX粒剤などの薬剤を使用する。 |
害虫は発見が遅れるとあっという間に増殖し、他の植物にも移ってしまいます。
「葉の色がおかしいな」「変な形だな」と思ったら、まずは害虫を疑ってみるのが正解です。
日頃から葉水をして湿度を保つことは、ハダニなどの予防に非常に効果的です。


冬にモンステラの葉が丸まる原因と管理
冬はモンステラにとって、一年で最も過酷な試練の季節です。
本来熱帯地域で暮らす彼らにとって、日本の冬は寒すぎます。
気温が10℃を下回ると成長が緩やかになり(休眠)、5℃を下回ると生存の危機を感じてダメージを受け始めます。
冬に葉が丸まるのは、寒さから身を守るための生理現象である場合と、低温による根の活動低下(吸水力ダウン)が原因である場合が多いです。
この時期にやってはいけないのが、「元気がないから」と水をたっぷりあげたり、肥料をあげたりすることです。
吸水力が落ちている時に水をやりすぎると、冷たい土の中で根が冷えてしまい、あっという間に根腐れを起こします。
- 置き場所: 窓際は夜間に放射冷却で極寒になるので、夕方以降は部屋の中央や高い場所へ移動させる。床暖房がない場合、床に直置きすると根が冷えるので、台の上に乗せる。
- 水やり: 「土が完全に乾いてから3〜4日後」を目安に、乾燥気味に管理する。水やりは暖かい日の午前中に、汲み置きした常温の水を与える。
- 肥料: 成長が止まっているので、肥料は一切与えない。活力剤も基本的には不要。
冬は「成長させる」ことよりも「現状維持で耐える」ことを目標にしてください。
多少葉が丸まったり垂れたりしても、春になって暖かくなれば自然と回復することが多いので、焦らず見守ることが大切です。
momo昔の私はここで「元気がない=お水が足りない!」と勘違いして、良かれと思ってお水をたっぷりあげてしまい…結果的に根腐れさせてダメにしてしまった苦い思い出があります。
夏にモンステラの葉が丸まる時の暑さ対策
夏はモンステラの成長期ですが、現代の住宅事情ならではの敵がいます。
それが「エアコン(冷房)の風」と「真夏の直射日光」です。
人間にとって快適なエアコンの冷風ですが、植物にとっては「乾燥した冷たい強風」が当たり続ける地獄のような環境です。
エアコンの風が葉に直接当たると、葉の表面から水分が急速に奪われ、根からの給水が追いつかずに葉がパリパリに乾燥して丸まってしまいます。
一度パリパリになった葉は元に戻らないので、サーキュレーターなどで空気を循環させつつ、風が植物に直撃しない位置に調整してください。
また、夏の日差しは強烈です。
春までは大丈夫だった窓辺でも、真夏の日差しでは葉焼けを起こしてチリチリになることがあります。
レースカーテンを必ず閉めるか、少し窓から離した場所に置くなどの配慮が必要です。
水やりに関しては、鉢の中が高温になって根が煮えるのを防ぐため、早朝か夕方の涼しい時間帯にたっぷりとあげるのが鉄則です。
ヒメモンステラの葉が丸まる時の対処法
最後に、インテリアグリーンとして大人気の「ヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)」についても触れておきましょう。
見た目はモンステラそっくりですが、葉が小さく薄いのが特徴です。
ヒメモンステラは、本家のモンステラ・デリシオーサよりも葉が薄いため、環境の変化に対してより敏感に反応します。
特に「水切れ」のサインが出るのが早く、土が乾くとすぐに葉全体がクシャッと丸まったり、垂れ下がったりします。
わかりやすい性格とも言えますね。
対処法は基本と同じですが、ヒメモンステラは成長スピードが非常に速く、根詰まりも早く起こしがちです。
また、つるが伸びすぎて根からの水分輸送が追いつかなくなることもあります。
葉が頻繁に丸まるようになったら、根詰まりを疑って植え替えをするか、伸びすぎたつるを剪定(カット)して、根と葉のバランスを整えてあげると、また元気に育ち始めますよ。
まとめ:モンステラの葉が丸まる症状の改善
モンステラの葉が丸まる現象は、決して悪いことばかりではありません。
それは植物が環境の変化に気づき、「お水が欲しいよ」「ちょっと寒いよ」「光が強すぎるよ」と私たちに伝えてくれる大切なメッセージです。
葉が丸まっているのを見つけたら、焦って水やりをする前に、まずは深呼吸して観察してみてください。
- 土は乾いていますか?(水不足 or 根腐れチェック)
- エアコンの風や直射日光が直撃していませんか?
- 寒すぎる場所や、空気が極端に乾燥している場所に置いていませんか?
- 葉の裏に虫はいませんか?
これらのポイントを一つずつ確認し、原因を取り除いていけば、モンステラは本来の強さを取り戻し、またツヤツヤの大きな葉を広げてくれるようになります。
「最近丸まってるな」と思ったら、それはモンステラと仲良くなるチャンスだと思って、優しくケアしてあげてくださいね。
みなさんのモンステラが、元気に美しく育ちますように!









