こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。

丈夫で手間いらずなはずのサンスベリアですが、ふと見ると葉が倒れていたり、根元が柔らかくなっていたりして焦ってしまうことってありますよね。
大切にしているサンスベリアがぶよぶよになっても復活できるのか、不安な気持ちで検索された方も多いかなと思います。
特にサンスベリアが根腐れしやすい冬の時期などは、水のやりすぎや寒さが原因で急に元気がなくなることがよくあるんです。
でも、どうか安心してください。
根腐れ症状に早めに気づいて適切なケアをしてあげれば、元気な姿を取り戻せる可能性は十分にあります。
実はサンスベリアの根腐れはスピリチュアルな視点では悪いことの身代わりや転機の前兆とも言われていますから、前向きな気持ちで手当てをしてあげましょう。
この記事では、言葉だけでは判断しにくいサンスベリアの根腐れを写真・画像で確認しながら、根腐れ部分をカットするラインや、再生の成功率を左右する乾燥の期間について詳しく解説します。
また、根が全滅してしまった場合に行う根腐れ後の処置や、最後の手段として根腐れから葉挿しで再生させる方法まで、私の経験をもとに分かりやすくまとめました。
- 根腐れの進行度を写真で見極める方法と初期症状のチェックポイント
- 腐った部分の切り方や再生に必要な乾燥期間などの具体的な手順
- 根がない状態からの水耕栽培や葉挿しによる復活テクニック
- 再発を防ぐための冬の断水管理や水はけの良い土の配合
サンスベリアの根腐れ症状診断と復活に向けた初期処置
まずは、目の前にあるサンスベリアが今どのような状態に置かれているのか、冷静にチェックすることから始めましょう。
人間と同じで、植物の病気も早期発見・早期治療が鉄則です。
「なんとなく元気がないかも?」と感じたその違和感は、植物からの小さなSOSかもしれません。
根腐れは進行が早い場合もありますが、初期段階で気づくことができれば、それだけ復活の確率は劇的に高まります。
根腐れ症状と見分け方
サンスベリアが根腐れを起こしている場合、植物全体にいくつかの特徴的なサインが現れます。
しかし、厄介なことに「水不足(乾燥ストレス)」と症状が似ている部分もあり、ここで判断を誤って水をあげてしまい、トドメを刺してしまうケースが後を絶ちません。
正しい対処をするために、根腐れ特有のサインをしっかり見極めましょう。
1. 葉のハリと感触の変化
健康なサンスベリアは、水分をたっぷりと含んでおり、葉は肉厚で硬く、ピンと上を向いています。
しかし、根腐れが進行すると、根が水を吸えなくなるだけでなく、腐敗菌が地上部の葉へ広がることで明らかな異変が現れます。
- 根腐れの場合: 腐敗が回っているため、葉の根元から組織が壊れて柔らかくなります。指で押すと「ブヨブヨ」「グズグズ」とした水っぽい感触があり、最終的に自立できずに倒れてしまいます。
- 水不足の場合: 単純に水分が足りない状態です。葉全体が痩せて薄くなり、表面に「縦方向のシワ」が寄ります。触ると張りはありませんが、湿り気はなく「シナシナ」とした乾燥した感触です。
2. 臭いによる判別
視覚だけでなく、嗅覚も重要な診断ツールです。鉢に鼻を近づけてみてください。
健康な土は、雨上がりの森のような土の匂いがしますが、根腐れしている場合は明らかに異質な臭いがします。
- 腐敗臭: ドブのような臭い、卵が腐ったような硫黄臭、あるいはカビ臭いにおいがする場合は、土の中で嫌気性細菌(酸素を嫌う菌)やカビが繁殖し、根を分解している決定的な証拠です。
3. 株の安定性
幹(葉の集合体)を持って軽く揺すってみてください。
健康な株は根が土をしっかり掴んでいるためビクともしませんが、根腐れしている株は根が溶けて土との結合が失われているため、グラグラと不安定に揺れます。
重度の場合は、少し引っ張っただけで抵抗なくスポッと抜けてしまうこともあります。
ちなみに、株がグラグラするのは根腐れだけでなく、「根詰まり」や「植え替えが必要なサイン」である場合もあります。
根腐れかどうかの判断に迷ったら、こちらの記事で植え替えのタイミングについても確認してみてください。

根腐れを写真・画像で確認
言葉だけではイメージしづらい部分もあるかと思いますので、進行度別(ステージ別)の視覚的な特徴を整理して表にまとめました。
お手元のサンスベリアがどの段階にあるか、照らし合わせてみてください。

| 進行度 | ステージ | 見た目の特徴 | 必要な処置レベル |
|---|---|---|---|
| 初期 | 軽度 | 葉の色ツヤが少し悪い。成長が止まる。鉢底から見える根の先が茶色い。 | 乾燥・様子見 水やりを控え、風通しの良い場所で土を乾かすだけで回復することも。 |
| 中期 | 中度 | 葉の根元に触ると少し柔らかい箇所がある。1~2枚の葉が黄色く変色して倒れる。 | 植え替え必須 腐った根を切除し、新しい土へ植え替える外科処置が必要。 |
| 末期 | 重度 | 株全体が倒壊。すべての葉の根元がブヨブヨで、強い腐敗臭がする。根は黒くドロドロ。 | 緊急手術・葉挿し 株の再生は困難な場合が多く、健全な葉を切り取って「葉挿し」でクローン再生を目指す。 |

表の中でも触れましたが、根腐れが進行すると葉が黄色く変色することがあります。
ただ、サンスベリアが黄色くなる原因は根腐れだけではありません。
「黄色いけれど、根元は硬い」という場合は他の原因も考えられますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

葉がぶよぶよでも復活可能?
「大切にしていたサンスベリアの根元がブヨブヨになってしまった…もう手遅れかな?」と、絶望的な気持ちになっている方も多いかもしれません。
ですが、結論から言うと、ぶよぶよになってしまった箇所そのものは元に戻りませんが、株としての復活、あるいは命を繋ぐことは十分に可能です。
「ぶよぶよ」の正体とは?
あの独特のぶよぶよした感触は、植物の細胞壁が破壊され、細胞内の水分や組織が溶け出してしまっている状態(壊死)です。
一度壊死した細胞が再生することはありません。
人間で言えば、ひどい火傷や凍傷を負った皮膚が元に戻らないのと同じです。
生存のカギは「地下茎」
しかし、サンスベリアの本体は、土の中に埋まっている「地下茎(ちかけい)」と呼ばれる太い芋のような部分です。
たとえ地上の葉の根元が腐っていても、この地下茎が硬く、白やクリーム色をして生きていれば、そこから新しい芽を出すことができます。
また、もし地下茎まで腐ってしまっていても、葉の上半分に「緑色で硬い部分」が残っていれば、そこを切り取って挿し木(葉挿し)にすることで、新しい個体として再生させることができます。
「下の方はまだ緑色だけど、使えないの?」と思われるかもしれませんが、根腐れは下から上へと進行します。
見た目はきれいでも、腐敗部分の近くには既に目に見えない菌が入り込んでいる可能性が高いのです。
そのため、腐っている部分から十分な距離をとった「葉の上の方」を使うのが、再生を成功させる秘訣です。
大切なのは、「腐敗菌が健康な部分まで侵略してしまう前に、悪い部分を断ち切る」というスピード感と決断力です。
「かわいそうだから」と切るのをためらっている時間が、一番のリスクになります。
根腐れとスピリチュアルな関係
少し植物学的な話から離れますが、サンスベリアが枯れたり根腐れしたりすることについて、「何か悪いことが起きる前兆なのでは?」「縁起が悪いこと?」と不安に思われる方が意外と多くいらっしゃいます。
実は風水やスピリチュアルな観点では、サンスベリアはその鋭い葉の形状から「魔除け」「厄除け」「邪気払い」の力が非常に強い植物とされています。
玄関や鬼門に置くと良いと言われるのもそのためです。
そのため、大切に育てていたサンスベリアが突然枯れてしまう現象は、一般的に以下のようにポジティブに解釈されることが多いのです。
- 身代わり:持ち主に降りかかるはずだったトラブルや悪い気を、植物が代わりに吸い取ってくれた。
- 転機(好転反応):部屋のエネルギー(気)が大きく入れ替わるタイミングであり、新しいステージに進むサイン。
ですので、枯れてしまったことに過度な罪悪感を感じたり、不吉だと怖がったりする必要はありません。
「私を守ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを持って、再生の手当てをしてあげてください。
そのポジティブな気持ちと愛情こそが、復活へのエネルギーになりますよ!
根腐れした時の応急処置
それでは、ここから具体的な処置の手順に入ります。
根腐れの疑いがある場合、まず最初に行うべき応急処置は「水やりを直ちにストップし、鉢から抜いて患部を確認すること」です。
絶対にやってはいけないこと
一番やってしまいがちなNG行動は、「元気がないから水をあげなきゃ!」「栄養剤をあげれば元気になるかも!」と思って、水や肥料を与えてしまうことです。
根腐れは「根の窒息」状態です。
弱っている時に水や肥料を与えるのは、風邪で寝込んでいる人に脂っこいステーキを無理やり食べさせるようなもの。逆効果にしかなりません。
鉢からの抜き方のテクニック
根腐れしている土は湿って重く、また根が脆くなっているため、無理に引っ張ると健全な部分までちぎれてしまう恐れがあります。
- 新聞紙やビニールシートを広げます。
- 鉢の側面をトントンと叩き、土と鉢の間に隙間を作ります。プラスチック鉢なら軽く揉むのも有効です。
- 株の根元を優しく持ち、鉢を逆さまにして、重力を利用して慎重に引き抜きます。
徹底的な洗浄
鉢から抜いたら、根についている古い土をすべて落とします。
この土には腐敗菌が大量に潜んでいるため、使い回しは厳禁です。
その後、シャワーやホースの流水で、根をきれいに洗い流します。
「根を洗うなんて大丈夫?」と思うかもしれませんが、腐った粘液や菌を洗い流すことの方が重要です。
ヌルヌルした部分がなくなるまで、優しく、でも徹底的に洗ってください。

根腐れ部分を正しくカット
きれいに洗って状態が見やすくなったら、いよいよ外科手術です。
ここが復活の成否を分ける重要なステップです。
準備するもの
- よく切れるハサミ、またはカッターナイフ
- 消毒用エタノール、またはライター(刃を消毒するため)
- 清潔なタオルやキッチンペーパー
※刃物の消毒は必須です。汚れた刃物を使うと、切り口から細菌感染を起こします。
切除の判断基準とライン
黒くてブヨブヨしている根、中が空洞になっている根、触るとボロボロと崩れる根はすべて機能していませんので、根元から切り落とします。
【重要】カットする位置の極意
腐っている茶色い部分と、健康な白い部分の「境界線」で切ってはいけません。
見た目は健康そうでも、境界付近には既に菌が侵入している可能性があります。
「健康な白い組織が完全に見えるところ」まで、数ミリ~1センチほど、健康な部分を犠牲にしてでも多めに切り取る(深追いする)のが再発を防ぐコツです。

momo健康な部分まで切るのって、すごく勇気がいりますよね。「かわいそうだな…」って躊躇しちゃう気持ち、すごく分かります。
でも、ここで腐った菌を残してしまうと、後でもっと悲しいことになってしまうんです。
「未来の元気な姿のため!」と割り切って、思い切ってカットしてあげてくださいね。
もし地下茎(芋の部分)の一部が変色している場合は、その変色がなくなるまで、ナイフで芋を削り取ってください。
リンゴの傷んだ部分を取り除くようなイメージです。中が白や黄色で、硬い感触があれば、そこは生きています。
根腐れ対策は乾燥が重要
悪い部分をカットした後、すぐに新しい土に植えていませんか?
実はこれが、根腐れ処置で最も多い失敗の原因なんです。
サンスベリアの復活において、何よりも重要なプロセスは「切り口の完全な乾燥」です。
なぜ乾燥が必要なのか?
カットした直後の断面は、人間でいう「生傷」の状態です。
瑞々しく湿っており、無防備です。
この状態で湿った土に埋めると、傷口から土壌菌が侵入し、あっという間に腐敗が再開してしまいます。
しっかり乾燥させることで、植物は切り口に「カルス」と呼ばれる未分化細胞の塊や、コルク層(かさぶたのようなもの)を形成します。
これが物理的なバリアとなり、菌の侵入を防ぎ、発根の準備を整えるのです。
正しい乾燥の方法
- 直射日光の当たらない、風通しの良い明るい日陰を用意します(室内のレースカーテン越しなど)。
- 新聞紙やカゴの上に、処置した株を横たわらせます。
- 3日~1週間程度、そのまま放置して乾燥させます。


「そんなに放置して枯れないの?」と不安になるかと思いますが、大丈夫です。
サンスベリアは多肉植物の仲間であり、葉の中にたっぷりと水分を蓄えています。
根がない状態で1ヶ月放置しても枯れないほどタフです。
切り口がキュッと縮こまり、触っても水分を感じず、硬くなっていれば乾燥完了のサインです。
「乾かしすぎかな?」と思うくらいで丁度いいので、焦らずじっくり待ってあげてくださいね。
サンスベリアの根腐れ復活テクニックと再発防止の管理
腐った部分を完全に取り除き、しっかりと乾燥させてバリアを作ったら、次は再生(発根)のステップです。
根が少しでも残っている場合と、根が完全になくなってしまった場合で、その後のアプローチが少し異なります。
それぞれの状況に合わせたベストな方法をご紹介します。
葉挿しで増やす!株が助からない時の最終手段
もし根腐れが深刻で、地下茎(芋のような部分)までドロドロに溶けてしまっていたり、カビが生えていたりして全滅してしまった場合でも、まだ諦めないでください。
地上部の葉っぱに「緑色で硬い部分」さえ残っていれば、「葉挿し(はざし)」という方法で復活させることができます。
葉挿しとは、葉っぱの一部を土に挿すことで、そこから新しい根と芽を出させ、クローン(分身)を作る繁殖方法です。
葉挿しの具体的な手順
腐敗していない、元気な葉を選びます。シワが寄っていても、硬さがあれば大丈夫です。
清潔なハサミで、葉を10cm~15cmくらいの長さに切り分けます。
長い葉なら、1枚から2~3個の挿し穂が作れます。
ここが最重要ポイントです!
植物には「極性(上下)」があり、元々下だった方からしか根が出ません。
逆さまに挿すと発根せずに枯れてしまいます。
カットする際、下側を斜めに切るか、マジックで印をつけて、上下が分からなくならないようにしましょう。
切り口を日陰で3日~1週間ほど乾燥させます。
乾燥後、サンスベリア用の土や赤玉土(小粒)に、葉の下側3分の1程度を挿します。
倒れないように深めに挿すのがコツです。
植え付け直後は水を与えず、数日経ってから水やりを開始します。
その後は土が乾いたら与えます。


(注意点)斑入り品種の先祖返り
サンスベリア・ローレンティー(トラノオ)のような、葉の縁に黄色い模様が入る「斑入り品種」を葉挿しすると、新しく生えてくる子株は斑が消えて「緑一色」の葉になることがほとんどです。
これは「先祖返り」と呼ばれる現象です。
元の模様とは変わってしまいますが、その緑色の葉(原種に近い姿)も野性味があって素敵ですし、何より命が繋がった証です。
大切に育ててあげてくださいね。
復活に水耕栽培は有効?土耕栽培との比較
SNSなどで「水に挿しておくだけで根が出る」という水耕栽培(水挿し)を見かけることがあり、手軽そうで魅力的に見えますよね。
しかし、根腐れからの復活というシビアな状況においては、私は「土耕栽培(土挿し)」の方を強くおすすめしています。
それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
| 比較項目 | 土耕栽培(土挿し) | 水耕栽培(水挿し) |
|---|---|---|
| メリット | 生えてきた根が土壌環境に適応しており強く、その後の成長がスムーズ。 | 発根の様子が透明な容器越しに見えて楽しい。土を使わないので衛生的。 |
| デメリット | 発根したかどうかが目視できないため、少し不安になる(引っ張って確認したくなる)。 | 水をこまめに替えないと水中の酸素が欠乏し、雑菌が繁殖して切り口が再腐敗しやすい。 |
| 出てくる根の質 | 太く丈夫な根(土壌根)。 | 白くて繊細な根(水根)。土に植え替えた際の環境変化に弱い。 |
| 復活の確実性 | 高い(おすすめ!) | 管理が甘いと失敗しやすい。 |
水耕栽培は、毎日水を替えて容器を洗うマメさが必要です。
もし水耕栽培を選ぶ場合は、「ミリオンA」などの根腐れ防止剤(ケイ酸塩白土)を容器の底に入れておくと、水が腐りにくくなり成功率が上がります。
ですが、確実に復活させたいなら、清潔な土を使って乾燥気味に管理する方が、サンスベリア本来の性質(乾燥を好む)に合っているかなと思います。
再生を成功させる土の配合と鉢底石の役割
見事復活させるためには、植え付ける「土」の選び方が極めて重要です。
根腐れの原因の多くは、土の水はけの悪さにあります。
市販の「観葉植物の土」は、商品によっては保水性が高すぎることがあるため、サンスベリアには少し重たい(乾きにくい)場合があります。
momoおすすめの「最強排水」配合レシピ
復活直後の弱った株には、とにかく「排水性(水はけ)」と「通気性」に特化した土を使います。
肥料分は、発根して元気になるまでは不要(むしろ根に負担になる)なので、無肥料の清潔な土がベストです。
- 基本配合: 赤玉土(小粒)5 : 軽石(小粒)or パーライト 3 : 腐葉土 2
- さらに安全策: 赤玉土(小粒)100%(または挿し木用の土)


赤玉土単体や挿し木用の土は無菌で清潔なので、カビや腐敗のリスクを最小限に抑えられます。
まずはこれで発根させ、十分に根が張ってから(半年~1年後)、栄養のある土に植え替えるという「二段階方式」も非常に有効ですよ。
鉢底石は「空気の通り道」
植える際は、鉢の底に必ず「鉢底石(軽石の大粒など)」を2~3cmほど敷き詰めてください。
これが無いと、鉢底の水抜き穴が土で塞がれてしまったり、鉢の底に水が滞留する層(停滞水)ができやすくなったりします。
鉢底石を入れることで、鉢の下部から空気が入り込み、根っこが呼吸しやすい環境を作ることができます。
これは根腐れ再発防止の必須アイテムです。
冬の根腐れ対策と管理方法
サンスベリアを育てる上で最大の難関、それが「日本の冬」です。
サンスベリアはアフリカなどの熱帯・亜熱帯乾燥地帯が原産なので、寒さにはめっぽう弱いです。
このように、日本の冬は屋外や寒い部屋ではサンスベリアが生きていけない気温まで下がります。



実は私も昔、「昼間は暖房で20℃あるから大丈夫!」と思ってお水をあげてしまい、失敗したことがあります…。
昼間は暖かくても、明け方に暖房が切れて急激に冷え込んだとき、鉢の中の水が冷たくなって根っこを直撃してしまったんです。
それ以来、冬は心を鬼にして断水するようにしています!
サンスベリアは気温が10℃を下回ると成長を止め、「休眠状態」に入ります。
休眠中は活動していないので、水をほとんど吸いません。
この時期に「土が乾いたから」といって通常の感覚で水をあげると、吸われなかった冷たい水が鉢の中にいつまでも残り、根を冷蔵庫に入れたような状態にして腐らせてしまうのです。
冬の管理の鉄則:「断水」
冬の管理で最も大切なキーワード、それは「断水(だんすい)」です。
12月から2月くらいの寒い時期(最低気温が10℃以下の環境)は、一切水やりをしなくても大丈夫なくらいです。
暖房が効いていて24時間常に20℃以上ある暖かいリビングなら別ですが、夜間に冷え込む一般家庭の環境であれば、「冬は一滴もあげない」くらいの覚悟が、サンスベリアにとっては最大の優しさになります。
葉にシワが寄ってきて心配になるかもしれませんが、春になって水をあげれば元に戻ります。
「かわいそうだから」と水をあげるのが、一番の命取りになります。
冬に根腐れしたら?抜き苗での越冬テクニック
もし冬の寒い時期に根腐れに気づいてしまったら、どうすればいいでしょうか?
この時期に植え替えをして水をやっても、寒さで発根せず、傷口からさらに腐るだけです。
そんな絶体絶命のピンチを救う裏技が「抜き苗(ぬきなえ)」での越冬です。
抜き苗越冬の手順
- 通常通り、腐った根を整理してカットし、切り口をしっかり乾燥させます。
- ここからがポイントです。土には植えません。
- 株全体を新聞紙でふんわりと包みます(保温と保湿の効果)。
- 段ボール箱や発泡スチロールの箱に入れて、部屋の中の温度変化の少ない暖かい場所(棚の上など)に保管します。
- 春(4月~5月頃)まで、そのまま水も与えず放置します。


「えっ、土にも植えず水もやらずに数ヶ月も!?」と驚かれると思いますが、サンスベリアはこの状態で冬を越せる能力を持っています。
無理に活動させず、強制的に「完全休眠(冬眠)」させてあげるのです。
春になり、気温が十分に上がってから新しい土に植えて水やりを再開すれば、目覚めたように元気に根を出し始めます。
根腐れ防止に最適な置き場所と日当たり環境
無事に復活したサンスベリアを、二度と根腐れさせないためには、置き場所の環境作りも大切です。
光:レースカーテン越しの特等席へ
サンスベリアは耐陰性(暗さに耐える力)があるので、トイレや玄関などの暗い場所でも枯れはしません。
しかし、本来は日光が大好きな植物です。
光合成が活発になれば、それだけ根からの吸水も進み、土が早く乾くようになるため、根腐れリスクが減ります。
ベストポジションは「レースのカーテン越しの柔らかな光が当たる、明るい窓辺」です。
ただし、真夏の直射日光は強すぎて葉焼けを起こすので注意してください。
風:サーキュレーターの活用
意外と見落とされがちなのが「風通し」です。空気が淀んだ場所では、土がいつまでも乾かず、蒸れてしまいます。
窓を開けて換気をするのが一番ですが、難しい場合はサーキュレーターや扇風機の風を、部屋の空気が循環するように(植物に直接強い風を当てないように)回してあげるのも非常に効果的です。
風が動くと植物の蒸散作用が促され、健全な成長を助けます。
水やりは季節で変える!枯らさない黄金ルール
最後に、もう二度と根腐れさせないための、水やりの極意をお伝えします。
それは「土が乾いてから、さらに数日待ってからあげる」という「じらし」のテクニックです。
サンスベリアの水やりは、メリハリが命です。「土の表面が白っぽく乾いたな」と思っても、鉢の中(根のある部分)はまだ湿っていることが非常に多いのです。
特にプラスチックや陶器の鉢は乾きにくい傾向があります。
水やりのタイミング確認方法
- 割り箸チェック: 割り箸を土に深く刺して、抜いた時に箸が湿っていればまだ水やり不要です。
- 重さチェック: 水やり直後の鉢の重さを覚えておき、持ち上げた時に「軽い!」と感じるまで待ちます。
- 水やりチェッカー: 市販の「サスティー」などの水分計を使うのも、視覚的に乾き具合が分かって便利です。(私も愛用しています!)


- 春~秋(生育期): 土が完全に乾いてから、さらに2~3日後にたっぷりと。鉢底から水が流れ出るまであげて、受け皿の水は必ず捨てます。
- 冬(休眠期): 基本は断水。室温が常に高い場合でも、月に1回、暖かい日の午前中に、土の表面を軽く湿らせる程度(コップ半分くらい)に留めます。
サンスベリアの水やりは、季節ごとの微妙な変化を見逃さないことが大切です。
「水やりのサイン」や「ベストなタイミング」についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。


まとめ:サンスベリアが根腐れした時の復活方法
サンスベリアの根腐れ対策について、診断から復活術、そして長期的な管理まで詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今の不安な気持ちが少しでも晴れて、「よし、やってみよう!」と前向きな気持ちになっていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
根腐れは、多くの場合「水のやりすぎ」や「寒さ対策の不足」という、育て主の「お世話したい気持ち」と「植物の生理」のミスマッチから起こります。
ですが、気づいた時点で適切な処置(腐った部分のカットと徹底的な乾燥)を行えば、サンスベリアは驚くほどの生命力で応えてくれます。
特に「乾燥させる期間」を恐れないことが成功への最大の鍵です。
植物は言葉を話せませんが、日々観察していると、「水が欲しいよ」「ちょっと寒いよ」と小さな変化でサインを送ってくれています。
今回の根腐れというピンチを乗り越えた経験は、きっとあなたの「園芸スキル」を大きくレベルアップさせてくれるはずです。
これからはもっとサンスベリアの気持ちが分かるようになって、長く仲良く過ごせるようになりますよ。
あなたのサンスベリアが見事に復活することを、心から応援しています!











