こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
大切に育てていたモンステラの様子がおかしいと、本当に心配になってしまいますよね。「モンステラが枯れる原因は何だろう?」と、不安な気持ちで検索してこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
実はモンステラが枯れるといってもその症状は様々で、単純に葉が枯れるだけでなく、葉先が枯れる場合や新芽が枯れる場合、あるいは下の方の葉が枯れる場合などがあります。また、茎の根元が枯れることや気根が枯れることもあり、それぞれ対処法が異なるんです。
特に冬の寒さで枯れることや、良かれと思って行った植え替え後に枯れること、あるいは水差しで育てていて枯れるといったトラブルはよくある悩みです。
中にはヒメモンステラが枯れるケースや、ホワイトタイガーやタイコンステレーションといった斑入りモンステラが枯れるケースのように、品種特有のデリケートさが関係していることもありますし、枯れることが風水的に悪いのではないかと気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、安心してください。正しい知識があれば、根腐れから復活させたり、枯れる寸前から復活させたりすることは十分に可能です。
この記事では、変色した葉っぱの茶色い部分を切るべきか、完全に枯れた葉を切るならどこから切るのが正解かといった具体的な剪定方法から、枯れた茎の扱いまで詳しく解説します。
あなたのモンステラを元気にするためのヒントを詰め込みましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 葉の変色パターン(黄色・茶色・黒)から、現在進行している不調の原因。
- 水切れや根腐れ、葉焼けなど、それぞれの原因に合わせた最適な復活手順。
- 枯れてしまった葉や茎を「どこで」「どのように」切るべきか。
- 季節ごとの正しい管理法を知ることで、再発を防ぎ、モンステラと長く付き合えるようになる。
症状から特定するモンステラが枯れる原因
モンステラが調子を崩してしまったとき、「枯れちゃった、どうしよう!」と慌ててあれこれ手を加える前に、まずは落ち着いて「観察」することが何よりも大切です。
人間がお医者さんに診てもらうときと同じで、正しい診断なしに薬を飲んでも治らないどころか、悪化させてしまうこともあるからです。
植物が発しているSOSサインは、葉の色や質感、茎の状態にはっきりと現れます。
ここでは、よくある症状別に、その裏に隠された原因を詳しく紐解いていきましょう。
「あ、これ私のモンステラと同じかも!」という症状がないか、チェックしながら読み進めてみてくださいね。

葉が枯れる主なパターンと変色
モンステラの葉が枯れるといっても、その症状は千差万別です。
「枯れる=茶色」というイメージが強いかもしれませんが、実はその前段階として黄色くなったり、あるいは病気によって黒ずんだりと、変色の仕方によって原因は大きく異なります。
この色の違いを見分けることが、復活への最初にして最大の分岐点になります。
以下の表に、よく見られる葉の変色パターンと考えられる主な原因をまとめました。
まずは現状と照らし合わせてみてください。

| 葉の変色 | 状態・特徴 | 疑われる主な原因 |
|---|---|---|
| 黄色くなる (黄化) | 下葉から順に黄色くなる 土が乾かない | 根腐れ、根詰まり 水のやりすぎによる酸素欠乏 |
| 薄黄色になる | 葉全体の色が薄くなる ヒョロヒョロしている | 日照不足 光合成ができずエネルギー不足 |
| 茶色くなる | 葉の一部が焦げたように変色 葉先が枯れこむ | 葉焼け、水切れ、乾燥 直射日光や湿度不足 |
| 黒くなる | 葉が垂れ下がり黒ずむ 冬場に多い | 低温障害(冷害)、重度の根腐れ 寒さで細胞が壊死している |
| 白く抜ける | 針で突いたような白い点々 葉の色が悪い | ハダニ被害 害虫による吸汁 |
黄色い変色は「根」か「光」のトラブル
葉が黄色くなるのは、葉緑素(クロロフィル)が減っている証拠です。これには大きく分けて二つの理由があります。
一つは「根腐れ」や「根詰まり」で根っこが呼吸できなくなり、窒素などの養分を吸い上げられなくなっているケース。もう一つは、単純に部屋が暗すぎて「日照不足」になっているケースです。
どちらも、植物が「このままだと生きられないから、古い葉はあきらめてエネルギーを節約しよう」と判断した結果の姿なんです。
茶色や黒は細胞の死滅を示している
一方で、茶色や黒に変色している場合は、その部分の細胞がすでに死んでしまっていることを意味します(壊死)。
葉焼けで焼けてしまった細胞や、寒さで凍ってしまった細胞は、残念ながら元には戻りません。
特に黒く変色してブヨブヨしている場合は、腐敗菌が繁殖している可能性が高く、他の葉や茎へ広がる前に早急な対処が必要です。
このように、「色」を見るだけで、緊急度や対処法がある程度絞り込めるんですよ。
葉が萎れて元気がない時の水切れ診断
モンステラの葉にハリがなくなり、全体的にだらんと垂れ下がって、表面にシワが寄っている…。そんな姿を見ると、誰でも「水が足りないのかな?」と思って、すぐにお水をあげたくなりますよね。
確かに、その判断は半分正解です。でも、残り半分のケースでは、それが命取りになることもあるんです。
葉が萎れる現象は、植物の体内の水分量が減り、細胞をパンパンに張らせる圧力(膨圧)が低下することで起こります。
これには、「本当に土が乾いていて水がない(水切れ)」場合と、「土には水があるのに、根が傷んでいて吸い上げられない(根腐れ)」場合の2パターンが存在します。
ここを間違えないことが非常に重要です!
葉が萎れているからといって、無条件に水をあげるのはNGです。必ず以下の手順で土の状態を確認してください。
- 指を土に挿してみる:土の表面だけでなく、第一関節くらいまで指を挿し込んでみてください。中までパラパラに乾いていれば「水切れ」です。たっぷりお水をあげれば、半日ほどでシャキッと復活します。
- 鉢を持ってみる:普段より明らかに軽ければ、土の中の水分がなくなっています。
- 土が湿っているのに萎れている場合:これが一番危険です!土は濡れているのに水を吸えていない=根腐れを起こしています。この状態で水を足すと、腐敗を一気に加速させてトドメを刺してしまいます。

もし土が湿っているのに萎れている場合は、一度鉢から抜いて根の状態を確認する必要があるかもしれません。
「水やりをしたのに翌日になっても葉が戻らない」という場合も、根腐れの可能性が高いですね。
また、エアコンの風が直接当たっている場合も、根からの吸水が追いつかずに葉からの蒸散量が増え、萎れてしまうことがあります。
物理的な環境要因も合わせて見直してみてくださいね。
葉先が枯れるのは乾燥が原因か
「株全体は元気そうなのに、葉の先端だけが茶色くチリチリに枯れてくる」という症状、実はモンステラを室内で育てていると非常によくある悩みの一つです。
しかし、この症状はほとんどの場合、病気ではありません。
最も大きな原因は「空気中の湿度不足(乾燥)」です。
モンステラの故郷は熱帯雨林のジャングル。
そこは常に湿度が80%以上もあるような、ムシムシした環境です。
一方、私たちの日本の住環境、特にエアコンの効いた室内は、湿度40%〜50%程度になることも珍しくありません。
実際、気象庁のデータによると、東京の1月の平均湿度は50%前後まで低下します(出典:気象庁「過去の気象データ検索」)。
このギャップによって、葉の末端部分まで水分を行き渡らせることができず、先端から水分が抜けて枯れてしまうのです。
エアコンの風は「ドライヤー」と同じ
特に注意したいのが、エアコンやサーキュレーターの風です。
風が直接葉に当たると、葉の表面からの水分蒸発(蒸散)が激しくなり、根からの給水が間に合わなくなります。
人間がお風呂上がりにドライヤーを当て続けると肌がカピカピになるのと同じで、植物にとっても直接の風は過酷な乾燥ストレスになります。
冷暖房の風が直接当たらない場所に移動させるだけでも、症状がピタリと止まることが多いですよ。
根詰まりが原因のケースも
乾燥対策をしているのに葉先が枯れる場合は、「根詰まり」を疑ってみてください。
鉢の中で根がパンパンに回りきってしまうと、物理的に水を吸い上げるスペースがなくなり、十分な水分を葉先まで送れなくなります。
鉢底の穴から根っこがはみ出していたり、水やりの時に水がなかなか染み込んでいかなかったりしませんか?
もしそうなら、一回り大きな鉢への植え替えが必要なサインです。
なお、根詰まりの詳しいサインや対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
関連記事:モンステラの根詰まり症状とは?「根腐れ」との見分け方と対処法を解説
下の葉が枯れるのは寿命か病気か
植物を育てていると、下の方にある葉っぱ(古い葉)が黄色くなって、やがて茶色くなりポロリと落ちることがあります。
「せっかく育てた葉が落ちちゃった…」とショックを受けるかもしれませんが、これが1枚や2枚程度なら、あまり心配しなくても大丈夫なケースが多いです。
なぜならこれは植物の「生理的な老化現象(新陳代謝)」だからです。
モンステラに限らず、植物は成長点である茎の先端から新しい葉を出しながら成長していきます。
新しい葉を作るにはたくさんのエネルギーが必要ですが、日当たりが悪かったり、根のスペースが限られていたりすると、植物は「古い葉を維持するエネルギーを節約して、新しい葉に回そう」という生存戦略をとります。
その結果、一番古い下の方の葉から順番に栄養を回収し、枯れ落としていくのです。
見分けるポイントは「スピード」と「枚数」
ただし、これが「老化」ではなく「トラブル」のサインである場合もあります。
その違いを見分けるポイントは、枯れるスピードと枚数です。
- 安心なケース: 1ヶ月に1枚程度、一番下の葉だけがゆっくり黄色くなって枯れる。他の葉はツヤツヤで元気。
- 危険なケース: 短期間に下葉が2〜3枚同時に黄色くなった。あるいは、下葉だけでなく中間の葉まで変色し始めた。
後者のように、急激に複数の葉が枯れる場合は、根腐れや極度の根詰まりによって、株全体が深刻なエネルギー不足に陥っている可能性があります。
植物が「緊急事態だから、なりふり構わず葉を減らして生き残ろう」としている状態です。
この場合は、老化だと放置せず、土の環境を見直す必要があります。
新芽が枯れる時のチェックポイント
モンステラを育てていて一番ワクワクするのは、あのドリル状に巻かれた新芽が出てきた時ではないでしょうか。
「今度はどんな切れ込みが入っているかな?」と楽しみにしていたのに、その新芽が開く前に茶色く変色して枯れてしまったり、黒ずんで腐ってしまったりすると、本当にがっかりしてしまいますよね。
実は、新芽のトラブルは、古株の葉が枯れるよりも少し深刻なサインであることが多いんです。
新芽というのは、植物にとって「未来」そのものです。一番エネルギーを注いで成長させたい場所なんですね。
その新芽を維持できないということは、株全体が生命維持だけで精一杯で、成長する余裕がないということを意味しています。
原因1:根腐れや根傷みによる供給不足
新芽が茶色くカサカサになって枯れる場合、最も多い原因は根のトラブルです。
根腐れや根詰まりで水分と養分が十分に吸い上げられないと、末端にある柔らかい新芽まで水が行き届かず、ミイラのように干からびてしまいます。
植え替え直後にもこの症状が出ることがありますが、これは根がまだ定着しておらず、吸水力が落ちているためです。
原因2:水滴による蒸れと腐敗
逆に、新芽が黒くヌルヌルして腐っている場合は、「過湿」や「蒸れ」が原因かもしれません。
モンステラの新芽は、何重にも重なった鞘(さや)のような構造になっています。
葉水(霧吹き)をした際に、この隙間に水が入り込み、そのまま長時間乾かずにいると、そこから雑菌が繁殖して腐ってしまうことがあるんです。
特に梅雨時期や冬場の換気が悪い室内では要注意です。
新芽を守るための注意点
葉水は大切ですが、新芽の部分に水滴が溜まりすぎないように注意しましょう。
もし溜まってしまったら、ティッシュの角(こより)などで優しく吸い取ってあげると安心です。
また、サーキュレーターなどで空気を循環させ、余分な水分を早く乾かすのも効果的ですよ。
直射日光による葉焼けと日照不足
モンステラの置き場所については、「明るい日陰」が良いとよく言われますが、この加減が意外と難しいですよね。
光の量は多すぎても少なすぎても、モンステラが枯れる原因になってしまいます。
強すぎる光:葉焼け
「モンステラを元気にしようと思ってベランダに出したら、数時間で葉が白くなってしまった!」という失敗談、実はとても多いんです。
モンステラの葉は、強い直射日光に耐えられる構造になっていません。
特に、これまで室内で育てていた株を急に真夏の日差しに当てると、葉の表面温度が急上昇し、細胞内の葉緑素が破壊されてしまいます。これが「葉焼け」です。
葉焼けの初期症状は、葉の色が部分的に白く抜けたようになります。
さらに重症化すると、茶色く焦げたような跡になり、最終的にはその部分が穴が空いたように枯れ落ちてしまいます。
残念ながら、一度葉焼けして死んでしまった細胞は、どんなにケアしても元の緑色には戻りません。
momo私もモンステラを育て始めた最初の夏、「日光浴させてあげよう!」と良かれと思ってベランダに出したら、たった半日で葉っぱが真っ白に焼けてしまって…あの時は本当にショックで泣きそうでした(涙)。
室内育ちの子はいきなり外に出しちゃダメ絶対、です!
なお、葉焼けしてしまった時の対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。


弱すぎる光:徒長と日照不足
一方で、光が少なすぎるのも問題です。
トイレや窓のない洗面所など、暗い場所に長期間置いていると、モンステラは光を求めて茎をヒョロヒョロと長く伸ばします(徒長)。
一見成長しているように見えますが、茎は細く弱々しく、葉の色は薄い黄色になり、切れ込みも入らなくなります。
この状態は「栄養失調」のようなもので、抵抗力が落ちているため、少しの環境変化ですぐに枯れてしまいます。
理想的なのは、レースのカーテン越しのような、柔らかい光がたっぷりと入る場所。
人間が読書をするのにちょうど良いくらいの明るさが、モンステラにとっても快適な光環境なんですよ。
葉の色が白く抜けるハダニの被害
「なんだか最近、モンステラの葉っぱの色艶が悪いな…」と思って近づいてよく見てみると、葉の表面に針で突いたような、極小の白い斑点が無数についていることはありませんか?
それはもしかすると、病気ではなく「ハダニ(葉ダニ)」という害虫の仕業かもしれません。
ハダニの正体と症状
ハダニは、体長0.5mmにも満たない非常に小さなクモの仲間です。
肉眼ではただの小さなゴミのように見えますが、葉の裏に寄生して植物の汁(細胞液)を吸います。
汁を吸われた部分は葉緑素が抜けて白くなるため、被害が広がると葉全体がカスリ状に白っぽく色が抜け、光合成ができなくなって枯れてしまいます。
特に被害が進むと、葉の付け根や周囲にクモの巣のような薄い糸を張ることがあります。
こうなるとハダニの数は爆発的に増えており、かなり危険な状態です。
高温と「エアコンの乾燥」に注意
ハダニは「高温」と「乾燥」が大好きです。そのため、繁殖スピードが上がる夏場や、暖房で空気が乾く冬場に大発生しやすくなります。
「日本の夏は湿気が多いから大丈夫」と油断しがちですが、実は室内でエアコン(冷房)を使っていると、空気中の水分が除湿されて乾燥状態になり、ハダニにとって天国のような環境になってしまうんです。
逆に、ハダニは水が大の苦手です。
- チェック方法:葉の裏を白いティッシュで軽くなでてみてください。ティッシュに赤や茶色のシミがついたら、それが潰れたハダニの証拠です。
- 予防と対策:一番の予防法は毎日の「葉水」です。霧吹きで葉の裏までたっぷりと水をかけることで、ハダニを物理的に洗い流し、繁殖を抑えることができます。
- 大量発生時:すでに糸を張るほど増えている場合は、浴室に持って行ってシャワーの水圧で洗い流すか、市販の殺ダニ剤を使用することをおすすめします。
根元が枯れるのは根腐れの兆候
葉っぱだけでなく、もっと株の根幹部分、つまり「茎の根元(地際)」に異変がある場合は、事態はより深刻です。
茎の土に埋まっている部分や地表に出ている根元付近が茶色や黒に変色し、触るとブヨブヨと柔らかくなっていたり指で押すと汁が出たりする場合は、重度の根腐れが茎まで進行している(軟腐病などの可能性も)と考えられます。
健康なモンステラの茎は、緑色(または木質化して茶色くても硬い)でハリがあります。
これが崩れるように腐っているということは、根っこはすでに壊滅的なダメージを受けており、腐敗菌が維管束(水の通り道)を通って地上部まで侵略してきている状態です。
この段階になると、独特の生臭いような、ドブのような腐敗臭が漂うこともあります。
ここまで進行してしまうと、水やりを控える程度の対症療法では回復しません。
腐った部分を切り落とし、健康な部分だけを救出する「挿し木」や「茎伏せ」による再生(リセット)が必要になります。
一刻を争う状態なので、ためらわずに処置を行いましょう。
気根が枯れる場合の影響と対処
モンステラを育てていると、茎の途中からヒョロヒョロと伸びてくる茶色い紐のような根っこ、「気根(きこん)」が出てきますよね。
初めて見たときは「何これ!?虫?病気?」とびっくりされた方もいるかもしれません。
この気根が、途中で干からびて茶色くなったり、先端が黒く枯れてしまったりすることがよくあります。
結論から言うと、気根だけが枯れているのであれば、モンステラ本体の命に関わるような心配はほとんどありません。
気根は、本来ジャングルの中で他の木にしがみついて体を支えたり、空気中の水分を吸収したりするために出す補助的な根っこです。
日本の室内環境では、空気が乾燥していることが多いため、伸びてきた気根が水分を確保できずに乾いて枯れてしまうことがよくあるんです。
これは環境に適応しようとした結果の生理現象のようなものなので、株自体が元気であれば過度に気にする必要はありません。
枯れた気根の処理方法
では、枯れてしまった気根はどうすればいいのでしょうか?
そのままにしておいても害はありませんが、見た目が気になるなら切ってしまっても大丈夫です。
- 切る場合:清潔なハサミを使って、枯れている部分を根元からカットしてください。緑色の生きている部分まで切らないように注意しましょう。
- 誘導する場合:もし気根がまだ生きていて長く伸びているなら、鉢の中の土に誘導して埋めてあげるのもおすすめです。土に入ると「土中根」に変化し、株を支える力になったり、水分や養分の吸収を助ける強力なサポーターになってくれますよ。
例外的に注意すべきケース
気根だけでなく、その気根が生えている「茎」の付け根部分まで黒く変色している場合は要注意です。
これは気根の枯れではなく、茎自体の腐敗や病気が疑われます。
枯れた茎は再生するか
葉っぱが枯れて落ちてしまい、ついに茎だけになってしまった…。しかも、その茎が茶色くシワシワになっている。
そんな状態のモンステラを前に、「ここから復活できるのかな?」と不安を抱いている方もいらっしゃると思います。
とても残念ですが、茶色く変色し、触るとスカスカになっていたり、シワシワに干からびていたりする茎は、細胞が完全に死滅しているため、二度と再生することはありません。
死んでしまった組織にどれだけ水をあげても、緑色に戻ることはないのです。
しかし、諦めるのはまだ早いです!
茎全体を確認してみてください。もし、下の方の一部だけでも「緑色で硬い部分」が残っていませんか?
「成長点」さえ生きていれば復活できる
モンステラの生命力は凄まじく、茎に「節(ふし)」と呼ばれる成長点が含まれた緑色の部分さえ残っていれば、そこから新しい芽を出して復活することができます。
これを園芸用語で「茎伏せ(くきふせ)」と呼びます。
枯れてしまった上部は潔く切り落とし、生きている茎だけを残して適切な管理をすれば、時間はかかりますが、ポコッと可愛い新芽が顔を出してくれる可能性があります。
「全部枯れた」と思っても、緑色の部分が残っていないかチェックしてみてくださいね。
モンステラが枯れる冬の寒さと温度管理
熱帯アメリカなどの暖かい地域が原産のモンステラにとって、日本の冬、特に雪が降るような寒さは命取りになる過酷な環境です。
モンステラの耐寒温度は?
一般的に、モンステラが元気に成長できるのは20℃以上です。
15℃を下回ると成長が緩慢になり、10℃を切ると成長がストップして休眠状態に入ります。
そして、5℃を下回ると細胞内の水分が凍結したり、生理機能が破壊されたりして枯死するリスクが極めて高くなります。
「リビングは暖かいから大丈夫」と思っていても、意外な落とし穴があります。
それは「窓際」と「夜間」です。
昼間はポカポカしている窓際も、日が落ちると外気と同じくらい冷え込みます。
また、暖房を切った後の明け方の室温は、想像以上に低くなることがあります。
この「寒暖差」と「瞬間的な低温」が、モンステラに致命的なダメージを与えてしまうのです。
冬の枯れ症状「冷害」
寒さによるダメージ(冷害)を受けると、モンステラは以下のようなサインを出します。
- 葉が黒っぽく変色し、お湯にくぐらせたようにダラリと垂れ下がる。
- 葉の縁が茶色く枯れこんでくる。
- 水やりをしていないのに、土がいつまでも湿ったままで乾かない(根が活動停止している)。
- 置き場所を変える:窓際から離し、部屋の中央や少し高い位置(冷気は下に溜まるため)に移動させましょう。
- 保温する:夜間だけダンボールや発泡スチロールで鉢ごと囲ったり、厚手のカーテンを閉めたりして、冷気から守ってあげてください。
- 水を切る(断水気味に):これが最も重要です!冬は水を吸わないので、土が乾いてから3〜4日、あるいは1週間あけてから水やりをします。樹液の濃度を高めることで、寒さに強くなります(凝固点降下)。



冬の水やりは本当に我慢が必要です!
以前、「暖房をつけてるから乾くかな?」と思っていつも通りにお水をあげたら、翌朝、葉っぱの先から水滴がポタポタ落ちてきて(過湿のサイン)、根腐れ一歩手前までいって焦った経験があります。
冬は「ちょっとスパルタかな?」と思うくらい乾かし気味でちょうど良いですよ。
植え替え後に枯れる失敗を防ぐ
「根詰まり解消のために植え替えをしたのに、翌日から葉が垂れて元気がなくなってしまった…」。
これは通称「植え替えショック」と呼ばれる現象です。
良かれと思ってやったことが裏目に出ると、本当に悲しいですよね。
植え替え直後に枯れてしまう主な原因は、以下の3つに集約されます。
- 根へのダメージ:土を落とすときに根をブチブチと切ってしまったり、乾燥させてしまったりしたことで、吸水能力が著しく低下している。
- 時期の間違い:成長期ではない冬場や真夏に植え替えを行い、回復する力が残っていなかった。
- 環境の変化:植え替え直後に直射日光に当てたり、肥料を与えたりして、弱った根に追い討ちをかけた。
植え替え後のリカバリー方法
もし植え替え後に元気がなくなってしまったら、まずは「絶対安静」です。
直射日光の当たらない、風通しの良い明るい日陰に置き、肥料は絶対に与えないでください。
根が水を吸えない状態なので、土への水やりは控えめにしつつ、葉からの水分蒸発を防ぐために、頻繁に「葉水」をしてあげることが効果的です。
また、発根を助ける活力剤(メネデールなど)を水やりの際に薄めて与えると、発根が促進されて回復が早まることがあります。
焦らず、根が新しい土に馴染むのをじっくり待ってあげましょう。


水差しが枯れる原因と水耕栽培
おしゃれなインテリアとして人気の「水差し(水耕栽培)」ですが、土植えよりも管理が簡単そうに見えて、実は枯らしてしまう方が多い栽培方法でもあります。
水が腐ることによる根腐れ
一番の原因は「水の汚れ」です。
特に夏場は水温が上がりやすく、容器の中の水中の酸素濃度が低下し、バクテリアが繁殖しやすい環境になります。
水が白く濁っていたり、ぬるぬるしていたりしたら危険信号。根っこが窒息して腐ってしまいます。
対策はシンプルで、「こまめな水換え」に尽きます。
夏場は毎日、冬場でも2〜3日に1回は水を全交換し、その際に容器の内側のヌメリもしっかり洗ってください。
土から水への移行失敗
また、今まで土で育てていたモンステラの土を洗い流して、急に水差しにした場合も枯れやすいです。
土の中で育った根(土中根)と、水の中で育つ根(水中根)は、実は構造が少し違います。環境の激変に耐えられず、既存の根が腐り落ちてしまうことがあるのです。
この場合、腐った根を取り除きながら、新しい白い根が出てくるのを待つしかありません。
発根するまでは葉を減らして蒸散を抑えるなど、株の負担を減らす工夫が必要です。
ヒメモンステラが枯れる特有の原因はあるか
葉のサイズが小さく、つるがよく伸びる「ヒメモンステラ(Rhaphidophora tetrasperma)」。
見た目はモンステラそっくりですが、実は属が違う(ラフィドフォラ属)植物であることをご存知でしたか?
基本的な育て方はモンステラ(デリシオーサ)と同じですが、体が小さい分、少し繊細な一面を持っています。
1. 水切れ・根詰まりが早い
ヒメモンステラは成長スピードが非常に速いため、あっという間に鉢の中で根がパンパンになります。
そのため、普通のモンステラよりも早く根詰まりを起こし、水切れ症状(葉の黄変や萎れ)が出やすい傾向があります。
「最近水をあげてもすぐ乾くな」と思ったら、早めの植え替えが必要です。
2. 寒さと乾燥に敏感
葉が薄いため、デリシオーサに比べると寒さやエアコンの風による乾燥ダメージをダイレクトに受けやすいです。
葉がチリチリになりやすいので、冬場の温度管理と湿度の維持(葉水)は、より丁寧に行ってあげる必要があります。
ホワイトタイガーやタイコンステレーションなどの斑入りモンステラが枯れる時
白や黄色の模様が入る「斑入り(ふいり)」のモンステラは、宝石のように美しく、コレクターの間でも大人気です。
しかし、その美しさの代償として、枯らすリスクも非常に高い「上級者向け」の植物でもあります。
斑入りモンステラが枯れる最大の理由は、「葉焼け」と「光合成不足」のジレンマです。
- 白い部分(斑)の弱点:白い部分には葉緑素がありません。つまり、光合成をしてエネルギーを作ることができない「お荷物」の部分なんです。しかも、葉緑素がない細胞は光に対して非常に弱く、少し強い光に当たっただけで茶色く焦げて(葉焼けして)しまいます。
- 茶色くなる現象:斑入り品種を育てていると、白い部分だけが茶色く枯れこんでくる現象(ブラウニング)によく悩まされます。これは、光が強すぎても、逆に光が少なすぎても、あるいは水やり過多でも起こる生理障害です。
斑入りを枯らさないためには、直射日光を徹底的に避けつつも、光合成ができる緑色の部分のために十分な明るさを確保するという、絶妙なバランス感覚が求められます。
植物育成ライトなどを使って、光量と照射時間をコントロールするのも一つの手ですね。
枯れてしまった白い部分は元に戻らないので、変色が広がる前にハサミでカットして、見た目を整えてあげましょう。


枯れるのは風水的に悪いことか
大切に育てていたモンステラが枯れてしまうと、精神的なショックだけでなく、「何か悪いことが起きる予兆ではないか?」「縁起が悪いのでは?」と不安になる方も少なくありません。
特にモンステラはハワイ語で「湧き出る水」という意味があったり、風水的にも金運や良縁を呼び込む植物として知られているので、なおさらですよね。
でも、風水の考え方では、植物が枯れることを決してネガティブには捉えません。
むしろ、「植物があなたの代わりに、部屋に溜まっていた悪い気(邪気)や、あなたに降りかかるはずだった厄災を吸い取ってくれた」と考えます。
つまり、モンステラは身代わりになってあなたを守ってくれたのです。
ですから、「枯らしちゃってごめんね」と自分を責める必要はありません。
「守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えて、土に還してあげるのが一番の供養になります。
一番良くないのは、枯れた植物を「もったいないから」「いつか復活するかも」と、完全に死んでしまった状態で部屋に置き続けることです。
枯れた植物=「死」の気を持つものを放置するのは、風水的にも運気を下げてしまうと言われています。
感謝して手放し、また新しい元気なモンステラを迎えることが、あなたの運気を再び活性化させる最良のアクションですよ。
モンステラが枯れる原因別の対処と復活法
さて、ここまで様々な「枯れる原因」を見てきました。原因がわかれば、あとは対処するだけです。
「もう手遅れかも…」と諦める前に、植物の回復力を信じてケアしてあげましょう。
ここでは、特に検索需要の高い「根腐れからの復活」や「剪定(カット)」の方法について、具体的な手順を解説します。
枯れる状態から復活させる全手順
モンステラを復活させるためのロードマップは、大きく分けて3つのステップになります。
いきなり植え替えをするのではなく、段階を踏んで対処することが成功の鍵です。
- ステップ1:環境の見直し(軽症向け)
まずは置き場所(光・温度・風)と水やりの頻度を変えてみます。葉先が少し枯れている程度や、葉色が薄い程度なら、これだけで回復することも多いです。 - ステップ2:地上部のケア(中等症向け)
枯れた葉や変色した葉をカットし、株の負担を減らします。ハダニがいれば駆除し、葉水で湿度を補います。 - ステップ3:地下部の外科処置(重症向け)
水やりを控えても改善しない、葉が黒く垂れ下がる、土が異臭を放つなどの場合は、根腐れの可能性が高いため、緊急の植え替え手術を行います。
ここで一つ、絶対に守ってほしいルールがあります。
それは「弱っている株には肥料を与えない」ということです。
根が弱っている時に肥料を与えると、浸透圧の関係でさらに水分を奪われたり、肥料焼けを起こして株が死んでしまいます。
与えて良いのは、植物活力剤(リキダスやメネデールなど)だけです。
肥料は、新芽が出て完全に復活してからのお楽しみにとっておいてくださいね。
根腐れから復活させる緊急処置
モンステラの枯死原因No.1である「根腐れ」。
これを放置すれば確実に枯れますが、早期発見して適切な処置を行えば、復活の望みはあります。
少し勇気がいる作業ですが、手順を追って解説しますので、一緒に頑張りましょう!


1. 鉢から抜いて根を洗う
まず、株を鉢から優しく引き抜きます。
根に絡みついた土を、バケツの水やシャワーで綺麗に洗い流してください。
この時、腐った根は崩れやすくなっているので、できるだけ優しく扱います。
2. 腐敗部分の切除
次に、根の状態をチェックします。
黒くてブヨブヨしている根、引っ張ると外側の皮だけが抜けて芯が残るような根は、すべて死んでいます。
清潔なハサミを使い、これらの腐った根を容赦なく切り落としてください。
勇気がいりますが、少しでも腐敗菌を残すと再発するので、断面が白く健康な部分が出るまで切り戻すのがポイントです。


3. 地上部の剪定
根っこをたくさん切った場合、残った少ない根っこでは、今ある全ての葉っぱを維持するだけの水分を吸い上げられません。
吸水と蒸散のバランスを取るために、黄色い葉や古い葉を中心にカットし、葉の枚数を減らしてあげましょう。
4. 清潔な土への植え替え
根腐れからの復活には、肥料分の入っていない「無機質の土」が適しています。
例えば、赤玉土(小粒)単用や、鹿沼土などがおすすめです。
これらは雑菌が繁殖しにくく、排水性が抜群なので、発根を促すのに最適です。
元の鉢よりも一回り小さい鉢(根のボリュームに合わせたサイズ)に植え付けます。
なお、根腐れ復活後の管理や、水挿しでの復活方法など、さらに詳しい手順は以下の記事でまとめています。ぜひ見てみてくださいね。


枯れた葉は切るべきか残すべきか
変色してしまった葉を前に、「切るべきか、残すべきか」とハサミを持ったまま悩んでしまうこと、ありますよね。
その判断基準をクリアにすることで、いざとなった時に迷いなくカットすることが出来るようになります。
- 切るべき葉
- 完全に茶色く枯れた葉:復活しませんし、病気の温床になります。
- 病気(黒斑点など)のある葉:感染拡大を防ぐために即刻カットします。
- 黄色化した下葉:見栄えが悪く、株のエネルギーロスになる場合はカットしてOK。
- 残しても良い葉
- 葉先だけ茶色い葉:緑色の部分が大部分残っていれば、そこで光合成ができます。株が弱っている時は、貴重なエネルギー生産工場として残しておいた方が回復が早い場合があります。見栄えが気になるなら、茶色い部分だけをハサミでトリミングしましょう。
- 茎がまだ硬い葉:葉は黄色くても、葉柄(茎のような部分)がしっかりしていれば、植物がそこから栄養を回収している最中です。完全に枯れてポロリと取れるまで待つのも、植物に優しい選択です。



ハサミを入れる瞬間って、すごく勇気がいりますよね。
「本当に切って大丈夫かな?」って手が震えちゃう気持ち、痛いほどわかります。
でも、私が思い切って傷んだ葉をカットした時は、その2週間後に今までで一番元気な新芽が出てきてくれたんです。
「植物の代謝を助けてあげる作業」だと思って、トライしてみてくださいね!
葉っぱが茶色なら切る判断を
葉全体が茶色くなってしまった場合は、迷わずカットで正解です。
特に、新芽が茶色く枯れたまま残っていると、次に控えている新しい芽の成長を阻害してしまうことがあります。
枯れた組織はカビが生えたり腐ったりしやすいので、衛生的な観点からも取り除いてあげるのがベストです。
「こんなに切ったら葉っぱがなくなっちゃう…」と心配になるかもしれませんが、モンステラの茎さえ生きていれば、また必ず新しい葉が出てきます。
悪い部分をリセットして、新しいスタートを切らせてあげましょう。
枯れた葉はどこから切るのが正解か
いざ切るとなった時、「どこで切ればいいの?」と迷いますよね。
葉だけを切るのか、茎の根元から行くのか。正しい剪定位置を解説します。
基本的には、「茎(本幹)の付け根から数センチ残したところ」でカットします。
モンステラの構造は少し複雑で、太い茎(本幹)から、葉柄(ようへい)という細い茎のような部分が伸び、その先に葉っぱがついています。
葉を落とすときは、この「葉柄」の部分を切ります。
- NGな切り方:本幹ギリギリで切ろうとして、本幹を傷つけてしまうこと。ここから雑菌が入ると株全体がダメになります。
- OKな切り方:本幹から2〜3cm離れた葉柄の部分で切る。残った短い葉柄は、時間が経てば自然に枯れて、手でポロッと簡単に取れるようになります。それまでは無理に剥がさなくて大丈夫です。
復活を助ける適切な水やりの頻度
復活期間中の水やりは、いつも以上に慎重さが求められます。
弱ったモンステラに「早く元気になれ!」と水をジャブジャブあげるのは、逆効果どころか致命的です。
復活中の水やりの鉄則は、「乾燥気味に管理する」こと。
根がダメージを受けているので、土の中の水分を吸い上げる力が落ちています。
その状態で土が常に湿っていると、またすぐに根腐れを起こしてしまいます。
具体的には、土の表面が乾いてからさらに数日待ち、指を深く挿して中までしっかり乾いているのを確認してから、水を与えます。
その代わり、葉からの水分補給(葉水)は毎日欠かさず行ってください。
根からの吸水が少ない分、葉から直接水分を補ってあげることで、脱水を防ぎながら根の回復を待つのです。


まとめ:モンステラが枯れる原因と対策
モンステラが枯れる原因は様々ですが、早期に発見して適切な対処をすれば、復活してくれる可能性は十分にあります。
- まずは葉の色(黄・茶・黒)や状態(萎れ・斑点)を観察し、原因を特定する。
- 「根腐れ」なら、早急に腐った根を切除し、清潔な土へ植え替える。
- 「水切れ」か「根腐れ」かの判断は、必ず土の乾き具合を確認してから行う。
- 「葉焼け」や「寒さ」などの環境ストレスは、置き場所の改善で対処する。
- 枯れた葉や茎は、適切な位置でカットし、株の負担と衛生面を改善する。
- 冬場は断水気味に管理し、保温対策を徹底することが枯らさない最大のコツ。


植物は言葉を話せませんが、一生懸命サインを送ってくれています。
そのサインに気づいてあげられるのは、毎日お世話をしているあなただけです。
「枯らしてしまった…」と落ち込むこともあるかもしれませんが、それはモンステラがあなたに「植物の生理」を教えてくれた貴重な経験でもあります。
この記事が、あなたの大切なモンステラを元気にする手助けになり、再びあの生き生きとした緑の葉を楽しめる日が来ることを、心から願っています!









