大切に育てているモンステラの葉が黄色くなると、本当に心配になりますよね。「モンステラの黄色くなった葉はどうすると良いのか?」と慌てて情報を探している方も多いでしょう。
艶やかな緑色の葉が、ある日突然黄色くなった葉っぱに変わっているのを見ると、このまま枯れてしまうのではないか、葉が黄色になっても元に戻るのか、と次々に不安が押し寄せてくるかもしれません。
また、モンステラが見せる症状も様々です。株全体ではなく葉が1枚だけ黄色の場合もあれば、期待していた新しく出てきた黄色い新芽に戸惑うこともあります。
全体的に葉の色が薄い状態が続いたり、葉が丸まるというSOSサインが出たり、さらには茎が黄色に変色するなど、どの症状にどう対応すべきか迷うことが多いです。
枯れた葉はどこから切るべきか、その切り方や、元気がないように見える下の葉を切るべきかどうかも、判断に悩む点と言えます。
そこでこの記事では、それらの差し迫った疑問や不安を一つひとつ解消し、あなたのモンステラを再び元気にするための具体的な原因特定と対処法を、詳しく解説していきます。
- モンステラの葉が黄色くなる様々な原因
- 葉の変色や変形といった症状別に見分けるトラブルのサイン
- 黄色くなった葉への正しい対処法と剪定(せんてい)の具体的な方法
- モンステラを再び元気にし、健康な状態を保つための予防的な管理法
モンステラの黄色くなった葉はどうするべき?症状別の原因

- 葉が黄色くなっても元に戻る?
- 黄色くなった葉っぱの主な原因
- 葉が1枚だけ黄色になる理由
- 葉の色が薄いのは日照不足?
- 葉が丸まるのは水切れのサイン
- モンステラの茎が黄色いのは危険信号!
- モンステラの黄色い新芽は大丈夫?
葉が黄色くなっても元に戻る?

大切に育てているモンステラの葉が黄色くなってしまった時、多くの方が「元の緑色に戻したい」と願うことでしょう。
しかし、モンステラに限らず、一度黄色く変色してしまった植物の葉は、残念ながら元の鮮やかな緑色に戻ることはありません。
葉が緑色から黄色に変化している状況は、葉の細胞内で光合成を担っていた「葉緑素」が、何らかの原因によって破壊されてしまったことを意味します。これは、その葉が老化やストレスによって枯れ始めている証拠なのです。
ただし、葉が黄色くなったからといって、すぐにモンステラの株そのものが枯れ始めていると判断するのは気が早いです。
特に、株の下の方にある古い葉が1枚だけ黄色くなった場合は、株自体は健康で、新しい葉を成長させるための自然な新陳代謝であることが多いです。
しかし、注意が必要なのは、新芽に近い上部の葉が黄色くなったり、複数の葉が一斉に黄色くなったりするような場合です。
これは、株全体が深刻なストレスを感じている、あるいは根などに問題が発生しているという危険なサインである可能性が高くなります。
黄色くなった葉が元には戻らなくても、それはモンステラがあなたに送っている「環境を見直してほしい」というメッセージです。
他の健康な葉にまで影響が及ばないように、黄色くなった原因を突き止め、生育環境を改善するきっかけとして捉えることが何よりも大切です。
黄色くなった葉っぱの主な原因

モンステラの葉が黄色くなる原因は一つだけとは限らず、日照不足と水のやりすぎが同時に起こっているなど、複数の要因が複雑に絡み合っている場合も少なくありません。
主な原因を冷静に特定し、一つずつ適切に対処することが、モンステラを復活させるための鍵となります。
葉が黄色くなる主な原因としては、大きく分けて「日照」「水やり」「温度」「根の状態」「肥料」、そして「病害虫」の6つが考えられます。
これらの原因が、具体的にどのような症状やメカニズムで葉の変色を引き起こすのかを理解しておくことが重要です。以下の表に、主な原因とそれぞれの特徴をまとめました。
| 原因 | 症状の特徴とメカニズム | 
|---|---|
| ① 日照(不足・過多) | 日光不足:光合成が十分に行えず、葉緑素が減少し葉色が薄くなります。やがてエネルギー不足で葉が黄色く枯れていきます。 直射日光(葉焼け):特に真夏の強い日差しや西日に当たると、葉の組織が破壊され、人間でいう火傷のように黄色や茶色に焼けて変色します。 | 
| ② 水やり(過多・不足) | 水のあげすぎ(根腐れ):土が常に湿った状態だと、根が呼吸困難に陥ります。やがて根が腐敗し、水分や養分を葉に送れなくなります。 水切れ:土の乾燥状態が長く続くと、水分を吸収する細い根が傷みます。結果、水分が葉の末端まで行き渡らなくなります。 | 
| ③ 温度(低温) | モンステラは熱帯植物で寒さに弱く、一般的に10℃以下の温度に当たり続けると、寒さによるストレスで葉が黄色くなり、やがて枯れてしまうことがあります。特に冬場の冷え込む窓際は注意が必要です。(※) | 
| ④ 根詰まり | 鉢の中で根が一杯になり、新しい根を伸ばすスペースがなくなります。これにより、水分や肥料分を十分に吸収できなくなり、古い葉から黄色くなっていくことがあります。 | 
| ⑤ 肥料(過多) | 元気になってほしい一心で肥料を与えすぎると、土の中の肥料濃度が高くなりすぎます。この「肥料焼け」によって根が傷み、逆に水分をうまく吸収できなくなることがあります。 | 
| ⑥ 病害虫 | ハダニ:葉の裏に無数に寄生し、養分を吸汁します。葉色がカスリ状に白っぽく抜け、最終的に黄色くなります。 カイガラムシ:養分を吸汁し、排泄物がすす病を誘発することもあります。 立ち枯れ病など:カビなどの病原菌により、株元や葉が黄色く変色し枯れていきます。 | 
※e-stat(政府統計の総合窓口)HPによると、2023年度調査における全国各地の最低気温※は沖縄県の14.9℃を除き全て10℃を下回っているため、冬場の栽培にはより一層の注意が必要であることがわかります。 (※)日最低気温の月平均の最低値
葉が1枚だけ黄色になる理由

ふと気づくと、モンステラの下の方にある古い葉が1枚だけ黄色くなっている。でも、他の葉や新芽は元気そう…。このような場合、その原因の多くは「新陳代謝」による生理現象である可能性が非常に高いです。
植物は成長の過程で、新しい葉を次々と展開させていきます。
その際、限りあるエネルギーや養分を、これから成長する新しい葉に集中させるため、株元に一番近く、最も古い下葉を自然に枯れさせる(養分を回収して落とす)ことがあります。
見分けるポイント
新芽が元気に育っている状況で、一番下の葉がゆっくりと黄色くなり、やがて枯れていくのであれば、これは生き物としての自然なサイクルであり、特に心配する必要はありません。
病気や環境の悪化が原因ではないため、株全体は健康な証拠とも言えます。
黄色くなった葉は、見た目が気になるようであれば、後述する方法で剪定して取り除きましょう。
注意すべき点
ただし、これには重要な注意点があります。
もし、その1枚を剪定した後も、間髪入れずに次々と下の葉から黄色くなり続けるようであれば、それは単なる新陳代謝ではありません。
前述した「主な原因」、特に長期間植え替えていないことによる「根詰まり」や、水のやりすぎによる「根腐れ」の初期症状、あるいは「肥料不足」などが隠れている可能性を疑う必要があります。
1枚だけで終わるのか、連続して起こるのかを注意深く観察してください。
葉の色が薄いのは日照不足?

モンステラの葉の色が、以前のような深みのある濃い緑色ではなく、全体的にぼんやりと薄くなったり、黄緑色っぽくなったりしている場合、その主な原因として「日照不足」が考えられます。
モンステラは「耐陰性がある」と紹介されることが多いため、室内の暗い場所でも元気に育つと誤解されがちです。
しかし、耐陰性とは「暗い場所でも枯れるまでに時間がかかる(耐えられる)」という意味合いが強く、本来は木漏れ日程度(レースカーテン越しなど)の柔らかい日光を好む植物です。
日差しが全く入り込まないような暗い場所では、植物が生きるエネルギーを生み出す「光合成」が十分に行えません。
光合成が不足すると、葉の緑色の素である葉緑素を活発に作れなくなり、結果として葉色が徐々に薄くなっていきます。
この状態が長く続くと、葉はさらに黄色くなり、最終的にはエネルギー不足で枯れてしまうこともあります。
- 徒長(とちょう):
 光を求めて、茎や葉柄だけがひょろひょろと間延びした姿になります。
- 切れ込み不足:
 モンステラの特徴である葉の「切れ込み」や「穴」が、新しい葉に入らなくなります。
ただし、葉色が薄くなる原因は日照不足だけではありません。
生育期(春〜秋)に適切な肥料を与えていない場合、葉緑素の主成分である「窒素」などの栄養素が不足し、葉色が薄くなることもあります。
置き場所の環境(明るさ)と併せて、肥料の管理も見直してみましょう。
葉が丸まるのは水切れのサイン

いつもはピンと張っているモンステラの葉が、内側や外側に丸まってしまう現象が見られたら、それは株が「水不足」の状態にあることを示す、分かりやすいSOSサインです。
植物は根から吸い上げた水分を、葉の表面にある「気孔(きこう)」という小さな穴から蒸散(じょうさん)させることで、体温調節や養分の循環を行っています。
しかし、水やりの間隔が空きすぎて土がカラカラに乾燥し、根から吸い上げる水分が不足すると、このバランスが崩れます。
また、エアコンの風が直接当たる場所など、空気が極端に乾燥している環境では、葉からの蒸散が通常よりも激しくなり、吸水が追いつかなくなることもあります。
このような状態になると、モンステラはこれ以上、葉から水分が失われるのを防ぐために、自ら葉の表面積を小さくしようとします。これが「葉が丸まる」という防御反応の正体です。
このサインに気づかず放置してしまうと、葉は水分を完全に失ってしおれ、やがて黄色く変色し、最終的にはパリパリに枯れてしまいます。
土の状態を確認し、乾いているようであれば、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えてください。
注意!根腐れでも葉は丸まる
一方で、非常に紛らわしいのが「根腐れ」のケースです。
水のやりすぎで根が腐ってしまうと、根は正常に機能しなくなり、水分を吸い上げることができなくなります。
この場合、鉢の土は湿っているにもかかわらず、株は深刻な水不足と同じ症状(葉が丸まる、しおれる)を示します。
土が湿っているのに葉が丸まっている場合は、水切れではなく根腐れを疑い、すぐに根の状態を確認する必要があります。
モンステラの茎が黄色いのは危険信号!

モンステラのトラブルの中でも、特に緊急性が高いのが「茎の変色」です。
葉だけでなく、モンステラの太い茎(幹)の部分まで黄色くなったり、茶色っぽく変色したりしている場合、これは「根腐れ」がかなり進行している可能性が非常に高い、極めて危険なサインです。
根腐れは、主に水のやりすぎや、排水性の悪い土、受け皿に溜まった水を放置することなどによって、土が常に湿った状態(過湿)が続くことで発生します。
- 土の中が過湿になり、酸素が不足します。
- 根が呼吸困難に陥り、弱り始めます。
- 酸素を嫌う「嫌気性菌」が繁殖し、弱った根が腐敗し始めます。
- 根が腐ると、水分や養分を株全体に送れなくなります(この段階で、葉が黄色くなる、しおれるといった症状が出始めます)。
- 腐敗が根から茎にまで侵食し、茎自体が変色してしまいます。
この状態を放置すれば、株全体が腐敗し、枯死してしまう可能性が極めて高くなります。
以下の症状が見られたら、根腐れ末期の可能性が高いです。一刻も早い対処が求められます。
- 茎の根元(株元)が黒っぽく変色している。
- 変色した部分を触ると、ブヨブヨと柔らかくなっている。
- 土から、腐ったような酸っぱい嫌な臭い(腐敗臭)がする。
この場合は、すぐに鉢から株を取り出し、腐敗した根や茎をすべて切り落とし、新しい土で植え替える緊急手術が必要です。
モンステラの黄色い新芽は大丈夫?

大切に育てているモンステラから新しく出てきた芽(新芽)が黄色っぽい色をしていると、「元気に育つのだろうか」と心配になるかもしれません。
この場合、心配なケースと、心配しなくてもよいケース(生理現象)があります。
心配ないケース(生理現象)
モンステラの新芽は、ドリル状に固く巻かれた状態から、ゆっくりと開き始めます。この展開したばかりの段階では、まだ葉緑素が十分に形成されておらず、組織も柔らかいです。
そのため、すでに成長している濃い緑色の葉と比べると、色が薄い黄緑色や、黄色っぽく見えるのが普通です。
これは生育過程での正常な姿であり、葉が開ききって光合成を活発に行うようになれば、数日かけて徐々に色が濃くなり、しっかりとした緑色に変わっていきます。
心配なケース(環境トラブル)
一方で、注意が必要なのは、以下のような症状が見られる場合です。これらは株の生育環境に何らかの問題があることを示しています。
- 新芽がなかなか開かずに、巻いたままの状態で黄色く(または茶色く)なって枯れてしまう。
- 新芽が小さいまま、あるいは奇形のように展開し、その後も濃い緑色にならず黄色いままである。
- 新芽が非常に小さく、葉の切れ込みも全くない状態が続く。
これらの症状は、株の生育エネルギーが不足しているサインです。特に、新芽は最もエネルギーを必要とする成長点であるため、根に異常があると最初に影響が出やすい部分と言えます。
長期間植え替えていないことによる「根詰まり」や、水のやりすぎによる「根腐れ」によって、新芽を正常に展開させるために必要な水分や養分が、株の先端まで十分に行き渡っていない可能性が強く疑われます。
新芽の様子がおかしいと感じたら、まずは鉢の中の根の状態を確認してみるとよいでしょう。
モンステラの黄色くなった葉はどうするべき?復活させる対処法

- 枯れたモンステラを復活させる方法
- 枯れた葉はどこから切る?切り方のコツ
- 下の葉を切る時の注意点
- まとめ:モンステラの黄色くなった葉はどうするべきか
枯れたモンステラを復活させる方法

モンステラの葉が黄色くなる原因は様々ですが、株が弱っているサインであることに変わりはありません。
しかし、モンステラは本来とても生命力が強い植物です。
症状の原因を正確に特定し、適切な処置を施せば、復活させられる可能性は十分にあります。
枯れたモンステラを復活させるための鍵は、原因を取り除き、モンステラが再び元気に根を張れる環境を「リセット」することです。
植え替えによるリセット(根腐れ・根詰まりの場合)
葉が黄色くなる原因として最も多く、また最も深刻な「根腐れ」や「根詰まり」が疑われる場合、植え替えが最も効果的かつ根本的な復活方法となります。
- まず、モンステラを鉢から優しく引き抜きます。
- 根鉢(根と土が固まった部分)の古い土を、手で優しく揉んで3分の1から半分ほど落とします。
- 根の状態をよく観察します。黒ずんでブヨブヨした腐敗根や、カチカチに固まった古い根、茶色くスカスカになった根は、すべて清潔なハサミで切り落とします。健康な白い根をできるだけ残すようにします。
- 排水性の高い新しい土(市販の観葉植物用の土で問題ありません)を用意し、鉢底石を敷いた鉢に植え替えます。
- このとき、根を大幅に切り落とした場合は、鉢のサイズを大きくせず、元の鉢と同じサイズか、場合によっては一回り小さいサイズに植え替えます(根の量と土の量のバランスを取り、過湿を防ぐためです)。
植え替え直後は、モンステラも大きなストレスを受けています。すぐに肥料は与えず、直射日光を避けた明るい日陰で、水やりを控えめにしながら養生させてください。
活力剤の活用
根腐れや根詰まりで株全体が弱っている時に、元気になってほしいために肥料を与えると、かえって根を傷め、逆効果になることがあります。
弱っている時は、肥料(窒素・リン酸・カリウムなど)ではなく、人間の栄養ドリンクに相当する「活力剤(発根剤)」を与えましょう。
活力剤は根にストレスを与えにくく、新しい根の成長を助ける働きがあり、回復を早める効果が期待できます。
肥料は、植え替えから数週間が経過し、新しい芽が元気に動き出すなど、明確な回復の兆候が見えてから与えるようにしてください。
置き場所と水やりの見直し(日照・水切れ・低温の場合)
根に問題がない場合は、生育環境を見直すことで復活します。
- 葉焼け・日照不足の場合:
 直射日光が当たる場所からはすぐに移動させ、レースのカーテン越しの柔らかい光が当たる「明るい日陰」に置きます。
- 水切れの場合:
 土が乾燥していることを確認したら、一度、鉢底から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと水を与えます。
- 低温の場合:
 最低でも10℃以上、できれば15℃以上を保てる暖かい室内に移動させます。特に冬の夜間は、窓から離れた部屋の中央などに置くと安心です。
枯れた葉はどこから切る?切り方のコツ

原因が何であれ、一度黄色くなってしまった葉や、完全に枯れてしまった葉は、剪定(せんてい)して取り除きましょう。
前述の通り、一度変色してしまった葉は元に戻ることはありません。
そのままにしておいても、見た目が良くないだけでなく、風通しを悪化させたり、枯れた部分にカビが生えたり、病害虫の隠れ家になったりする可能性があるためです。
剪定することで、株のエネルギーを新しい芽や健康な葉に集中させる助けにもなります。
剪定に使用する道具
剪定には、切れ味の良い清潔なハサミ(園芸用が望ましい)を使用してください。切れ味が悪いハサミは、茎の繊維を潰してしまい、切り口からの回復を遅らせる原因になります。
また、使用前に刃先をライターの火で数秒炙ったり、アルコール(消毒用エタノールなど)を含ませたティッシュで拭いたりして消毒しておくと、切り口から病原菌が侵入する「二次感染」を防ぐことができ、より安心です。
どこから切るか
- 葉だけが枯れている場合:
 その葉を支えている茎(葉柄:ようへい)を辿っていき、幹や太い茎との分岐点(付け根)のできるだけ近くでカットします。このとき、幹や、その付近にある「成長点」(新芽が出てくる小さな茶色い突起)を誤って傷つけないように十分注意しましょう。
- 葉焼けなどで一部だけ変色している場合:
 葉全体は元気なのに、葉先や一部分だけが茶色く枯れている場合は、その変色部分だけを剪定しても構いません。健康な緑色の部分を数ミリ残すようにして、枯れた部分をハサミで切り取ります。モンステラの葉の形に沿って切ると、見た目が自然に仕上がります。
モンステラはサトイモ科の植物であり、剪定すると切り口から白い樹液が出てくることがあります。この樹液には「シュウ酸カルシウム」という有毒な成分が含まれています。
この樹液が皮膚に直接触れると、体質によっては炎症やかぶれ、強い痒みを引き起こす恐れがあります。特に肌が弱い方は注意が必要です。
剪定作業の際は、素手で触らず、必ず園芸用の手袋(ゴム手袋やビニール手袋)を着用しましょう。
もし誤って樹液に触れてしまった場合は、すぐに石鹸と水でよく洗い流してください。
下の葉を切る時の注意点

生育に伴って古くなった下の葉や、株全体のバランスを整えるために健康な下の葉を剪定することは、モンステラの風通しを良くし、健康維持に役立つ場合があります。
ただし、むやみに切ることは推奨されず、特に一度に多くの葉を切りすぎないように細心の注意が必要です。
葉は、植物が光合成を行い、生きるために必要なエネルギー(糖分)を作り出すための、いわば「工場」です。
一度にたくさんの葉を失うと、光合成を行える面積が急激に減少し、エネルギー生産が滞って株全体の体力が弱ってしまう恐れがあります。
新陳代謝の場合
「葉が1枚だけ黄色になる理由」で触れたように、新陳代謝によって古い下の葉が自然に黄色くなった場合は、他の葉への影響はありませんので、葉柄の付け根から剪定して取り除いてください。
樹形のバランスを整える場合
株が元気に成長して葉が茂りすぎ、内部の日当たりや風通しが悪くなっている場合や、見た目のバランスを整えたい場合も、健康な下の葉を剪定することがあります。
この場合も、株への負担を最小限に抑えることを考慮し、一度に剪定するのは全体の葉の数を見て、数枚程度に留めておくのが賢明です。
剪定に最も適した時期は、モンステラの生育期である春から秋(特に気温が安定する5月~7月の梅雨入り前)です。この時期であれば、剪定によるダメージからの回復も早く、新しい芽も出やすくなります。
逆に、気温が下がり始める秋の終わりから冬にかけては、モンステラの生育が緩慢になる休眠期に入ります。
この時期に大きな剪定を行うと、株が受けたダメージを回復する体力が残っておらず、切り口から枯れ込んだり、春になっても新芽が出にくくなったりする原因となりかねません。
樹形のバランスを整えるための剪定は、必ず暖かい生育期に行うようにしましょう。
まとめ:モンステラの黄色くなった葉はどうするべきか
- 一度黄色くなった葉は緑色に戻らない
- 葉が黄色くなる原因は日照・水・温度・根・肥料・病害虫など様々
- 原因は一つとは限らず複合的な場合もある
- 直射日光は葉焼けを起こし黄色や茶色の原因になる
- 日光不足は葉の色が薄い状態や徒長を引き起こす
- 水のやりすぎは根腐れにつながり葉が黄色くなる最大の原因
- 水切れや湿度の不足は葉が丸まるサイン
- 10℃以下の低温は寒さによるストレスで葉を黄色くする
- 根詰まりを起こすと水分や養分を吸えず葉が変色する
- 肥料の与えすぎは根を傷める肥料焼けの原因
- ハダニやカイガラムシなどの害虫も葉を黄色くする
- 葉が1枚だけ黄色のは新陳代謝の可能性があり心配ないことが多い
- 茎が黄色い場合は根腐れの可能性が高い危険なサイン
- 新芽が黄色いのは成長過程の場合と根詰まりの場合がある
- 黄色く枯れた葉は葉柄の付け根から清潔なハサミで切る
- 剪定時は有毒な樹液に触れないよう手袋を着用する
- 株の体力を奪うため一度に多くの葉を切りすぎない
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