こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
大切に育てているおうちのモンステラが伸びすぎてしまったことに気づき、どう対処すれば良いか悩んでいませんか?
生命力が旺盛なのは嬉しいことですが、あまりに自由奔放に育つと置き場所に困ってしまいますよね。
実はその乱れた姿は、モンステラからの植え替えのサインかもしれません。
そのまま放置せずに適切なケアをしてあげることで、モンステラの植え替えと伸びすぎの解消を同時に行い、見違えるように美しい姿を取り戻すことができますよ。
この記事では、失敗しないモンステラの剪定でどこを切るべきかという基本から、具体的なモンステラの切り戻しのやり方までを私の経験をもとに詳しく解説します。
特に注意したいのが、モンステラの成長点がどこにあるかを見極めることです。
ここを間違えて大切なモンステラの成長点を切ると新芽が出なくなってしまうので、正しい位置をマスターしましょう。
また、モンステラの植え替えで根っこを切る手順や、だらしなくなりがちなモンステラの伸びすぎた気根の処理方法、さらに倒れそうなモンステラの伸びすぎを防ぐ支柱の活用術についてもお話ししますね。
大きく育った株ならモンステラの植え替えと株分けを同時に行うのも楽しいですし、よく似た品種であるヒメモンステラが伸びすぎたらどうしたらいい?という疑問にもお答えしていきます。
思い切ってリセットして、理想のインテリアグリーンに仕立て直していきましょう。
- 伸びすぎたモンステラをコンパクトに仕立て直す具体的な手順
- 失敗しないための剪定位置と成長点の見分け方
- 植え替え時の適切な鉢の選び方と土の配合
- カットした茎を使った水挿しでの増やし方と管理方法
モンステラの植え替えで伸びすぎを解消するための準備
まずは、作業を始める前に現状をしっかり確認して、必要な道具や知識を整理しておきましょう。
いきなりハサミを入れる前に、今のモンステラがどんな状態なのかを知ることが、失敗を防ぐ第一歩です。
植物の健康状態を見極めて、最適なプランを立てていきましょう。
モンステラが伸びすぎてしまった時の対処

「伸びすぎ」と言っても、実は植物生理学的に見ると大きく分けて2つのタイプが存在するのをご存知でしょうか?
この2つを見極めることで、その後のケアが変わってきます。
ひとつは、「徒長(とちょう)」と呼ばれる状態です。
これは、日当たりが悪い場所に長く置いていたことが原因で、植物が「もっと光を浴びたい!」と必死に光源を求めて茎だけをヒョロヒョロと伸ばしてしまった状態です。
特徴としては、節と節の間(節間)が間延びしていて、茎が細く、葉っぱの色も薄かったり小さかったりします。
この場合、株自体が体力を消耗しているため、早急なケアが必要です。
もうひとつは、環境が良すぎて単純に「巨大化」してしまった状態です。
こちらは、茎も太く、葉も大きく切れ込みが入っていて健康そのものなのですが、お部屋のスペースに対して大きくなりすぎてしまったパターンですね。
どちらの場合も、基本的には「剪定(切り戻し)」と「植え替え」をセットで行うのが一番の解決策になります。
特に徒長している場合は、そのまま支柱で支えても美しい姿には戻りにくいので、思い切って元気な節まで切り戻し、明るい場所でリセットしてあげることで、また引き締まった元気な株に再生させることができますよ。
- 徒長タイプ:茎が細い、節の間が長い、葉が小さい、色が薄い、全体的にヒョロヒョロしている。
- 巨大化タイプ:茎が太い、葉が大きくて濃い緑、気根がバンバン出ている、単純に邪魔になっている。
ヒメモンステラが伸びすぎたらどうしたらいい?
よく読者さんから質問をいただくのが「ヒメモンステラでも同じやり方でいいの?」という点です。
名前が似ているので混同されがちですが、実はヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)は、植物学的にはモンステラ属とは別の属に分類される植物なんです。
しかし、結論から言うと、ヒメモンステラも基本的な対処法は通常のモンステラと同じと考えていただいて大丈夫です。
ただし、ヒメモンステラは通常のモンステラよりも「ツル性」の性質が強く、成長スピードも非常に早いのが特徴です。
そのため、放っておくとどんどん長く垂れ下がってきたり、壁を這うように伸びていったりします。
むしろ、伸びるスピードが早い分、通常のモンステラ以上にこまめな剪定や誘引が必要になるかもしれません。
剪定後の回復力も旺盛なので、初心者の方でも比較的失敗が少ない植物だと言えます。
基本的な剪定位置や植え替えのタイミングはこの記事の内容をそのまま参考にしていただけますので、怖がらずにカットしてみてくださいね。
植え替えが必要なサイン
伸びすぎた見た目を整えるのと同時に、土の中の環境もリセットしてあげましょう。
「まだ元気そうだから大丈夫かな?」と思っていても、鉢の中では根っこが悲鳴を上げているかもしれません。
以下のようなサインが出ていたら、まさに植え替えのベストタイミングです。
- 鉢底から根っこが飛び出している:鉢の中が根で満杯になり、行き場を失っています。
- 水やりをしても水が染み込まない:土が古くなって固まっていたり、根が詰まりすぎて水の通り道がなくなっています。
- 逆に、水がすぐに抜けてしまう:鉢壁と土の間に隙間ができている可能性があります。
- 下の方の葉が黄色くなって落ちてきた:根詰まりによる代謝不良の初期症状です。
- 新芽が出るペースが落ちた・葉が小さい:根からの栄養吸収がスムーズにいっていません。
特に鉢底から根が出ている場合は、鉢の中で根がパンパンに詰まっている「根詰まり」の証拠です。
これについては、モンステラの根っこが伸びすぎるのは植え替えのサイン!対処法を解説の記事でも詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
葉が垂れるのは根詰まりのサイン
お水をあげているはずなのに、モンステラの葉っぱにハリがなく、全体的にダラーンと垂れ下がっていることはありませんか?
これは、水切れの可能性もありますが、水やりをしているのに改善しない場合は重度の「根詰まり」を起こしている可能性が高いです。
根が鉢の中で一杯になると、物理的に圧迫されるだけでなく、酸素不足(酸欠)の状態に陥ります。
植物の根も呼吸をしているので、酸素がないとエネルギーを生み出せず、水を吸い上げるポンプの機能が停止してしまうんです。
こうなると、いくら水をあげても吸い上げることができず、結果として地上部の葉が水不足で垂れてしまいます。
伸びすぎた地上部を支えるためにも、根っこがのびのびできるスペースを確保してあげることが大切です。
重要な成長点はどこにある
剪定をする上で、これだけは絶対に知っておいてほしいのが「成長点(せいちょうてん)」の場所です。
ここを間違って切り落としてしまうと、新しい芽が出てこなくなってしまい、最悪の場合、その茎は枯れてしまいます。
モンステラの茎をよく観察してみてください。竹の節のような、少し膨らんだ横線が入っている部分がありませんか?
これを「節(ふし)」と呼びます。成長点は、この節のすぐ上や、葉っぱの付け根の内側に潜んでいることが多いんです。

逆に、ツルッとした茎の途中(節と節の間)には成長点はありません。
ここを切っても、新芽が出る細胞が存在しないため、棒状に残った茎はやがて茶色く枯れ込んでしまいます。
「節を見つけて、その上を切る」。これを意識するだけで、剪定の成功率は100%に近づきますよ。
適切な鉢の大きさの選び方

植え替えをする際、新しい鉢のサイズ選びも悩みどころですよね。
「どうせすぐに大きくなるから」といって、いきなり巨大な鉢に植えるのは植物にとって非常に危険な行為のため絶対にNGです。
鉢が大きすぎると、当然土の量も増えます。
土が多いと水を含んでいる時間が長くなり、モンステラの根が水を吸収しきる前に、湿気がこもって根腐れを起こしてしまう原因になります。
モンステラは乾燥と湿潤のメリハリを好むので、いつまでも土がジメジメしている環境は苦手なんです。
基本的には、今使っている鉢よりも「一回り(直径が3cmほど・号数で言うと1号アップ)」大きいサイズを選びましょう。
例えば、今が5号鉢なら6号鉢へ。もし、根の勢いがすごくて鉢から抜くのも大変だったような元気な株なら、二回り大きくしても大丈夫です。
詳しい鉢の選び方や素材による違いについては、以下の記事で解説していますので、迷ったら参考にしてみてください。

植え替えで失敗しない土の配合
モンステラは、水はけ(排水性)が良くて、空気をたっぷり含むふかふかの土が大好きです。
市販の「観葉植物の土」を使えば配合の手間がなく間違いありませんが、ご自身でブレンドすると、置き場所の環境に合わせて微調整ができるのでおすすめです。
私が長年モンステラを育ててきてたどり着いた、失敗の少ない「黄金比率」をご紹介しますね。
この配合は、水はけを重視しつつ、必要な保水力も確保できるバランスになっています。
| 用土の種類 | 配合比率 | 役割・特徴 |
|---|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 4 | ベースとなる基本用土。保水と排水のバランスが良く、無菌で清潔。 |
| ピートモス(または腐葉土) | 3 | 有機質を含み、土をふかふかにする。保肥力を高める効果も。 |
| 鹿沼土 | 2 | 酸性土壌を好む植物に適し、水はけを強力にサポート。根への酸素供給を促す。 |
| パーライト | 1 | 非常に軽く、多孔質。土が締まるのを防ぎ、排水性を極限まで高める。 |
室内で育てる場合、コバエなどの虫が湧くのが心配ですよね。
その場合は、有機質のピートモスや腐葉土の代わりに「ベラボン(ヤシガラチップ)」を使用するか、土の表面3cmほどを赤玉土だけで覆う(マルチング)のがおすすめです。
有機質が露出しないだけで、虫の発生率はグッと下がりますよ。
モンステラの植え替えで伸びすぎを解消する実践編
準備が整ったら、いよいよ実践です!
剪定と植え替えは、モンステラが最も活発に成長する5月から9月の暖かい時期に行うのが成功の秘訣です。
気温が低い時期に行うと、回復できずに弱ってしまうリスクがあるので避けてくださいね。
正しいモンステラの切り戻しのやり方
伸びすぎた茎をバッサリと切る「切り戻し」作業。
愛情を込めて育ててきたモンステラにハサミを入れるのは、初めての方にとっては少し勇気がいることですよね。
「もし枯れちゃったらどうしよう…」と不安になる気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、安心してください。
植物にとっての剪定は、私たち人間で言うところの「美容院で髪を切る」や「デトックス」のようなもの。
古くなった組織を更新し、株全体を若返らせるためのポジティブなリフレッシュ手術なんです。
正しい手順と準備さえしっかりしていれば、失敗することはほとんどありません。
ここでは、失敗しない切り戻しの手順を詳しく解説します。
momo実は私も、初めてモンステラにハサミを入れたときは、手が震えるほど緊張しました(笑)。
「もしこれで枯れちゃったら…」とハサミを持ったまま10分くらい固まっていたのを覚えています。
でも、思い切って切ったあとのあのスッキリ感と、数週間後に新しい芽が出たときの感動は忘れられません!
必要な道具を準備する


まずは、スムーズに作業を進めるための道具を揃えます。
途中で「あれがない!」と慌てないように、以下のリストを参考に準備してくださいね。
- 剪定バサミ:太い茎もスパッと切れる園芸用のもの(文房具のハサミは組織を潰すのでNG)。
- ゴム手袋:樹液から手を守るために必須です。
- 消毒用アルコール:ハサミの刃を消毒します(ライターの火で炙るのもOK)。
- 癒合剤(ゆごうざい):切り口を保護するお薬(トップジンMペーストなど)。
- ティッシュやキッチンペーパー:溢れ出る樹液を拭き取ります。
- 新聞紙やブルーシート:床が樹液で汚れないように敷いておきます。
- ゴミ袋:切った茎や葉をすぐに捨てられるように。
実践!切り戻しの5ステップ
道具が揃ったら、いよいよ実践です。焦らずゆっくり進めていきましょう。
いきなりハサミを入れる前に、一歩下がって株全体を眺めます。
「この高さにしたい」「この向きに葉を残したい」という完成後の姿を具体的にイメージしましょう。
迷ったら、少し長めに残しておくのがコツです(後で短くすることはできますが、長くすることはできないので!)。
ここが非常に重要です。
汚れたハサミを使うと、切り口から雑菌やウイルスが侵入し、組織が壊死(えし)する原因になります。
使用するハサミの刃は、必ずアルコールで拭くか、火で炙って消毒してから使いましょう。
モンステラの樹液は刺激性があります。
必ずゴム手袋を着用し、長袖を着るなどして肌の露出を減らしてください。
切る位置を決めたら(具体的な位置は次の項目で解説します)、ハサミを当てて一気に切断します。
恐る恐るゆっくり切ると、導管(水の通り道)が押し潰されてしまい、その後の吸水や発根に悪影響が出ます。
鋭利なハサミで、繊維を断ち切るようにスパッといくのがポイントです。
切った直後、切り口から水分を含んだ白い樹液がドバっと溢れてきます。
これをティッシュで綺麗に拭き取り、その上から「癒合剤」を塗ってコーティングします。
癒合剤はカサブタのような役割を果たし、雑菌の侵入や水分の過剰な蒸発を防いでくれます。
もし専用の癒合剤が手元にない場合は、アロンアルファなどの瞬間接着剤(ゼリー状が使いやすいです)や、木工用ボンドで薄く切り口を塞ぐことでも代用可能です。
また、アルミホイルを被せて乾燥を防ぐ方法もありますが、やはり植物専用の殺菌剤入り癒合剤(トップジンMペーストなど)を使うのが一番安心でおすすめです。
【重要】モンステラの樹液には毒性がある
作業中、特に注意していただきたいのがモンステラの樹液です。
切断面から出てくる透明〜乳白色の液体には、少し取り扱いに注意が必要な成分が含まれています。
「シュウ酸カルシウム」に注意!
モンステラなどのサトイモ科の植物の樹液には、「シュウ酸カルシウム」という針状の結晶成分が含まれています。
これが皮膚や粘膜に付着すると、チクチクとした痛みや激しい痒み、かぶれを引き起こすことがあります。
特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、切った茎や葉を誤って口に入れないよう、作業後の片付けを徹底してください。
もし樹液が手に着いてしまった場合は、こすらずに流水でよく洗い流してくださいね。
(出典:厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」)
剪定時はどこを切るべき?失敗しない位置


剪定において一番大切なのが「切る位置」です。先ほどご説明した「節(ふし)」を覚えていますか?必ず「節を残して、その1〜2cm上」で切ってください。
なぜ「上」なのかというと、切った断面は時間とともに乾燥して少し枯れ込みます。
もし節ギリギリで切ってしまうと、その乾燥が成長点にまで達してしまい、芽が出なくなってしまう恐れがあるからです。
「節を守るために、少し余分に残して切る」。これを意識してください。
また、節を含まないただの棒のような茎(節間)を残しても、そこからは何も出てきません。
いわゆる「棒だけ」の状態になって枯れていくだけなので、必ず節が含まれているかを確認してからハサミを入れてくださいね。



「節」と言われても、最初はどれのことかサッパリ分かりませんでした。
私はいつも「茎にあるシワシワした線のこと!」と心の中で唱えながら探しています。
そこさえ見つかれば、あとはその少し上を切るだけなので簡単ですよ。
モンステラの成長点を切る時の注意点
うっかり成長点ごと切り落としてしまったり、成長点のギリギリを攻めすぎて傷つけてしまったりすると、どうなるでしょうか?
答えは、「その茎の成長が止まる」です。モンステラは頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という性質を持っており、通常は一番上の芽が優先的に育ちます。
しかし、剪定によって頂点がなくなると、下にある眠っていた脇芽(わきめ)が目覚めて動き出します。
このメカニズムを利用して、樹形を整えるのが剪定の目的です。
- 節のふくらみそのものを真ん中で切断する。
- 節の「すぐ下」で切る(上の節を切り落としてしまう)。
- 葉っぱだけを残して茎を切る(茎がないと次の芽は出ません)。
モンステラの植え替えで根っこを切る手順
「えっ、根っこを切っちゃって本当に大丈夫なの?」
初めて植え替えをする時、一番ドキドキするのがこの工程かもしれませんね。
せっかく伸びた根を切るのは、なんだか植物が痛がりそうで可哀想に思えてしまうものです。
でも、これはモンステラがこれからも限られた鉢の中で元気に育つための、とても大切な「外科手術」なんです。
特に、長い間植え替えをしていない株は、鉢の中で根が壁にぶつかってぐるぐると回ってしまう「サークリング(根巻き)」という状態になっています。
これを放置すると、新しい根が伸びるスペースがなくなり、自分自身の首を絞めるように根詰まりを起こしてしまいます。
ここでは、植物への負担を最小限に抑えつつ、根の機能を活性化させるための正しい根の整理方法を、順を追って丁寧にお話しします。
手順1:古い土を優しくほぐす
鉢からモンステラを引き抜いたら、まずはガチガチに固まった根鉢(ねばち)を崩していきます。
この時、手で無理やり引っ張ると健康な根まで引きちぎってしまうので、道具を使うのがおすすめです。
私が愛用しているのは、どこのご家庭にもある「竹串」や「割り箸」です。
これを根の隙間に差し込み、優しく揺らすようにして古い土をパラパラと落としていきます。
全ての土を落とす必要はありません。
中心部の土は残しつつ、外側の古い土を3分の1程度落とすイメージで行うと、植え替え後の馴染みが良くなりますよ。
手順2:健康な根とダメな根を見分ける


土がある程度落ちて根の状態が見えてきたら、残すべき根と切るべき根を選別します。
ここが運命の分かれ道です!しっかりと観察してあげてください。
- 残す根(健康):白やクリーム色をしている・硬くて張りがある・太くてしっかりしている。
- 切る根(不調):黒や濃い茶色に変色している・触るとブヨブヨしている・中身がスカスカで皮だけになっている・嫌な腐敗臭がする。
黒くてブヨブヨした根は「根腐れ」を起こして死んでしまっている根です。
これを残しておくと、腐敗菌が健康な根にまで移ってしまうので、迷わず根元からカットしてください。
手順3:長すぎる根をカットする


腐った根を取り除いたら、次は長すぎる元気な根の調整です。
新しい鉢底石や土を入れるスペースを確保するために、鉢底でトグロを巻いていた長い根をハサミで切って整えます。
「元気な根を切ってもいいの?」と心配になるかもしれませんが、実は根には先端を切られると、その切断面の近くから細い側根(そっこん)をたくさん出して、より水分吸収効率を高めようとする性質があります。
切りすぎには注意!「3分の1ルール」
いくら再生能力が高いモンステラでも、根を切りすぎると吸水力が落ちて枯れてしまいます。
根を整理する量は、最大でも「全体の根の量の3分の1まで」に留めてください。
地上部の葉っぱが多い場合は、根を減らした分だけ葉っぱも少し剪定して、「地上部と地下部のボリュームのバランス」を合わせてあげると、植え替え後の回復がスムーズになりますよ。
最後に、切り口がスパッときれいになるように、必ず清潔で切れ味の良いハサミを使ってくださいね。
組織を押しつぶさないように切るのが、早く傷を治すコツです。



健康な根っこをハサミで切る時の「ジョキッ」という音、何度やっても少し心が痛みますよね…。
でも、これはモンステラが狭い鉢の中で息苦しくならないための優しさなんです。
以前、心を鬼にして根を整理した株が、翌年に見違えるほど元気な葉を出してくれたことがあって、それからは「カットしてスッキリしようね〜」と話しかけながら切れるようになりました。


モンステラの植え替えで株分けする方法
もし株が大きすぎてひとつの鉢に収まりきらない場合や、親株の横から子株が増えている場合は、このタイミングで「株分け」をして鉢を分けるのもおすすめです。
根鉢をほぐしながら、自然に分かれそうな部分を探します。
モンステラの根は複雑に絡み合っていることが多いので、無理に引っ張るのは禁物です。
どうしても絡まって外れない場合は、清潔なハサミやナイフを使って、根がつながっている部分(地下茎)を切断します。
分けた株はそれぞれ別の鉢に植えれば、モンステラが2つに増えてお得な気分になれます!
リビングと寝室、それぞれの場所に置いて楽しむのも良いですね。


邪魔な気根は切るか誘導するか
モンステラの特徴である「気根(きこん)」。茎の途中からニョキニョキと茶色い紐のようなものが伸びてきて、見た目がちょっと怖い…と感じる方もいるかもしれません。
この気根、実は切ってしまっても株の命に別状はありません。
通行の邪魔になったり、見た目が気に入らなかったりする場合は、根元からパチンと切っても大丈夫です。
ただ、気根には「空気中の水分を吸収する」「体を物理的に支える」という重要な役割があります。
特に大きく育った株の場合、気根があることで安定感が増し、より大きく立派な葉を展開させるエネルギー源にもなるんです。



気づけば床まで伸びていた気根に、掃除機をかけるたびに引っかかっていた時期がありました(苦笑)。
見た目もなんだかジャングルのようで、遊びに来た友人に驚かれたことも…。
でも、土に埋めてあげてからは見た目もスッキリして、株もガッシリ安定したので一石二鳥でした!
モンステラの伸びすぎた気根の処理方法
私のおすすめは、切らずに「土に誘導する」か「支柱に這わせる」ことです。
植え替えの時に、長く伸びた気根を鉢の中に巻き込むようにして土に埋めてしまってみてください。
そうすると、気根は土の中で普通の根(地中根)に変化し、水分や栄養を吸う強力な吸収根として機能し始めます。
これを行うと、株のガッシリ感や葉のツヤが全然違ってきますよ。
もしくは、次に紹介する支柱にビニールタイなどで固定してあげると、現地のジャングルのようなワイルドな雰囲気が出てとてもかっこいいです。
インテリアとしてのモンステラの魅力を引き出すチャンスとも言えます。
以下の記事では、邪魔な気根を土に埋める(誘導する)方法を紹介しています。ぜひご覧ください。


モンステラの伸びすぎを防ぐ支柱の活用
モンステラは元々、熱帯雨林で他の大きな木にへばりついて登っていく「半つる性」の植物です。
自立して直立するのは苦手なので、支柱がないとどうしても重力に負けて横に広がってしまいます。
植え替えのタイミングで、鉢の中央に「ヘゴ棒」や「ココスティック」などの太めの支柱をしっかり立ててあげましょう。
ポイントは、「株の背骨」となる茎を支柱に沿わせて固定することです。
麻紐やビニールタイを使い、茎と支柱を「8の字」を描くようにゆるく結びます。
キツく縛りすぎると茎が太くなった時に食い込んでしまうので、指一本入るくらいの余裕を持たせてください。
こうすることで、上へ上へと成長を誘導でき、横への広がりを抑えてスマートで立体的な樹形をキープできます。
支柱があることで、モンステラも安心して大きな葉を出せるようになりますよ。


カットした茎は水挿しで発根


剪定で切り落とした茎、そのままゴミ箱へ…なんてもったいない!
節(成長点)が含まれている茎なら、水に挿しておくだけで簡単に根が出てきて、新しい株として育てることができます。
やり方はとても簡単。コップや花瓶に水を入れ、茎の切り口が水に浸かるようにします。
この時、もし茎に気根がついているなら、その気根も一緒に水に入れてあげてください。
気根があると吸水能力が段違いに高く、発根の成功率がグッと上がります。
毎日お水を替えて新鮮な酸素を供給してあげれば、早ければ2週間〜1ヶ月ほどで白いモヤモヤとした新しい根っこが出てきます。
以下の記事でも手順を詳しく紹介しているので、ぜひ挑戦してみてください。


水挿しから土への植え替え手順
水挿しで根が十分に伸びてきたら(目安としては根が5cm〜10cm以上)、いよいよ土に植え替えます。これを「鉢上げ(はちあげ)」と呼びます。
ただし、いきなり普通の乾いた土に植えると、今までずっと水の中にいた根っこがびっくりして乾燥してしまいます。
水中の環境と土の環境は全く違うため、ストレスがかかるんですね。
これを防ぐために、植え付け直後の1週間〜2週間は、土が完全に乾ききる前に水やりをするなど、少し湿り気を保つように管理します。
あるいは、最初は小さめの鉢に植えて、土の乾きが早くなるように調整し、徐々に通常の乾湿サイクル(土が乾いたらたっぷり水やり)に慣らしていくのがコツです。
植え替え後に葉が垂れる時の対処


植え替え直後に、今まで元気だった葉がクタッと垂れてしまうことがあります。
これは「移植ショック」といって、根を触られたり環境が変わったりしたことで、根の吸水機能が一時的に低下している状態です。
この時、焦って肥料や水を大量にあげるのは逆効果です!弱っている胃腸に揚げ物を食べさせるようなもので、かえって根を痛めてしまいます。
まずは直射日光の当たらない、風通しの良い明るい日陰で静かに休ませてあげてください。
そして、根から水を吸えない分、葉っぱに霧吹きで水をかける「葉水(はみず)」を頻繁に行ってあげましょう。
葉からの水分蒸発を防ぎ、湿度を保つことで回復を助けてくれます。
通常は1週間〜10日ほどで根が落ち着き、葉にハリが戻ってきますよ。


まとめ:モンステラの伸びすぎは植え替えで整う
モンステラが伸びすぎたり徒長したりしてしまうのは、ある意味、植物が環境に適応しようと必死に生きている証拠でもあります。
でも、限られたお部屋のスペースで一緒に暮らすなら、やっぱりバランス良く健康的であってほしいですよね。
5月から9月の暖かい時期を見計らって、思い切って剪定と植え替えを行えば、驚くほどスッキリとした美しい姿を取り戻せます。
「切るのが怖い」と思うかもしれませんが、モンステラの生命力は本当にすごいです。
正しい位置で切ってあげれば、必ずまた新しい芽を出してくれます。
切った枝で新しい株を増やす楽しみもありますし、ぜひ今年の成長期にはチャレンジしてみてくださいね。
手をかけた分だけ、きっとまた元気な新芽を見せてくれるはずです!









