こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
あのエキゾチックな切れ込みが入った葉っぱ、憧れますよね。
でも、いざ部屋に置こうとすると「普通のデリシオーサだと大きすぎて邪魔になるかも…」と躊躇してしまうこと、ありませんか。
そんな悩める植物好きさんの間で今、熱い視線を浴びているのが「モンステラタウエリー」なんです。
でも、名前は聞いたことがあっても、モンステラタウエリーとは具体的にどんな特徴があるのか、一般的なモンステラ・デリシオーサとタウエリーとの違いはどこなのか、パッと答えられる人は少ないかもしれません。
コンパクトと言われても、実際の大きさはどれくらいになるのか、よく似ている モンステラ・コンパクタとの違いは何なのか、知れば知るほど疑問が湧いてきますよね。
さらに、インテリアにこだわる方なら美しい斑入りがあるのかどうかや、同じくコンパクトで人気の モンステラ・デリシオーサ「タイコンステレーション」との関係も気になるところかなと思います。
運気を気にする方なら、タウエリーの風水効果も知っておきたいですよね。
中には、苗からではなく一から育ててみたくて、種の入手方法や、タウエリーの実生からの種まき 手順を探している熱心な方もいるかもしれません。
この記事では、そんなタウエリーの基本情報から、失敗しない育て方まで、私の経験談を交えて余すことなくお伝えします。
- タウエリーとデリシオーサやコンパクタとの決定的な違いと見分け方
- コンパクトでも存在感抜群なタウエリーの成長速度と最終的なサイズ感
- 冬越しやトラブル対策を含めた、失敗しないための具体的な栽培管理法
- 実生(種まき)から育てる楽しみや、茎伏せで増やすための手順
モンステラタウエリーの特徴と他品種との違い
園芸店やネットショップを見ていると、「モンステラ・デリシオーサ・タウエリー」という長い名前を見かけて、「これって普通のモンステラと何が違うの?」と首を傾げたことはありませんか?
実はタウエリーは、モンステラ愛好家の間でも「扱いやすくて美しい」と非常に評価が高い品種なんです。
タウエリーを知ることは、現代の住宅事情に合わせた賢いグリーンライフの第一歩とも言えます。
まずは、その正体と、よく似た他の品種との違いについて、わかりやすく紐解いていきましょう。
モンステラタウエリーとは?特徴を解説
モンステラ・タウエリー(Monstera deliciosa ‘Tauerii’)は、一言で言うと「モンステラ・デリシオーサの矮性(わいせい)品種」です。「矮性」というのは、本来なら巨大になる植物が、遺伝的にコンパクトに収まる性質を持っていることを指します。
通常のモンステラ・デリシオーサは、野生下では20メートルを超えることもある巨大なつる性植物です。
ジャングルの大木に絡みつきながら空を目指して登っていく姿は圧巻ですが、これを日本の一般的なマンションや戸建てのリビングで再現しようとすると、正直なところスペースがいくらあっても足りません。
そこで注目されているのが、この「タウエリー」なんです。

タウエリーは、デリシオーサ特有の野性味あふれる葉の形や厚み、そして深い緑色の光沢ある質感を受け継ぎながら、全体的にギュッと凝縮されたような姿で育つように選抜・固定された品種です。
タウエリーの最大の特徴にして最大の魅力は、「幼苗のうちから葉に切れ込みが入りやすい」という点にあります。
これを専門的には「早期成熟性」と呼んだりしますが、通常のデリシオーサの場合、種から育てると1年以上、環境によっては数年間、切れ込みのないハート型の葉(全縁)が続くことがあります。
あの憧れの「穴あき葉」を拝むには、十分な光と高さ、そしてある程度の年月が必要なんです。
しかしタウエリーは、比較的小さな株の状態でも、まるで成株であるかのように立派な切れ込みを見せてくれます。
「早くあのエキゾチックな形を楽しみたい!」「何年も待てない!」という、ちょっぴりせっかちなモンステラ好きには、まさに夢のような品種なんですよ。
成長速度と大きさの目安
「矮性品種」と聞くと、「盆栽のように成長がすごく遅いのかな?」「いつまでも小さいままなのかな?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
タウエリーの成長速度は、環境が合えば意外と早いです。
春から秋の成長期には、次々と新しいドリル(新芽)を展開して、私たちを楽しませてくれます。
では、なぜコンパクトに収まるのでしょうか?その秘密は、成長の仕方にあります。
普通のモンステラが、光を求めて上へ上へと茎を伸ばし、節と節の間(節間)を長く広げていくのに対し、タウエリーは「節間が極端に短く詰まって育つ」という性質を持っています。
節間が短いということは、同じ枚数の葉を出しても、茎の長さが全然違うということです。
そのため、タウエリーは縦にヒョロヒョロと伸びていくのではなく、低い位置で葉が重なり合い、ボリューム満点の「ブッシュ状(茂みのような形)」または「ロゼット状」に近い樹形になります。
最終的な大きさの目安としては、室内で数年育てても、高さはおおよそ1.5メートル〜2メートル程度に収まることが多いです。
「えっ、2メートルもいくの?全然コンパクトじゃないじゃん!」と思われるかもしれませんが、野生のデリシオーサが天井を突き破らんばかりに巨大化し、葉っぱ一枚で1メートルを超えることもあるのを考えれば、これでもかなり可愛いサイズ感なんです。
横幅については、葉が密集して広がるため、ある程度のスペースは必要になりますが、支柱を使ってうまく誘引してあげれば、部屋のコーナーに収まる美しい「グリーンタワー」を作ることも可能ですよ。
モンステラ・デリシオーサとの違い
ここで、原種である「デリシオーサ(モンステラの一般的な品種)」とタウエリーの具体的な違いを、もう少し詳しく整理しておきましょう。
この違いを知っておくと、園芸店で実物を見たときに「おっ、これはタウエリーだな!」と見分けられるようになりますよ。
主な識別ポイントは以下の3点です。

《ここが違う!タウエリーの見分け方チェックリスト》
| 比較項目 | デリシオーサ | タウエリー |
|---|---|---|
| 節間の長さ | 長く伸びる。特につる性の強いタイプ(ボルシギアナ等)は顕著。 | 非常に短く詰まっている。葉が重なるように密集する。 |
| 葉柄のシワ | 葉の付け根にフリルのような深いシワが入る。 | デリシオーサ同様、成熟すると葉の付け根にシワが入る。 |
| 切れ込みの時期 | 株が大きく成熟しないと穴や切れ込みが現れない。 | 幼苗の段階(早期)から切れ込みや穴が現れやすい傾向がある。 |
特に注目してほしいのが、表の中にもある「葉柄のシワ」です。
これは葉っぱと茎をつなぐ関節部分にあるフリルのような器官で、重たい葉っぱの角度を光に合わせて調整するための「筋肉」のような役割を果たしています。
実は、よく比較される「ボルシギアナ」という品種には、このシワがほとんどありません(ツルッとしています)。
タウエリーにこのシワがあるということは、タウエリーがボルシギアナの仲間ではなく、正真正銘「デリシオーサの血を引く品種」であるという決定的な証拠なんです。
つまり、タウエリーは「デリシオーサの重厚感や葉の迫力」と「ボルシギアナ以上のコンパクトさ」を兼ね備えた、現代の住環境に最適化されたハイブリッドな存在と言えますね。
モンステラ・コンパクタとの違い

園芸店やホームセンターに行くと、「モンステラ・コンパクタ」という名前のタグがついた鉢を見かけることがあります。
「タウエリーとコンパクタ、どっちが小さいの?」「同じものなの?」と混乱してしまいますよね。
正直なところ、このコンパクタという名称は、植物学的な正式名称ではなく、流通上の通称(商品名)として使われているケースがほとんどです。
そのため、お店や生産者さんによって定義が曖昧なのが現状です。
一般的には、以下のような傾向で使い分けられていることが多いようです。
- タウエリー: デリシオーサの中から選抜固定された品種。葉が肉厚で大きく、光沢があり、切れ込みが深い。デリシオーサの特徴を色濃く残している。
- コンパクタ: ボルシギアナ系の矮性種や、単に成長が遅い個体を指すことが多い。タウエリーに比べると葉がやや薄く、サイズもさらに小ぶりな場合がある。葉の付け根にシワがないことが多い。
しかし、中にはタウエリーのことを分かりやすく「デリシオーサ・コンパクタ」という名前で販売しているお店もあります。
名前だけで判断するのは少し危険かもしれません。
もしあなたが、「葉の厚みやテカテカした光沢感、深い切れ込みを楽しみたい」のであれば、タウエリー(またはシワのあるタイプ)を選ぶのがおすすめです。
一方で、「とにかく小さくて、軽い鉢植えで気軽に楽しみたい」という場合は、コンパクタとして売られている葉の薄いタイプの方が扱いやすいかもしれません。
一番確実なのは、実物を自分の目で見て、「葉の付け根にシワがあるか?」「節が詰まっているか?」を確認することです。
自分のライフスタイルに合った一鉢を見つけてくださいね。
市場に流通するタウエリーの斑入り事情
最近、SNSを中心に大ブームとなっている「斑入りモンステラ」。
白や黄色のマーブル模様が入った葉は、まるで芸術作品のように美しく、コレクター心をくすぐりますよね。
「タウエリーにも斑入りはあるの?」「コンパクトで斑入りなら最高なのに!」と期待する声もよく聞きます。
結論から言うと、現在市場で「タウエリーの斑入り」として流通している本物の株は、極めて稀(ほぼ皆無)です。
市場に出回っている斑入りモンステラのほとんどは、「ボルシギアナ」という品種の変異株です(「ホワイトタイガー」などが有名ですね)。
ボルシギアナは節間が長く伸びやすく、タウエリーのようなギュッと詰まった樹形にはなりにくい性質を持っています。
もし、オークションサイトやフリマアプリで「モンステラ タウエリー 斑入り」という商品を見かけた場合は、少し警戒した方がいいかもしれません。
出品者が品種を勘違いしているか、あるいは単に検索に引っかかりやすくするためにキーワードを羅列している可能性があります。
購入を検討する際は、必ず親株の写真を確認し、「節間が本当に詰まっているか」「葉柄にシワがあるか(デリシオーサ系の特徴があるか)」をチェックしましょう。
高額な買い物になることが多い斑入り株ですから、後悔しないように慎重に見極めてくださいね。
モンステラデリシオーサ「タイコンステレーション」
斑入り品種の話が出たついでに、タウエリーとよく比較される、あるいは混同されやすい品種について触れておきましょう。
それが、「タイ コンステレーション(Thai Constellation)」です。
この品種は、夜空の星(Constellation)のように散りばめられたクリーム色の斑が特徴の、非常に美しいモンステラです。
実はこのタイコンステレーション、植物学的にはタウエリーと同じ「デリシオーサ」の系統に属しています。
そして面白いことに、タイコンステレーションもまた、「節間が詰まって育ちやすい(徒長しにくい)」という、タウエリーによく似た性質を持っているのです。
つまり、タイコンステレーションは「斑入りのデリシオーサ」でありながら、成長の仕方としてはタウエリーに近いコンパクトさ(高さが出にくい性質)を兼ね備えていると言えます。
葉の大きさや肉厚さはデリシオーサそのものですから、迫力も満点です。
もしあなたが、「大きくて立派な葉がいいけど、天井まで伸びるのは困る。
それに、せっかくなら斑入りも楽しみたい!」という欲張りな願望をお持ちなら、タウエリーを探すよりも、この「タイコンステレーション」を選んだ方が、理想に近いかもしれません。
最近では組織培養によって供給も安定してきており、以前より入手しやすくなっていますよ。
モンステラタウエリーの育て方と管理
「普通のモンステラより小さいなら、育てるのも簡単?」と思うかもしれませんが、基本は同じでも、タウエリーならではの注意点がいくつかあります。
特に、葉が密集しやすい分、風通しや蒸れには少し気を遣ってあげる必要があります。
ここからは、タウエリーを長く美しく楽しむための具体的な管理方法をお伝えします。
失敗しない育て方の基本
タウエリーを健康に育て、美しい切れ込みを維持するための3大要素は、「光」「水」「風」です。
この3つのバランスさえ整えれば、初心者の方でも失敗することは少なくなります。

1. 光(置き場所)
まず「光」ですが、タウエリーは「明るい日陰(レースカーテン越しの光)」を好みます。
タウエリーには耐陰性(暗さに耐える力)がありますが、あまりに暗い場所にずっと置いていると、せっかくの特徴である「節間の短さ」が失われてしまいます。
光を求めてヒョロヒョロと茎が伸びる「徒長(とちょう)」を起こし、普通のモンステラのように間延びした姿になってしまうのです。
さらに、光不足は「葉の切れ込みが入らなくなる」最大の原因でもあります。
引き締まったカッコいい姿を保つには、直射日光を避けた上で、可能な限り明るい場所に置いてあげましょう。
2. 水やりと土
次に「水やり」です。基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から出るまでたっぷりと」です。
春から秋の成長期は水をよく吸うので、水切れに注意してください。
ただし、タウエリーは葉が密集しているため、株元の通気性が悪くなりやすく、土がいつまでも湿っていると蒸れて「根腐れ」を起こしやすい傾向があります。
これを防ぐためには、水はけの良い土を使うことが重要です。市販の「観葉植物の土」に、赤玉土やパーライト、軽石などを2〜3割ほど混ぜて、排水性を高めてあげるとベストです。
3. 風通し
そして意外と見落とされがちなのが「風」です。
自然界のモンステラは風に吹かれて育っています。
室内でもサーキュレーターなどを使って、空気を優しく循環させてあげましょう。風が通ることで、密集した葉の間の湿気が飛び、病害虫の予防になります。
また、植物は風に揺れる刺激を受けると、「倒れないように茎を太くしよう」とする性質があるため、よりガッチリとした丈夫な株に育ちますよ。
風水効果と置き場所
観葉植物をインテリアに取り入れる際、風水的な効果も気になりますよね。
風水において、モンステラのような丸みを帯びた大きな葉は、人の気持ちを落ち着かせる「リラックス効果」や、悪い気を中和する「邪気払い」の力があると言われています。
特にタウエリーは葉が密集して茂るため、悪い気をシャットアウトするパワーが強そうですよね。
おすすめの置き場所と期待できる効果は以下の通りです。
- リビング(特に南): 家族が集まる場所の気を整え、家庭運をアップさせます。南に置くと、人気運や美容運、知性を高める効果も期待できるそうです。
- 玄関: 「気の入り口」である玄関に置くことで、外から入ってくる悪い気を払い、良い気を招き入れます。
- 寝室: リラックス効果で安眠を促し、エネルギーのチャージを助けてくれます。
普通のデリシオーサだと大きすぎて玄関や寝室には置きにくいこともありますが、コンパクトなタウエリーなら、シューズボックスの上やベッドサイド、テレビボードの横など、ちょっとしたスペースにも飾りやすいのが嬉しいポイントです。
風水アイテムとしても非常に優秀な品種と言えますね。
なお、風水に関する内容の詳細は以下の記事で解説しています。ぜひご覧ください。

冬越しと温度管理の方法

熱帯植物であるタウエリーにとって、日本の冬は最大の試練です。
耐寒性は一般的に10℃程度と言われていますが、美しい葉をダメージなく保つためには、最低でも15℃以上、できれば20℃〜25℃程度をキープしてあげたいところです。
冬越しの成功のカギは、「温度管理」と「水やりのコントロール」にあります。
夜間の冷え込みに注意
昼間は暖房で暖かくても、夜間や明け方は急激に冷え込みます。
特に窓際は外気の影響を受けやすく、夜には冷蔵庫の中のような寒さになることも。
実際に、気象庁のデータを見ても、2024年における東京の1月・2月の最低気温は氷点下(0℃未満)を記録しており、室内が10℃以下になることも簡単に想像できると思います。
そのため、日没後は、厚手のカーテンを閉めるか、窓際から部屋の中央、あるいは少し高い位置(棚の上など)に鉢を移動させましょう。
冷たい空気は床に溜まる性質があるため、床への直置きは避けたほうが無難です。
水やりは控えめに
冬場の管理で一番大切なのは、「水を控えること」です。
気温が下がると植物の成長は緩やかになり、水を吸う力も弱くなります。
この時期に夏と同じペースで水をあげると、土がいつまでも乾かず、冷たい水に根が浸かり続けることで「根腐れ」を起こしてしまいます。
冬の水やりは、土の表面だけでなく、中まで完全に乾いてからさらに3〜4日待って、天気の良い暖かい日の午前中に、常温の水(ぬるま湯)をコップ1杯程度あげるくらいで十分です。
「ちょっと乾きすぎかな?」と心配になるくらい乾燥気味に管理することで、植物の樹液濃度が高まり、寒さに耐える力(耐寒性)がつきます。
momo実は私、昔かわいがりすぎて冬に水をあげちゃって、根腐れさせたことがあるんです…。
あの時のショックは忘れられません(泣)。
冬は心を鬼にして、乾かし気味にするのが愛情ですよ!
また、冬場に邪魔な葉を切ったり植え替えたりするのもNGです。
冬越しの詳しい水やりのタイミングや、剪定を避けるべき理由については、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてくださいね。
葉が黄色くなる原因とトラブル対策


「大切にしていたタウエリーの葉っぱが黄色くなってきた…」これは本当によくある悩みですし、見つけるとドキッとしてしまいますよね。
植物からのSOSサインを見逃さないよう、主な原因と対策を知っておきましょう。
原因は主に「根腐れ」「根詰まり」「寒さ」の3つです。
1. 根腐れ
土が湿っているのに葉が黄色くなり、なんとなく元気がない、あるいは茎がブヨブヨしている場合は「根腐れ」の可能性が高いです。
水のやりすぎや、通気性の悪さが原因で、土の中の酸素が欠乏し、根が窒息して腐ってしまっています。
この場合、腐った根を取り除き、新しい土に植え替える緊急手術が必要です。
2. 根詰まり
タウエリーは成長が比較的早いため、買ってきた鉢のまま何年も放置していると、鉢の中が根っこでパンパンになっている(根詰まり)ことが多いです。
根詰まりを起こすと、水や養分をうまく吸収できず、古い葉から順番に黄色くなって落ちていきます。
鉢底から根がはみ出していたり、水やりをしても水が染み込んでいかない場合は、春か秋に一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
3. 寒さ
冬場、窓ガラスに葉が触れていたり、冷風に当たったりすると、そのダメージで葉が黄色や黒に変色することがあります。
一度変色してしまった組織は元には戻らないので、春になって暖かくなったら剪定して整えてあげましょう。
もし根腐れが疑われる場合、症状別の詳しい診断方法と復活術については、こちらの記事で詳しくまとめています。
手遅れになる前に対処してあげてください。
増やし方と茎伏せの手順
タウエリーが元気に育って鉢がいっぱいになってきたら、剪定を兼ねて増やしてみましょう。
ここでタウエリーの特徴である「節間の短さ」が活きてきます。
実はタウエリーは、「茎伏せ(くきふせ)」という方法で増やすのに最適な品種なんです。
「茎伏せ」とは、葉のついていない茎だけの状態にして、土や水苔の上に寝かせて発根・発芽させる方法です。
タウエリーは節が詰まっているので、茎をブロック状にカットしやすく、コンパクトな容器でも管理しやすいというメリットがあります。
茎伏せの基本手順


清潔なハサミやカッターで、必ず「節(ふし)」が含まれるように茎をカットします。節にある「成長点」から新芽が出るので、これがないとただの棒になってしまいます。
切り口を半日ほど乾かすか、癒合剤を塗って腐敗を防ぎます。
※モンステラの樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれており、肌に触れるとかぶれることがあるため、必ず手袋をして作業してください。(出典:厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」)
タッパーなどの容器に、水で戻して硬く絞った水苔を敷き詰めます。
茎を水苔の上に横向きに置きます。半分くらい埋まる程度でOKです。この時、成長点(小さなポッチ)が上を向くようにすると発芽しやすいです。
容器にふんわりとラップをかけるか、蓋をずらして乗せ、湿度を保ちます。明るい日陰に置き、水苔が乾かないように霧吹きで管理します。
うまくいけば、1ヶ月〜2ヶ月ほどで節から小さな芽が動き出します。まるでミニチュアの森を作るようでとても楽しいですよ。
成功のコツは、芽が出るポイントである「成長点」を見極めることです。
成長点の位置や見分け方については、図解付きの記事を用意していますので、ハサミを入れる前に必ずチェックしてください。
モンステラの種の入手方法と注意点
実はタウエリーは、苗だけでなく「種(たね)」も流通しています。
「モンステラを種から育てるの!?」と驚かれるかもしれませんが、実生(みしょう:種から育てること)なら数百円から始められるので、コストを抑えたい方や、植物の成長をゼロから見守りたいというコアなファンの方にも人気があります。
主な入手方法は、Amazonや楽天などの大手ネット通販、またはメルカリやYahoo!オークションなどのフリマアプリ・オークションサイトです。
特にタウエリーのような品種指定の種子は、園芸店の実店舗にはまず並ばないので、ネットでの購入が基本になります。
ただし、ここで絶対に知っておいてほしい注意点があります。
それは、「種の状態では品種の見分けが完全にはつかない」ということです。
残念なことに、ネット上には「タウエリー」や「斑入りモンステラ」と称して、ただのデリシオーサの種や、ひどい場合には全く別の植物の種を高値で販売している悪質なケースも存在します。
種は黒っぽくて小豆のような見た目をしていますが、プロでも外見だけで「これはタウエリーの種だ!」と断定するのは難しいんです。
だからこそ、購入する際は以下のポイントを必ずチェックしてください。
- 出品者の評価: 過去に「発芽しなかった」「違う植物が生えてきた」といった悪い評価がないか確認しましょう。
- 親株の写真: 種を採取した親株(マザープランツ)の写真が掲載されているか。また、その親株が確かにタウエリーの特徴(節の詰まりなど)を持っているか見極めてください。
- 鮮度の明記: モンステラの種は「短命種子」と呼ばれ、採取してから時間が経つと極端に発芽率が下がります。「○月採取」など、鮮度が明記されているものが安心です。
- 発芽保証: 信頼できるショップであれば、万が一発芽しなかった場合の保証や、発芽確認済みのロットであることを記載しています。
「安いから」という理由だけで飛びつかず、信頼できる出品者を見極めることが、種から育てて成功するための第一歩ですよ。
タウエリーの実生苗の特徴と注意点


運良くタウエリーの本物の種を手に入れて、無事に発芽したとしましょう。
そこで多くの人が「あれ?」と思うことがあります。それは、「出てきた葉っぱに切れ込みがない」ということです。
「タウエリーは幼苗から切れ込みが入るって言ってたじゃない!」と怒らないでくださいね。
実は、いくら早期成熟性のあるタウエリーと言えど、発芽したばかりの赤ちゃん苗(実生苗)は、最初は必ず「全縁(切れ込みのないハート型)」の葉っぱを出します。
植物には「異型葉性(いけいようせい)」といって、成長段階によって葉の形が変わる性質があります。
モンステラもその代表格で、幼い頃は光合成の効率を優先して面積の広い丸い葉を出し、ある程度体が大きくなってから、風通しや下の葉への採光を考慮した「穴あき葉」を出すようにプログラムされているんです。
タウエリーの場合、この「大人の葉」が出るまでの期間が通常のデリシオーサよりも短いのが特徴ですが、それでも種からスタートした場合、特徴的な切れ込みや穴を楽しむまでには、環境にもよりますが早くて1年、通常は2年程度かかると思っておいた方が良いでしょう。
また、実生苗には「個体差」というガチャ要素もあります。
親がタウエリーでも、子供が100%同じようにコンパクトに育つとは限らず、中には先祖返りして大きくなる子や、逆にすごく成長が遅い子も出てきます。
でも、それも含めて世界に一つだけの自分の株なんですよね。
「買ったのに全然タウエリーっぽくない!」と焦らず、小さなハート型の葉っぱが、いつか立派な切れ込み葉に変わるその瞬間を夢見て、気長に成長を見守ってあげるのが実生栽培の醍醐味かなと思います。
自宅で挑戦するタウエリーの種まき
「リスクも時間も承知の上で、やっぱり種から育ててみたい!」とチャレンジングなあなたのために、自宅でできるタウエリーの種まきの具体的な手順をご紹介します。
種まきは、まるで理科の実験みたいでワクワクしますよ。
まず、種まきに最適な時期は、気温が安定して暖かくなった5月〜7月頃です。
モンステラの種は高温多湿を好むので、寒すぎると発芽せずに腐ってしまうことがあります。
室温が20℃〜25℃くらいある時期を狙いましょう。
《タウエリーの発芽率を上げる種まき手順》
種が届いたら、まずはコップに入れた水に半日〜1日ほど浸して、しっかりと水を吸わせます。この時、水に「メネデール」などの活力剤を数滴垂らしておくと、発芽スイッチが入りやすくなります。
蓋付きのタッパーやプラスチックパックを用意し、湿らせた「水苔(みずごけ)」を敷き詰めます。種まき用の無菌の土(バーミキュライトなど)でもOKですが、保水性と清潔さの点では水苔がおすすめです。
水苔の上に種を置きます。種が隠れるか隠れないかくらいのごく薄い覆土(水苔をパラパラかける程度)をします。深く埋めすぎないのがポイントです。
乾燥は大敵です。容器の蓋を軽く閉めるか、ラップをふんわりとかけて湿度100%近い状態を保ちます。置き場所は、直射日光の当たらない明るい日陰(レースカーテン越しなど)です。
この状態で管理し、水苔が乾かないようにこまめに霧吹きをしていると、早ければ1週間、遅くても1ヶ月ほどで、種が割れて白い根っこが出てきます。
その後、ニョキッと緑色の芽が立ち上がってきた時の感動は、言葉では言い表せないほどですよ!



毎朝起きてすぐに「芽が出たかな?」って確認するのが日課になるくらい、ワクワクする時間でした。
最初のハート型の葉っぱが開いたときは、思わず「かわいい!」って声が出ちゃいました(笑)
本葉が2〜3枚出てしっかりしてきたら、小さめの鉢(2.5号〜3号)に観葉植物用の土で植え替えてあげましょう。
そこからは通常のタウエリーと同じ管理方法でOKです。
まとめ:モンステラタウエリーとの暮らしを楽しもう


ここまで、モンステラ・タウエリーの魅力や育て方についてたっぷりとお話ししてきましたが、いかがでしたか。
タウエリーは、限られた日本の住宅スペースでも、モンステラ本来の野性味あふれる造形美を存分に楽しめる、まさに現代の暮らしにフィットした素晴らしい品種です。
「大きくなりすぎるのは困るけど、迫力のあるグリーンが欲しい」「早い段階からあのカッコいい切れ込みを楽しみたい」という、私たち植物好きのちょっとワガママな願いを叶えてくれる、最高のパートナーになってくれるはずです。
今回ご紹介したように、育て方の基本である「光・水・風」のバランスさえ意識すれば、決して難しい植物ではありません。
冬の寒さや根腐れには少し注意が必要ですが、それさえクリアすれば、春から秋にかけて驚くほどの生命力で新しい葉を展開し、あなたの部屋を癒やしのジャングルにしてくれます。
園芸店で見つけたらラッキーですし、もし見つからなければネットで探してみるのも良いでしょう。
苗から育てるもよし、種からじっくり育てるもよし。
ぜひ、あなたのライフスタイルに合った方法でタウエリーを迎え入れ、緑のある豊かな生活を始めてみてくださいね!









