こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
お部屋でグリーンを楽しみたいけれど、コバエや土の汚れは絶対に避けたい。そんな理由から「モンステラは赤玉土だけで育てられるのかな?」という疑問を抱える方が最近とても増えています。
実は、観葉植物を赤玉土だけで育てる方法は、清潔さを第一に考える方にとって非常に有効な選択肢なんです。
ただ、いざ土を変えようと思うと、似たような無機質の土である鹿沼土だけでも育つのか比較したくなったり、やっぱり普通の土として観葉植物用の培養土を使ったほうが成長には良いのか迷ってしまったりしますよね。
土選びひとつとっても、市販でおすすめの土はどれなのか、あるいは土は100均で買えるもので済ませてしまっていいのかなど、悩みは尽きないものです。
そこでこの記事では、モンステラの土を室内向けに選ぶ際のポイントや、衛生面を重視して土を使わない栽培スタイルを取り入れるメリットについて詳しく解説していきます。
また、自分で植え替えに挑戦する方向けに最適な土の配合比率や、初心者の方が意外と迷う赤玉土は鉢底石の代わりになる?といった細かい疑問まで、私の実体験を交えてしっかりお答えしますね。
- モンステラを赤玉土だけで育てる際の具体的なメリットと、知っておくべきデメリットが分かります。
- 赤玉土単用で育てる場合に必須となる「肥料」や「水やり」の管理方法が詳しく理解できます。
- 室内栽培に適した土の選び方や、鹿沼土など他の無機質用土との違いを比較できます。
- 失敗しない植え替えの手順や、トラブル時の対処法を具体的に知ることができます。
モンステラを赤玉土だけで育てる効果と注意点
まずは、なぜあえて「培養土」ではなく「赤玉土」を選ぶのか、その理由と効果について深掘りしていきましょう。
通常の土との違いを正しく理解することが、成功への第一歩です。
モンステラの土を室内向けにする選び方
室内でモンステラを育てる場合、土選びで最も重視したいのは「清潔さ」と「管理のしやすさ」です。
ここを間違えると、後々ストレスの原因になってしまうんです。
有機質の土が抱える「室内リスク」

一般的な観葉植物の土には、腐葉土や堆肥、油かすといった「有機物」がたっぷりと含まれています。
これらは自然界の森の土を再現したものなので、植物にとってはご馳走ですし、成長を促す素晴らしい栄養源になります。
しかし、室内、特に密閉された現代の住宅環境においては、これらが以下のような「トラブルの種」になってしまうことがあります。
- コバエの発生:室内で発生しやすい「クロバネキノコバエ」などは、水分を含んだ腐葉土が発生源になることが多くの自治体でも注意喚起されています(出典:南相馬市『クロバネキノコバエの発生について』)。有機質の土を使う以上、卵を産み付けられるリスクはどうしても避けられません。
- カビの繁殖:湿気がこもりやすい室内では、有機物がカビの温床になり、白っぽいフワフワしたカビが生えることがあります。
- 独特の臭い:土特有の「発酵臭」や「腐敗臭」が、お部屋の空気を重くしてしまうことがあります。
無機質の土という選択肢
そこで候補に挙がるのが、赤玉土のような「無機質の土」です。
無機質の土は、火山灰土などを高温で処理したり乾燥させたりしたもので、いわば「石」に近い性質を持っています。
最大の特徴は、コバエやカビのエサとなる有機物を一切含まないこと。
そのため、室内でも非常に衛生的に管理できるのが大きな特徴なんです。
「植物は好きだけど、虫は大嫌い!」という方にとって、これほど心強い味方はありません。
モンステラで土を使わない栽培方法
「土を室内に入れたくない」「マンションだから土の処分に困る」「とにかく部屋を汚したくない」……そんな理由で、モンステラを栽培する際に土を使わない方法を探している方も多いのではないでしょうか?
その気持ち、すごく分かります!黒い土はこぼれると掃除が大変ですし、都会での生活だと捨て場所に困ることもありますよね。
実際に、従来の「有機質の培養土」を使わずにモンステラを育てる方法はいくつか存在します。
それぞれの特徴と、なぜ私がその中で最終的に「赤玉土」を選んだのか、比較しながら解説していきますね。
1. ハイドロカルチャー(ハイドロボール・レカトン)
粘土を高温で焼いて発泡させた茶色い粒(ハイドロボール)を使う方法です。
100均などでも手軽に手に入り、ガラス容器などに入れておしゃれに飾れるのが魅力ですよね。
完全に無菌で清潔、虫も湧きません。
モンステラとの相性:△(小型〜中型まで)
ハイドロボールは非常に「軽い」素材です。そのため、モンステラが成長して葉が巨大化し、茎が伸びてくると、株の重さを支えきれずに鉢ごと転倒したり、株がグラグラして安定しなかったりすることがあります。あくまで「小さな株」向きの方法と言えます。
2. 水耕栽培(水栽培)
培地を一切使わず、花瓶などに水だけを入れて育てる方法です。究極に清潔で、根の成長が見えるのも楽しいポイントです。
モンステラとの相性:△(一時的な管理向き)
水耕栽培もハイドロカルチャー同様、株を固定する力がありません。剪定した茎を発根させる場合や、小さなテーブルサイズの苗なら可能ですが、大きく育てるには物理的な限界があります。
ちなみに、剪定したモンステラの茎を水だけで発根させる詳しい手順については、こちらの記事で解説しています。
【徹底解説】モンステラの水差しは葉だけじゃダメ?正しい増やし方とコツ
3. セラミス・グラニュー
ドイツ生まれの粘土焼成土です。保水力が高く、洗って再利用できるのが特徴ですが、少しコストが高めなのがネックかもしれません。
モンステラとの相性:◯(良好)
粒自体が細かい穴だらけ(多孔質)で通気性が非常に良いため、空気を好むモンステラの根とは相性がバッチリです。赤玉土と同じく、乾くと色が白っぽくなるので水やり管理も簡単。ただし、モンステラ用に8号や10号といった大きな鉢をすべてセラミスで満たそうとすると、費用がかなり高額になってしまう点が悩みどころですね。
4. 赤玉土(無機質栽培)という「第3の選択肢」
そこで私が強くおすすめしたいのが、今回ご紹介している「赤玉土単用」です。
「えっ、赤玉土って名前通り『土』でしょ?土を使わない方法を探してるんだけど…」と思われるかもしれません。
しかし、赤玉土は厳密には「火山灰由来の無機物の粒」であり、機能的にはハイドロボールと同じ「無機質培地」に分類されます。

これは専門的には「固形培地耕(こけいばいちこう)」と呼ばれる、土を使わない栽培方法の一種なんです。
- 重さがある:ハイドロボールと違ってズッシリとした重量があるため、トップヘビーになりがちなモンステラの巨体をガッチリと支えることができます。
- 清潔:有機物を含まないので、培養土のような匂いや汚れがありません。
- 処分が比較的楽:一般的な培養土と違い、赤玉土は細かく砕けば「砂・粘土」に戻ります。お庭があれば撒いて自然に還せますが、自治体によっては扱いが異なる場合もあるので確認が必要です。
つまり、赤玉土栽培は、「土を使わない清潔さ」と「鉢植えの安定感」をいいとこ取りした、モンステラに最も適した無機質栽培だと言えるんです。
「土は嫌だけど、モンステラは大きく育てたい」。そんな矛盾する悩みを解決してくれるのが、この赤玉土という選択肢なんですよ。
観葉植物を赤玉土だけで育てるメリット
では、実際に赤玉土だけで育ててみて、私が「これは良い!」と実感したメリットを具体的に挙げてみますね。単に清潔なだけではないんです。
1. 虫が湧きにくい圧倒的な清潔感
繰り返しになりますが、これが最大のメリットです。
コバエの幼虫は有機物をエサにして成長するため、エサが全くない赤玉土には寄り付きにくく、繁殖もできません。
以前、普通の培養土を使っていた時は、夏場になるとどうしてもコバエが数匹飛んでいて憂鬱だったのですが、すべての鉢を無機質用土に変えてからは、本当に虫を見かけなくなりました。
この安心感は代えがたいものがあります。
momo実は私も、以前は普通の土を使っていたんですが、夏場にコバエが発生してしまって本当に泣きたくなりました…。でも、思い切ってすべての鉢を赤玉土に変えてからは、ピタリといなくなって感動したのを覚えています!
2. 水やりのタイミングが「色」で分かる
初心者の方が一番悩むのが「水やりのタイミング」ではないでしょうか?
「土の表面が乾いたら」と言われても、黒い土だと乾いているのか湿っているのか、パッと見では分かりにくいですよね。
その点、赤玉土は非常に分かりやすい性質を持っています。
- 水を含んでいる時:濃いチョコレート色(赤褐色)
- 乾いている時:白っぽいベージュ色(黄土色)
この色の変化は劇的です。遠目から見ても「あ、白くなってるからお水あげなきゃ」と一瞬で判断できます。
これにより、水のあげすぎによる「根腐れ」や、逆にあげなさすぎによる「水切れ」を視覚的に防ぐことができるんです。
3. どんなインテリアにも馴染む見た目
赤玉土の均一な粒と落ち着いた色合いは、見た目にも非常に美しいです。
和室はもちろんですが、モダンな洋室やナチュラルテイストのインテリアにも違和感なく溶け込みます。
「土」というよりは「化粧砂」のような美しさがあるので、鉢の表面がスッキリして見えますよ。
赤玉土栽培のデメリットと注意点


良いこと尽くしに見える赤玉土栽培ですが、もちろんデメリットもあります。
ここを理解せずに始めてしまうと失敗の原因になるので、しっかりチェックしておきましょう。
1. 栄養が全くない(飢餓のリスク)
一番の注意点は「赤玉土自体には栄養(肥料分)がゼロ」だということです。
窒素、リン酸、カリウムといった植物の成長に必要な三大要素が全く含まれていません。
普通の培養土なら、元肥として肥料が配合されていたり、腐葉土自体が栄養になったりしますが、赤玉土単用だと、人間が肥料を与えない限り、モンステラは「水だけ」で生きることになります。
最初のうちは元気が良くても、徐々に葉が小さくなり、色が薄くなり、やがて衰弱してしまいます。
そのため、「肥料管理は人間が100%コントロールする」という意識を持つ必要があります。
2. 土が崩れて微粉になる
赤玉土は、あくまで土を固めた「粒」です。長期間水やりを繰り返したり、根が張って圧力がかかったりすると、粒が崩れて粉々(微粉)になってしまうことがあります。
土が粉状になると、粒と粒の隙間が埋まってしまい、水はけが悪くなります。
これが「根腐れ」の原因になることも。これを防ぐために、植え替えの際は、通常のものより高温で焼き固められた「硬質赤玉土」という種類を選ぶのが強くおすすめです。
モンステラに観葉植物用の土は使えるか
「赤玉土が良いのは分かったけど、市販の『観葉植物の土』じゃダメなの?」と聞かれれば、答えは「もちろん使えますし、すごく良く育ちます!」です。
市販の培養土は、各メーカーが研究を重ね、保水性、排水性、そして栄養分のバランスをモンステラなどの観葉植物に最適化してブレンドしています。
そのため、植物の成長スピードや葉の大きさという点では、間違いなく市販の培養土の方が優秀です。
選び方の基準は「何を優先するか」
結局のところ、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶのが一番です。
- 赤玉土単用が向いている人:
- 成長はゆっくりでいいから、とにかく虫を湧かせたくない。
- 部屋を汚したくない。
- 水やりのタイミングを分かりやすくしたい。
- 市販の培養土が向いている人:
- モンステラを早く大きく育てたい。
- こまめな肥料管理は面倒くさい。
- ベランダや屋外で育てることが多い。
最近では「虫が湧きにくい」と謳った、たい肥を使わないタイプの観葉植物用土も販売されているので、そういった商品を探してみるのも一つの手ですね。
モンステラは鹿沼土だけでも育つか比較
赤玉土とよく比較される無機質の土に「鹿沼土(かぬまつち)」があります。
黄色っぽい粒の土で、サツキや盆栽によく使われますね。
こちらも清潔で虫が湧かない点は同じですが、モンステラに使う場合は少し注意が必要です。
決定的な違いは「酸度(pH)」
植物にはそれぞれ好みの土壌酸度がありますが、赤玉土と鹿沼土ではこの酸度が異なります。
| 用土 | pH(酸度) | 特徴とモンステラへの適性 |
|---|---|---|
| 赤玉土 | 弱酸性 (pH 5.0〜6.0) | 適性:◎(非常に良い) 多くの観葉植物が好む弱酸性。保水性と排水性のバランスが良い。 |
| 鹿沼土 | 酸性 (pH 4.0〜5.0) | 適性:△(工夫が必要) 酸性が強いため、単用だと酸度が強すぎることがある。水はけは抜群だが保水力は低め。 |
モンステラは弱酸性を好む植物なので、基本的には赤玉土の方が相性は良いと言えます。
鹿沼土単用だと酸性が強すぎて、根が微量要素(マグネシウムなど)をうまく吸収できなくなることがあるんです。
鹿沼土を混ぜるというテクニック
ただ、鹿沼土が全くダメというわけではありません。鹿沼土の「乾くと真っ白になって分かりやすい」「水はけが抜群に良い」という特性は魅力的です。
そこでおすすめなのが、「赤玉土をベースにして、鹿沼土を2〜3割混ぜる」という方法です。
これなら酸度も緩和されますし、排水性と視認性をさらに高めることができます。
「根腐れがとにかく心配!」という方は、このブレンドを試してみると良いでしょう。
モンステラを赤玉土だけで栽培する正しい育て方
さて、ここからは実際に赤玉土を使ってモンステラを育てるための実践編です!
準備するものから日々の管理まで、私が実践している「失敗しない手順」を詳しく解説していきますね。
モンステラの土は100均でも買えるか
最近は100円ショップの園芸コーナーも驚くほど充実していますよね。
小袋に入った赤玉土や観葉植物の土も見かけます。「これで十分じゃない?」と思う気持ち、すごく分かります。
結論から言うと、100均の土でもモンステラを育てることは可能です。ただし、品質面ではやはり園芸専門店のものと差があることは否めません。
長期栽培なら「硬質」を選びたい理由
特に100均の赤玉土は、「粒が柔らかく崩れやすい」「最初から粉(微塵)が多く混ざっている」という傾向があります。
先ほどもお話しした通り、モンステラのような大型の観葉植物は、一度植え替えると2〜3年はそのまま育てるのが一般的です。
その間に土がボロボロに崩れて泥のようになってしまうと、根腐れリスクが跳ね上がります。
数百円の差で数年間の安心が買えると思えば、ホームセンターや園芸店で売られている「硬質赤玉土」や「二本線(ブランド名)」などの焼きのしっかりした赤玉土を選ぶのが、長い目で見ればコスパが良いと私は思います。
モンステラの土で市販のおすすめ商品
「自分で配合するのはハードルが高い…」「もっと手軽に清潔な土が欲しい」という方には、メーカーがあらかじめ無機質素材をブレンドしてくれている「室内向け培養土」がおすすめです。
例えば、「プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土」などが有名ですね。
これらの商品は、赤玉土や鹿沼土をベースにしつつ、たい肥を使わずに化学肥料などで初期の栄養を補っています。
- 清潔:有機物を含まないので虫が湧きにくい。
- 軽量:赤玉土単用よりも軽い素材(パーライト等)が混ざっていて扱いやすい。
- 簡単:袋から出してそのまま使える。
「赤玉土だけだと栄養管理が不安だけど、自分で肥料を混ぜるのも自信がない…」という方は、こうした機能性の高い市販の用土を使ってみるのも賢い選択ですよ。
モンステラの土でオススメな配合比率は?
「せっかくだから自分で最高の土を作ってあげたい!」というこだわり派の方におすすめの、私の黄金比率をご紹介します。
赤玉土単用でも育ちますが、少し他の資材を混ぜるだけで、根の張り方が全然違ってくるんです。
硬質赤玉土(小粒〜中粒) 7 : 軽石(小粒) 3


この配合のポイントは「軽石(かるいし)」を混ぜることです。
軽石は多孔質で空気をたくさん含んでいます。モンステラの原生地は熱帯雨林で、気根を出して木の幹にしがみつくような植物です。
つまり、モンステラの根は「空気」が大好きなんですね。
赤玉土の隙間に軽石が入ることで、土の中に「酸素の通り道」が確保され、根が酸欠になるのを防いでくれます。
軽石の代わりに「日向土(ひゅうがつち)」や「パーライト」を使っても同じ効果が得られますよ。
赤玉土は鉢底石の代わりになる?
結論としては、「できれば専用の鉢底石や軽石を使う」ことをオススメします。
理由はシンプルで、赤玉土はいずれ水で崩れて土に戻っていくからです。
鉢の底というのは、水が通る最終出口であり、最も湿気がたまりやすい場所です。
もしここで大粒の赤玉土が崩れて粘土状になってしまったらどうなるでしょう?
排水穴が塞がれてしまい、水が抜けなくなってしまいます。
そうなるともう、根腐れまで待ったなしです。
鉢底は水はけの命綱なので、時間が経っても絶対に崩れない「石(軽石や黒曜石)」を使って、確実に排水経路を確保してあげましょう。
失敗しない植え替えの時期と手順
いよいよ植え替え作業です。ここを失敗するとモンステラが大きなダメージを受けてしまうので、慎重に行いましょう。
でも、大丈夫です。手順を守れば難しくありません。
最適な時期は「初夏」
植え替えのベストシーズンは、モンステラが最も元気に成長している5月中旬から7月頃です。
気温が安定して20℃以上ある時期に行いましょう。
逆に、絶対に避けてほしいのが「冬」です。
休眠している冬場に根をいじると、回復できずにそのまま枯れてしまうリスクが非常に高いです。
詳しい時期や判断基準については、こちらの記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
冬は絶対NG!モンステラの株分け時期と枯らさないコツ【根腐れ対策】
- 根を洗う(重要!):
鉢から株を抜いたら、付いている古い土を落とします。ここが最大のポイントです!元の土が有機質を含んでいる場合、それが残っているとそこからカビや虫が発生します。
バケツに水を張り、その中で根を揺するようにして、古い土を可能な限り洗い流してください。黒ずんで腐った根があれば、清潔なハサミで切り落としましょう。 - 植え付ける:
鉢底にネットと鉢底石を敷き、少し配合土を入れます。モンステラの位置を決めたら、周りから土を入れていきます。割り箸などの棒で土をツンツンと突きながら、根と根の隙間にもしっかり土が入るようにします。 - 水をたっぷりやる:
植え替え直後は、鉢底から出る水が透明になるまで、大量の水をあげて微塵を洗い流します。


水やりのタイミングは土の色で判断
無機質栽培における水やりは、観察がすべてです。先ほどお話しした「色の変化」を最大限に活用しましょう。
基本のルールは「土全体が白っぽく乾いたら、鉢底から溢れるまでたっぷりと」です。
- 春〜秋(成長期):
赤玉土は水はけが良いので、真夏などは1日〜2日で乾くことがあります。水切れさせないよう、毎日チェックしてください。「たっぷりと」あげることで、土の中の古い空気を押し出し、新鮮な酸素を含んだ水と入れ替えることができます。 - 冬(休眠期):
モンステラが水をあまり吸わなくなるので、土がなかなか乾きません。「表面が白くなってから、さらに3〜4日待ってから」あげるくらい乾燥気味でOKです。
もし、色の変化だけでは不安という方は、「サスティー」という水分計(チェッカー)を鉢に挿しておくと、水やりのタイミングが色で可視化されるので便利ですよ。
肥料の与え方とマグァンプ等の選び方


ここが赤玉土栽培の生命線です。
土に栄養がない以上、肥料やりをサボるとモンステラは育ちません。
でも、難しく考える必要はありません。以下の「2段構え」で管理すればバッチリです。



肥料管理って聞くと「なんだか難しそう…」って身構えちゃいますよね。私も最初はそうでした(笑)。
でも、最初にパラパラと「元肥」を混ぜておけば、あとはたまに液肥をあげるだけ。
実は普通の土で育てるのと手間はほとんど変わらないんですよ!
1. 元肥(もとごえ):ベースの栄養
植え替えの時に、土に混ぜ込んでおく肥料です。おすすめは「マグァンプK(中粒〜大粒)」です。
これは根から出る酸によって溶け出す仕組みの肥料で、根に直接触れても肥料焼けしにくく、約1年間ゆっくりと効き続けます。
2. 追肥(ついひ):成長のブースト
モンステラがぐんぐん育つ5月〜9月の間は、液体肥料を追加で与えます。「ハイポネックス原液」などを水で規定倍率(1000倍など)に薄め、10日〜2週間に1回程度、水やりの代わりに与えます。
ちなみに、肥料には「窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)」という3つの重要な成分が含まれています。
これらが不足するとどうなるのか、なぜ必要なのかについては、自治体などの公的機関の資料を見るとより理解が深まりますよ(参考:JA町田市「肥料の基礎的な知識について」)。
有機肥料(油かす、骨粉、発酵鶏糞など)は絶対に使わないでください。
これらは土の中の微生物によって分解されて初めて効果が出ますが、赤玉土にはその微生物がいません。
分解されずに腐敗し、強烈な悪臭とコバエを招く原因になります。必ず「化成肥料」を選びましょう。
葉が黄色くなるのは栄養不足のサイン
育てていると、モンステラの葉が黄色くなることがあります。
これにはいくつか原因がありますが、赤玉土栽培で最も多いのは「窒素(チッソ)不足」です。
「転流」という現象
植物は賢い生き物で、土からの栄養が足りなくなると、自分の中にある栄養をリサイクルしようとします。
具体的には、古い下の方の葉に含まれる窒素を分解し、これから成長する新しい葉(新芽)へと移動させるのです。これを「転流(てんりゅう)」と呼びます。
その結果、栄養を奪われた古い葉は黄色くなって落ちてしまいます。
もし下葉から順番に黄色くなっているなら、「肥料切れ」のサインである可能性が高いです。
すぐに即効性のある液体肥料を与えて様子を見てください。
根腐れを防ぐための管理テクニック
赤玉土は通気性が良いので根腐れしにくい土ですが、それでも油断は禁物です。
根腐れは「水のやりすぎ」だけでなく、「酸素不足」によっても引き起こされます。
サーキュレーターを活用しよう
室内栽培の強い味方がサーキュレーター(扇風機)です。風通しが悪いと、鉢の中の水分がいつまでも蒸発せず、蒸れてしまいます。
常に微風を部屋の中で循環させておくことで、植物の蒸散活動を促し、土の乾湿のメリハリを作ることができます。
根詰まりにも注意
また、何年も植え替えていないと、鉢の中で根がパンパンに詰まってしまい、水も空気も通らなくなります。
こうなると赤玉土のメリットが活かせません。
「水やりしても水が全然染み込んでいかないな…」と感じたら、それは根詰まりの合図かも。
こちらの記事を参考にチェックしてみてください。
モンステラの根っこが伸びすぎるのは植え替えのサイン!対処法を解説
枯れる原因と失敗しないためのポイント
最後に、赤玉土に変えてから枯れてしまうパターンの多くは、以下の2つに集約されます。
1. 植え替え直後の水切れ(脱水)
植え替え直後の根は、細かい根毛が切れており、水を吸う力が一時的に落ちています。
しかし、赤玉土は有機質の土より保水力が低いため、予想以上に早く乾燥します。このギャップで脱水症状を起こすのです。
最初の2週間ほどは、直射日光の当たらない明るい日陰に置き、こまめに「葉水(霧吹き)」をして、葉っぱからの蒸発を防いであげることが大切です。
2. 肥料のやりすぎ(肥料焼け)
「栄養がないから」と心配になって、規定量より濃い肥料を与えたり、弱っている時に肥料を与えたりするのは逆効果です。
浸透圧の関係で、逆に根から水分が奪われて枯れてしまいます(肥料焼け)。
「肥料は元気な時に、規定量を守って」が鉄則です。


まとめ:モンステラを赤玉土だけで育てる
いかがでしたでしょうか?モンステラを赤玉土だけで育てる方法は、肥料管理の手間は少し増えますが、室内を清潔に保ちたい方には本当にメリットの大きい栽培方法です。
- 虫やカビの発生を抑えられるのが最大のメリット。
- 栄養がないため、化成肥料でのコントロールが必須。
- 水やりのタイミングが色で分かりやすく、初心者にも優しい。
- 長期的な管理には「硬質赤玉土」の使用がおすすめ。
- 酸度調整や通気性向上のため、軽石や鹿沼土をブレンドするのも効果的。
「土の悩み」から解放されれば、モンステラとの暮らしがもっとクリーンで楽しいものになるはずです。
ぜひ、ご自身の環境に合わせてチャレンジしてみてくださいね。
この記事が、あなたのモンステラライフの助けになれば嬉しいです。応援しています!









