モンステラが大きくなりすぎ・成長しすぎた時の対処法!失敗しない剪定術

モンステラが大きくなりすぎ・成長しすぎた時の対処法!失敗しない剪定術

こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。

お部屋の緑、気づけば天井に届くほどモンステラが大きくなりすぎたり、横に広がって成長しすぎたりして困っていませんか。

リビングのソファの後ろで天井に届くほど巨大化し、横に広がってしまったモンステラのイラスト

いざモンステラが大きくなりすぎたらどう対処すればいいのか、初心者さんには判断が難しいですよね。

私も以前、モンステラが伸びすぎた気根だらけになり、どう手をつけていいか途方に暮れた経験があります。

特にヒメモンステラが伸びすぎたら支柱で支えるべきなのか、それとも切るべきなのか悩みますよね。

寒い季節だとモンステラの剪定を冬にしていいのかも気になるところです。

自己流でやって成長点を切ってしまったら大変ですし、そもそも成長点はどこにあるのか、正確に見分ける自信がないという方も多いのではないでしょうか。

でも安心してください。

モンステラの切り戻し時期や、剪定でどこを切るかといった切り戻しのやり方の基本さえ押さえれば、誰でも綺麗に整えることができます。

そこでこの記事では、切ったところから新しい芽を出させるコツや、伸びすぎて支柱が必要なケース、さらにひょろひょろになったモンステラの徒長を仕立て直しで復活させる方法まで、私の経験を交えて詳しく解説していきますね。

この記事でわかること
  • 巨大化してしまう理由と成長サイクルの仕組み
  • 失敗しないための剪定時期と冬に行ってはいけない理由
  • 成長点の見つけ方と正しい切り戻しの位置
  • 伸びすぎた気根や根の整理、支柱を使った矯正テクニック
目次

モンステラが大きくなりすぎ・成長しすぎになる原因

「あんなに可愛かった小さな鉢植えが、どうしてこんなモンスター級の大きさになってしまったの?」と驚かれる方も多いですよね。

まずは、モンステラが日本の室内環境でもこれほどまでに巨大化してしまう根本的な理由と、お手入れをする上で絶対に知っておくべき「時期」のルールについて解説していきますね。

なぜ巨大化するのか?その理由

モンステラが室内で管理者の想定を超えて大きくなりすぎてしまうのは、実はモンステラにとっては「とても健康で順調に育っている証拠」でもあるんです。

これを理解するために、まずはモンステラの故郷である熱帯雨林での暮らしぶりを想像してみましょう。

モンステラ(Monstera deliciosa)は、メキシコ南部からパナマにかけての熱帯アメリカを原産とするサトイモ科の植物です。

現地では、鬱蒼としたジャングルの薄暗い林床(地面)で発芽します。

しかし、そこは光がほとんど届かない過酷な環境。

そこでモンステラは生き残るために、「半着生植物(はんちゃくせいしょくぶつ)」という独自の進化を遂げました。(出典:Kew Gardens『Plants of the World Online』)

モンステラの生存戦略は非常にダイナミックで、発芽するとまずは光合成よりも「登ること」を優先します。

近くにある巨木(ホストツリー)を見つけると、気根(きこん)と呼ばれる根を幹に張り付かせ、よじ登り始めるのです。

モンステラの2つの本能的性質
  • 負の走地性(そうちせい): 重力に逆らって、とにかく上へ上へと伸びようとする性質。
  • 正の走光性(そうこうせい): 暗い場所から、少しでも明るい場所(光)を求めて方向を変えて伸びる性質。

この野生の本能は、日本の室内でも遺憾なく発揮されます。

むしろ、室内環境の方がモンステラを「焦らせて」しまうことがあるのです。

ジャングルの木漏れ日に比べると、日本の室内照明は圧倒的に光量が足りません。

するとモンステラは、「ここは暗すぎる!もっと上に行けば太陽があるはずだ!」と勘違いをしてしまいます。

その結果、光を求めて茎をひょろひょろと長く伸ばす「徒長(とちょう)」という現象が起き、私たちの予想を遥かに超えるスピードで天井を目指してしまうのです。

さらに、わずかな光でも効率よく受け止められるよう、葉っぱ一枚一枚を巨大化させます。

こうして、縦にも横にもボリューム満点の「モンスター」ができあがるわけですね。

モンステラがジャングルの木に着生して育つ様子と、室内の暗い環境で光を求めて徒長してしまう様子の比較図

切り戻し時期はいつが最適?

「大きくなりすぎたから今すぐ切りたい!」と思う気持ちは痛いほどよく分かります。

部屋を通るたびに葉っぱが顔に当たったりすると、ついカッとなってハサミを持ち出したくなりますよね。

でも、ちょっと待ってください。植物の手術(剪定)には、絶対に守るべき最適なタイミングがあります。

最適な時期は、5月のゴールデンウィーク明けから9月上旬までです。

モンステラの年間管理カレンダー。5月から9月が剪定の最適期(成長期)、12月から3月の冬は剪定禁止期間であることを示す図

なぜこの時期なのかというと、モンステラの原産地である熱帯地域の気候に、日本の気候が最も近づくからです。

この期間、気温は安定して20℃を超え、モンステラの細胞分裂が最も活発になる「成長期」を迎えます。

特に「梅雨」はベストタイミング!

意外かもしれませんが、私たち人間にとってはジメジメして不快な6月〜7月の梅雨時期こそ、モンステラにとっては「最高の季節」なんです。

湿度が大好きな彼らにとって、空気中の水分が豊富な梅雨は、切った後の回復力がマックスになる時期。

この時期に剪定を行うと、切り口からの水分の蒸散が抑えられ、新しい芽が出るまでの期間が驚くほど短縮されます。

真夏(8月)の剪定は注意が必要

成長期とはいえ、近年の日本のような35℃を超える猛暑日は、さすがのモンステラも夏バテ気味になります。

極端に暑い日に大手術をすると体力を消耗しすぎてしまうので、真夏に行う場合は、少し涼しい日を選んだり、冷房の効いた室内で作業してあげたりする優しさが必要です。

成長期のモンステラは、太い茎をバッサリ切ってもすぐに傷口を塞ぎ、新しい芽を出すだけの体力がみなぎっています。

「ちょっと切りすぎたかな?」と思うくらい大胆にカットしても、数週間後には可愛い新芽が顔を出してくれるので、失敗のリスクが一番低い時期なんです。

剪定を冬に行うリスク

逆に剪定をしてはいけないのが「冬(12月〜3月頃)」です。

日本の冬、特に室内温度が15℃を下回るような環境では、モンステラは成長を止めて「休眠」に近い状態でじっと寒さに耐えています。

この時期のモンステラは、いわば「冬眠中のクマ」のようなもの。

体内の代謝活動を極限まで落とし、エネルギーの消費を抑えています。

そんな状態で体を切られる(剪定される)ことが、どれほど危険か想像できますよね。

冬の剪定が引き起こす「負の連鎖」

冬に元気な葉や茎を切り落としてしまうと、以下のような深刻なトラブルを招き、最悪の場合は春を待たずに枯れてしまうことがあります。

  • 傷口が塞がらない(カルス形成不全): 植物は傷つくと「カルス」というカサブタのような組織を作って傷口を塞ぎますが、低温下ではこのカルスを作る能力が著しく低下します。切り口が生乾きのまま長期間放置されることになり、そこから細菌が入り放題になってしまいます。
  • 「腐れ」が進行する: 塞がらない傷口から「軟腐病(なんぷびょう)」などの菌が侵入すると、茎が黒く変色してドロドロに溶け始めます。この腐敗はあっという間に株全体に広がり、健康だった部分までダメにしてしまいます。
  • エネルギー不足で衰弱死: モンステラの巨大な葉は、冬の弱い光を捉えるための貴重なソーラーパネルであり、同時に栄養を貯め込むタンクの役割も果たしています。それを減らすことは、体力のない病人の食事と貯金を同時に奪うようなものです。

「邪魔だから」といって冬に無理やり切ると、春になって暖かくなっても新芽が出ず、そのまま茶色くなって枯れてしまうことも…。

冬の間はどんなに大きくてもグッと我慢して、どうしても枯れている茶色い葉を取り除く程度に留めておきましょう。

momo

私も昔、どうしても邪魔で我慢できずに冬にバッサリ切ってしまったことがあるんです。

そうしたら、切り口から黒く腐ってしまって…。

あんなに元気だったモンステラが弱っていくのを見るのは本当に辛かったです。

皆さんには同じ失敗をしてほしくありません!

冬の管理については、こちらの記事でも詳しく解説しているので、剪定を我慢する間のケアとして参考にしてみてくださいね。
邪魔なモンステラの剪定は冬NG?切らずにスッキリ整える裏技と正しい冬越し術

モンステラが大きくなりすぎ・成長しすぎた時の対処

原因と時期がわかったところで、いよいよ実践編です。

ここからは実際に大きくなりすぎてしまったモンステラを、どうやってコンパクトで美しい姿に戻していくか、具体的なテクニックをお話ししていきます。

「切るのが怖い」という方でも安心して実践できるよう、ステップごとに見ていきましょう。

大きくなりすぎたら行うべきケア

モンステラが部屋を圧迫するほど成長してしまった場合、私たちが行うべきケアは大きく分けて3つあります。

植物の状態や、あなたが「最終的にどんな姿にしたいか」によって、これらを使い分けたり組み合わせたりします。

ケアの方法目的・効果こんな人におすすめ
1. 切除(剪定)伸びすぎた茎や葉をカットして、強制的にサイズダウンさせる。「天井につっかえている」「横に広がりすぎて邪魔」という人
2. 地下部の制限(根の整理)鉢の中の根を減らして、地上部の成長スピードを物理的に抑制する。「これ以上大きくしたくない」「今の鉢のサイズを維持したい」という人
3. 構造的な矯正(支柱・誘引)広がる茎を縛って、縦にスリムに仕立てる。切らずに形を整える。「切るのは怖い」「ボリューム感は残したままスッキリさせたい」という人

いきなり全部やる必要はありません。まずは一番気になる「茎の長さ」や「葉の量」を調整する剪定から始めてみるのがおすすめです。

剪定をするだけで、風通しが良くなり、病害虫の予防にもなりますし、何よりお部屋がパッと明るくなりますよ。

成長点はどこにある?

剪定をする上で、これだけは絶対に覚えておいてほしいのが「成長点(せいちょうてん)」の場所です。

ここを理解せずに適当にハサミを入れてしまうと、モンステラは二度と新しい芽を出せなくなってしまいます。

成長点とは、その名の通り「植物が成長するための始点」となる細胞が集まっている場所のこと。

モンステラの場合、この成長点は茎にある「節(ふし)」の中に隠れています。

「節」と「節間」の違い

植物用語で少し難しく聞こえるかもしれませんが、見分け方はとても簡単です。

  • 節: 茎をよく観察すると、竹の節のように、茎を一周するような線(環状の跡)が入っている場所があります。ここから葉っぱの柄が出ていたり、気根が生えていたりする、少し膨らんだ部分です。ここが成長点のある「命の宿る場所」です。
  • 節間: 節と節の間にある、つるっとした棒状の部分です。ここには成長点はありません。ただのパイプ役です。
モンステラの茎の拡大図。膨らんだ「節」に成長点があり、つるっとした「節間」との違いを解説したイラスト

新芽はこの「節」の膨らみ、あるいは節のすぐ上にある葉の付け根の内側から出てきます。

つまり、節さえ残っていれば、モンステラは何度でも再生できるんです。

逆に言えば、「節」がないツルッとした部分だけを残しても、そこから芽が出ることは永遠にありません。

成長点を切ってしまった時の対処

「あっ、節の下で切っちゃったかも…」「節ごと切り落として、ただの棒だけ残っちゃった」

慣れていないと、うっかり成長点である節ごと切り落としてしまうミスはよく起こります。

もし間違えて成長点を含む節を切り落としてしまった場合、残念ながら残ったその棒状の茎(節間)から新しい芽が出ることはありません。

成長点のない茎は、水を吸い上げるポンプとしての役割も果たせず、やがて茶色く枯れ込んでいきます。

また、置いておくと見た目が悪いだけでなく、腐敗が広がって健康な部分までダメにしてしまうリスクがあります。

では誤って切ってしまった時どうすればいいかというと、対処法は一つだけ。

「さらに下の節を見つけて、そこで切り直す」ことです。

枯れていく部分を残す必要はありません。

「ここまでなら確実に生きている!」という健康な節(成長点)がある位置まで戻って、潔くカットしてあげましょう。

失敗しても、その下にまだ節があればモンステラは必ず復活します。

恐れずに処置してあげてくださいね。

剪定はどこを切る?切り戻しのやり方

成長点の場所がわかったら、いよいよハサミを入れましょう。

高さを抑えたり、樹形を整えたりするための「切り戻し剪定」には、多くのモンステラ愛好家が守っている鉄則があります。

それは、「残したい節の、1cm〜2cm上」を切るということです。

ハサミを使ってモンステラの茎を切るイラスト。節の1cmから2cm上をカットする位置を示した図

これが絶対のルールです。

「節のギリギリ上が綺麗じゃない?」と思うかもしれませんが、それはNG。

植物の茎は切断されると、傷口から数ミリ〜1センチほど乾燥して枯れ込みます。

もし節の真上で切ってしまうと、この枯れ込みが成長点にまで達してしまい、せっかくの新芽が出られなくなってしまうんです。

失敗しない切り戻しの手順
  1. ラインを決める: 最終的に仕立てたい高さよりも、新芽が伸びる分を考慮して「1〜2節分低い位置」を目安にします。
  2. 節を見つける: 切るラインのすぐ下にある「節」を確認します。
  3. カットする: 清潔なハサミで、その節の1〜2cm上をスパッと切ります。水平に切っても、斜めに切っても構いませんが、水がたまらないように少し斜めにするのが個人的にオススメです。

切る場所についてもっと詳しく確認したい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

momo

最初は「本当にここでいいの?枯れない?」とドキドキして手が震えますよね。

でも、節さえ残せば植物にとっては良いことなので、自信を持って大丈夫ですよ!

葉の密度を減らす間引き剪定

「高さは今のままでいいけど、葉っぱが茂りすぎてジャングル状態」「部屋が暗いから少し透かしたい」という場合は、茎の長さ(高さ)を変えずに葉の数だけを減らす「間引き剪定」を行います。

ターゲットにするのは、株の美観を損ねている以下のような葉です。

  • 古くなって黄色くなりかけた、株元の下の方の葉
  • 内側に向かって生えていて、他の葉と重なり合っている葉
  • 茎から真横に飛び出しすぎて、生活動線を邪魔している葉

間引き剪定の場合は、太い茎(幹)は切らずに、「葉柄(葉っぱと茎をつなぐ細い柄)」の付け根から切り取ります。

付け根から数ミリ残してカットすれば、やがて残った部分は茶色く枯れてポロリと取れます。

この方法なら、茎にある成長点を傷つける心配もないので、初心者の方でも気軽にトライしやすいですよ。

切ったところから出る芽の管理

剪定をしてから2週間〜1ヶ月ほど経つと(5月〜9月の成長期の場合)、切った場所のすぐ下にある節のあたりから、小さな緑色の突起のような「新芽」がぷっくりと膨らんできます。

これが未来のモンステラの姿です!

この「新芽が動き出すまでの期間」が、植物にとっては一番の踏ん張りどころ。

新しい体を作るためにたくさんのエネルギーと水分を必要とします。

術後のアフターケアのポイント
  • 水切れ厳禁: 土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげてください。水不足になると新芽が干からびてしまうことがあります。
  • 葉水を強化: 葉っぱが少なくなった分、根からの吸い上げだけでなく、残った葉や茎からの保湿が重要です。毎日霧吹きをして湿度を高めてあげてください。
  • 肥料は我慢: 「早く大きくなれ」と肥料をあげたくなりますが、新芽が葉として開くまでは肥料は控えてください。手術直後の弱った胃腸に揚げ物を食べさせるようなもので、逆に根を痛める原因になります。

小さな突起が日に日に大きくなり、やがてドリル状に巻かれた葉が出てくる様子を見守るのは、モンステラ育ての何よりの醍醐味です。

「頑張れ!」と声をかけながら応援してあげてくださいね。

伸びすぎた気根の処理

巨大化したモンステラにつきものなのが、茎の途中からニョキニョキと伸びる茶色い紐のような「気根(きこん)」です。

「床につくほど伸びて怖い」「不気味で気持ち悪い」「切ってもいいの?」と思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、邪魔な気根は切っても大丈夫です!

本来、気根はジャングルで他の木にしがみついたり、空気中の水分を吸ったりするための器官ですが、室内の鉢植えで土から十分に水やりができていれば、気根がなくてもモンステラは生きていけます。

「掃除の邪魔だな」と思ったら、根元からパチンと切ってしまいましょう。それで枯れることはありません。

切らずに「埋める」という裏技

「切るのは可哀想」という方や、「株が重くてグラグラする」という方におすすめなのが、気根を鉢の中の土に誘導して埋めてしまう方法です。

実は、気根は土に触れると、そこから細かい根を生やして「地中根」へと変化します。

こうなると、水分や栄養を吸い上げるパイプが増えるだけでなく、株を支える強力な「支柱」の役割も果たしてくれるようになります。

見た目もスッキリしますし、株も安定するので一石二鳥ですよ。

momo

正直なところ、気根ってちょっと見た目が不気味というか…エイリアンみたいで怖いですよね(笑)。

私も最初は触るのも躊躇していましたが、思い切って整理したらお部屋がすごくスッキリしました!

植物の健康にも影響ないので、見た目重視で整えちゃいましょう。

植え替え時の根の整理方法

「鉢を大きくしたくないけれど、モンステラは元気に育てたい」。

そんな都会の住宅事情ならではのワガママを叶えるのが、植え替え時の「根の剪定」です。

通常、植え替えというと一回り大きな鉢に移す「鉢増し」が基本ですが、今のサイズをキープしたい(これ以上巨大化させたくない)場合は、あえて同じ大きさの鉢に戻します。

サイズ維持のための植え替え手順
  1. 抜根: 株を鉢から抜き、古い土を落として根をほぐします。
  2. 整理: 黒く腐っている根や、異常に長く伸びすぎた太い根を優先的にハサミでカットします。
  3. 縮小: 全体の根の体積を「1/3程度」減らすイメージで、長さを切り詰めます。
  4. 植え付け: 根が小さくなった分、元の鉢(または同サイズの新しい鉢)に余裕を持って戻せます。隙間に新しい観葉植物用の土をしっかり入れて植え付けます。

根っこのスペースを物理的に制限することで、地上部の巨大化も抑えることができます。

これは盆栽の技術と同じ原理ですね。根を切る作業は植物に負担がかかるので、必ず成長期の暖かい時期に行ってください。

植え替えの手順や、根を切る際の注意点については、以下の記事でも詳しくまとめています。

モンステラ・ヒメモンステラが伸びすぎた時の支柱活用法

モンステラや、その仲間であるヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)は、つる性の植物なので、支えがないと重力に負けてどんどん横に広がってダレてしまいます。

そんな「場所をとって仕方がない!」という時は、支柱を使って縦にスリムに矯正しましょう。

おすすめは、インテリア性も高い「ココスティック(ヤシガラ支柱)」「モスポール(水苔支柱)」です。

支柱で矯正するコツ:向きが重要

支柱を立てる位置は適当ではダメです。モンステラの茎には「前(葉が生えている方)」と「背中(気根が出ている方)」があります。

必ず茎の「背中側」に支柱を立てて、背骨を支えるように沿わせてください。

そして、麻紐や園芸用テープで茎と支柱を「8の字」を描くようにふんわりと結びます。

邪魔な気根をハサミで切る様子と、茎の背中側に支柱を立てて紐で固定する方法を描いたイラスト

すでに曲がって固まってしまった茎を、いきなり真っ直ぐにしようと強く縛ると「バキッ」と折れることがあります。

最初は緩く結び、数週間ごとに少しずつ紐を締め直して、時間をかけて理想の角度へと矯正していくのが成功のコツです。

momo

無理やり真っ直ぐにしようとして、「バキッ」と折ってしまった時のあの音…今でもトラウマです(泣)。

茎が太くなっていると本当に硬いので、焦らず少しずつ矯正するのが一番の近道ですよ!

モンステラを縦に伸ばす支柱の立て方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

徒長を仕立て直しで改善する

日当たりの悪い場所に長く置いていたせいで、茎がヒョロヒョロと長く伸び、葉と葉の間隔(節間)が間延びしてしまった状態を「徒長(とちょう)」と呼びます。

残念ながら、一度徒長してしまった茎は、どんなに肥料をあげても、日向に出しても、元の太さに戻ることはありません。

ヒョロヒョロの姿が気になるなら、解決策は「リセット」一択です。徒長した部分を切り戻して(剪定して)、仕立て直しましょう。

切り戻した株を、今度はもっと明るい窓際(レースカーテン越しの日光がしっかり当たる場所)に置いて育て直せば、新しく出てくる茎は、節の間隔がギュッと詰まった、がっしりとしたカッコいい株に育ってくれます。

株分けや茎伏せで仕立て直す

「あまりにも巨大化しすぎて、茎がとぐろを巻いている…」「下の方の葉が落ちてしまって、見た目がスカスカ」

そんな年季の入った古株モンステラの場合、剪定だけで形を整えるには限界があることも。

そんな時は、思い切って株全体を解体して、ゼロから新しい株を作り直す「リセット」が最も効果的です。

剪定で切り落とした太い茎、ただのゴミとして捨てるのはもったいないですよね?

実はモンステラの茎は、それ自体が栄養と生命力の塊。

「ただの棒」に見えても、適切な処置をすればそこから可愛い赤ちゃんモンステラが誕生します。

ここでは、巨大化した株を無駄なく活用する2つの再生テクニックをご紹介します。

1. 水挿し(水差し)※初心者向け

剪定した茎のうち、「葉っぱが付いている先端部分」を使う方法です。

土を使わず、お水に浸けておくだけなので、インテリアとして楽しみながら発根を待つことができます。

水挿しの手順
  1. カット: 気根が出ている節を含めて茎をカットします。
  2. 乾燥: 切り口を半日ほど風通しの良い場所で乾かし、傷口を塞ぎます(腐敗防止)。
  3. 投入: 花瓶やガラス容器に水を入れ、茎を挿します。気根があれば、気根も2/3程度水に浸かるようにすると吸水がスムーズです。
  4. 管理: お水は2〜3日に1回(夏場は毎日)交換し、直射日光の当たらない明るい場所に置きます。

1ヶ月ほどして白い根がモサモサと十分に伸びてきたら、新しい土を入れた鉢に植え付けてあげましょう。

これだけで、コンパクトで元気な株の完成です!

2. 茎伏せ

こちらは、「葉っぱが付いていない茎の部分」を使うテクニックです。

巨大化したモンステラの曲がりくねった茎は、この方法で大量のミニ苗に変身させることができます。

「えっ、葉っぱがないただの棒から芽が出るの?」と驚かれるかもしれませんが、モンステラの「節(成長点)」のパワーを侮ってはいけません。

ゴツゴツした茎から小さな可愛い芽が顔を出しますよ。

茎伏せの手順
  1. 切り分け: 葉のない茎を、「1つ以上の節」を含むようにして5cm〜10cm程度の長さに切り分けます。
  2. ベッド作り: タッパーや浅いトレイに、湿らせた「水苔(みずごけ)」を敷き詰めます。
  3. 寝かせる: 水苔の上に切り分けた茎を横向きにゴロンと寝かせます。茎の半分が水苔に埋まるくらいがベストです。この時、成長点(節の膨らみ)が上を向くように置くと発芽しやすいです。
  4. 保湿(密閉): 乾燥を防ぐため、ラップをふんわりとかけるか、タッパーの蓋を軽く閉めて湿度を保ちます(時々換気してください)。

成功のコツは、「湿度と温度」を保つこと。20℃以上の暖かい場所で管理すれば、1〜2ヶ月ほどで節からニョキッと新しい芽(新芽)と根が出てきます。

本葉が1〜2枚開いたら、小さな鉢に植え替えて卒業です。

巨大な親株の遺伝子を受け継ぎつつ、手のひらサイズの可愛い赤ちゃんモンステラとして再スタートできるなんて、なんだかワクワクしませんか?

増えた株は、お友達にプレゼントしても喜ばれますよ!

切った茎を花瓶に入れる「水挿し」と、葉のない茎を水苔に寝かせる「茎伏せ」の再生栽培イラスト

まとめ:モンステラが大きくなりすぎ・成長しすぎた時にすべきこと

ここまで、モンステラが大きくなりすぎてしまう原因と、具体的な対処法について解説してきました。

最後に、今回の大事なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。この4つのルールさえ覚えておけば、もう巨大化も怖くありません。

時期を守る、場所を守る、根の整理、支柱で支えるというモンステラ管理の重要ポイント4つをまとめた図
巨大化対策の鉄則4カ条
  • 時期を守る: 剪定や植え替えは5月〜9月の成長期に行う(冬は絶対NG)。
  • 場所を守る: 切り戻しは成長点である「節」の1〜2cm上を切る。
  • 根も見る: 鉢のサイズを維持するなら、植え替え時に根を1/3ほど整理する。
  • 支える: 支柱を使って縦に伸ばせば、省スペースで美しく飾れる。

モンステラの巨大化は、それだけお家の環境に馴染んでくれた証拠であり、あなたの愛情が伝わった結果です。

「大きくなりすぎた」とネガティブに捉えずに、「ここまで元気に育ってくれた!」とポジティブに受け止めてあげてください。

適切な剪定とケアを行えば、モンステラは何度でも理想の姿に生まれ変わります。

怖がらずにハサミを入れて、今のあなたのライフスタイルに合ったサイズに整えてあげてくださいね。

手をかければかけるほど、植物への愛着もひとしおですよ!

momo
「観葉植物の育て方ナビ」運営者
これまでに20種類以上の観葉植物を栽培してきた経験から、初心者の方へ「育て方」「インテリアグリーンの活用方法」などをわかりやすく情報発信しています。普段はOLをしている20代後半の社会人。
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