こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
お部屋のシンボルツリーとして人気のモンステラですが、ふと気づくと大切なモンステラの葉っぱが茶色くなっていて、ドキッとした経験はありませんか?

昨日までは元気だったのに葉っぱの先が茶色く枯れ込んでいたり、あるいは葉っぱの一部が茶色に変色していたりすると、このまま枯れてしまうんじゃないかと不安になりますよね。
よく観察してみると、葉っぱの裏が茶色くて虫がついているのか心配だったり、葉に茶色い斑点が広がっていたり、ひどい時には葉先が黒い状態になってしまうこともあります。
また、これから開くはずの新芽が茶色くなってしまったり、葉だけでなく茶色い茎が気になったりすることもあるかもしれません。デリケートな斑入りモンステラの葉っぱが茶色くなったり、小ぶりなヒメモンステラの葉っぱが茶色くなったりするのも、育てているとよく直面する悩みです。部屋のシンボルツリーとして人気のモンステラですが、ふと気づくと大切なモンステラの葉っぱが茶色くなって
そもそもモンステラが冬に茶色になるのはなぜなのか、あるいは夏場に葉焼けして茶色くなってしまった場合どうすればいいのか、原因がわからないと焦ってしまいますよね。
でも、安心してください。もしモンステラが葉焼けしたら復活できるのか、枯れた葉(茶色い葉っぱ)は切るべきなのか、そして枯れた葉はどこから切るのが正解なのか、正しい対処法を知れば怖くありません。
この記事では、上記の悩みへの対処法をはじめ、モンステラの茶色い茎を切る時の注意点や、枯れた状態から復活させる手順まで、私の経験をもとに詳しく解説します。
一緒に原因を見つけて、元気な姿を取り戻しましょう!
- 葉の変色パターンを見るだけで「乾燥・根腐れ・病気」などの原因を自分で特定できるようになります。
- 茶色く枯れてしまった葉や茎は「切るべきか?」の判断基準と、植物を傷つけない正しい剪定位置がわかります。
- 冬の寒さや夏の直射日光によるダメージを防ぐ置き場所のコツを学べます。
- 根腐れなどで枯れかけたモンステラを復活させるための、具体的な手術手順をマスターできます。
モンステラの葉っぱが茶色くなる原因と病気
「どうして急に茶色くなっちゃったの?」と驚かれる方も多いと思います。
実は、モンステラの葉が茶色くなる原因は一つだけではありません。水やり、光、温度、風通し、そして病害虫…。
原因を特定するためには、毎日の観察で「どの部分が(葉先?全体?斑点?)」、「どのように(カサカサ?ブヨブヨ?)」茶色くなっているかを見極めることが、解決への第一歩になります。
ここでは、症状ごとの詳しい原因を探っていきましょう。
葉っぱが茶色に変色する理由
モンステラの葉が美しい緑色から茶色へと変わってしまう背景には、植物の中で起きている生理的な変化があります。
これを理解しておくと、慌てずに対処できるようになりますよ。
主な理由は大きく分けて以下の3つです。
- 環境によるストレス(生理障害):
強い日差しによる細胞の破壊、水不足による脱水、寒さによる凍結など、環境が合わないことで細胞が死んでしまうケースです。これが最も多い原因です。 - 病害虫による被害:
菌やウイルスが侵入したり、害虫に栄養を吸われたりして、組織が壊死してしまうケースです。これは他の植物にも移る可能性があるので注意が必要です。 - 自然な老化(新陳代謝):
植物も生き物ですから、古い葉を落として新しい葉に栄養を回します。これは止めることのできない自然な現象です。

例えば、私たち人間が日焼けをして肌が赤黒くなったり、乾燥して肌荒れを起こしたりするのと同じように、モンステラも強い日差しや乾燥によって体調を崩し、その結果が「茶色い変色」として現れます。
一方で、下の葉から順番に枯れていくのは、多くの場合「自然な老化」です。
モンステラは成長すると、上の新しい葉を大きくするために、役目を終えた下の古い葉から栄養を回収し、自ら切り捨てていきます。
この見極めができるようになると、「これは病気かも!?」という無駄な心配がぐっと減りますよ。
葉っぱの一部が茶色い時の診断
「葉っぱ全体が枯れたわけじゃないけど、ここだけ気になる…」という場合、その「場所」が原因特定の最大のヒントになります。

以下の表を参考に、お家のモンステラをチェックしてみてください。
| 変色している場所 | 症状の特徴 | 疑われる主な原因 |
|---|---|---|
| 葉の先端・フチ | カサカサに乾いている 黄色い縁取りがある | 水切れ・空気の乾燥 根詰まり |
| 葉の広い範囲 | 白っぽく色が抜けた後に茶色くなる 光が当たる面だけ変色 | 葉焼け(直射日光) |
| 不規則な斑点 | 丸いシミのようなものが広がる 黄色い輪郭がある | 病気(炭そ病など) または葉焼け |
| 葉の裏側 | カスリ状に色が抜けている 赤い粉や蜘蛛の巣がある | ハダニ(害虫) |
| 下の葉(古い葉) | 1枚ずつ順番に黄色→茶色になる | 自然老化 または根詰まり |
| 新芽・成長点 | 開く前に黒・茶色になる ふにゃふにゃしている | 根腐れ 水やり過多 |
このように、症状が出ている場所と、その質感(乾いているのか、湿っているのか)を見るだけで、ある程度原因を絞り込むことができます。
特に重要なのは、「その症状が広がっているかどうか」です。もし、茶色い部分が日増しに広がっていたり、隣の葉にも同じ症状が出始めたりしている場合は、病気や害虫の可能性が高いので、早急な隔離と対処が必要になります。
葉っぱの先が茶色いのは乾燥が原因?
「株自体は元気そうなのに、葉っぱの先端(尖った部分)だけが茶色くチリチリに枯れてくる」という症状、実はモンステラを室内で育てていると非常によくある悩みの一つです。
この症状の最も大きな原因は、ズバリ「空気中の湿度不足(乾燥)」です。
なぜ葉先だけが枯れるの?
モンステラの故郷は、熱帯雨林のジャングル。常に湿度が70%〜80%もあるようなムシムシした場所で育っています。
一方、日本の家庭、特にエアコンを使っているリビングなどは、湿度が40%以下になることも珍しくありません。
植物は根から吸い上げた水を葉の気孔から蒸散させていますが、空気が乾燥しすぎていると、葉からの水分蒸発スピードが早くなりすぎてしまいます。
すると、根からの給水が追いつかず、水分を届けるパイプラインの「終点」である葉先まで水が行き届かなくなり、結果として先端の細胞が脱水症状を起こして枯れてしまうのです。
momo実は私も、良かれと思ってエアコンの風が届く場所に置いたら、たった2日で葉先がカリカリになってしまったことがあります…。
モンステラにとってエアコンの直風は「ドライヤー」と同じなんだと痛感した出来事でした。
- エアコンの風を避ける:
冷暖房の風が直接当たる場所は、植物にとって砂漠のような過酷な環境です。風が直接当たらない場所に移動させてください。 - こまめな葉水(はみず):
1日1回、霧吹きで葉の表と裏にたっぷり水をかけましょう。周囲の湿度を上げるだけでなく、ハダニ予防にもなります。 - 加湿器の活用:
冬場など特に乾燥する時期は、加湿器を使って部屋全体の湿度を50%〜60%程度に保つのが理想です。
葉焼けで茶色くなる症状
夏場、特によくある失敗が「葉焼け」です。「天気がいいから日光浴させてあげよう」とベランダに出した数時間後、葉っぱが変色していてショックを受けた…なんてことはありませんか?
葉焼けは、人間でいうところの「重度の火傷」です。
モンステラの葉は、本来ジャングルの大きな木漏れ日の下で育つため、強い直射日光には耐性がありません。
急に強い光を浴びると、葉の細胞内で活性酸素が大量に発生し、葉緑素(クロロフィル)を破壊して細胞を殺してしまいます。
- 初期:葉の色が部分的に白っぽく、色が抜けたようになります(色素が壊れた状態)。
- 中期:白くなった部分が茶色く焦げたような色に変色します(細胞が壊死した状態)。
- 末期:茶色い部分がカサカサに乾き、穴が空いたり、ボロボロと崩れ落ちたりします。
残念ながら、一度葉焼けして死んでしまった細胞は、どんなにケアしても元の緑色には戻りません。
見た目が気になる場合はカットするしかありませんが、緑色の部分が残っていれば光合成はできるので、株全体の回復を優先して見守るのも一つの手です。
葉焼けしてしまった後の詳しいケア方法については、以下の記事でも解説していますので、あわせて参考にしてくださいね。
モンステラの葉焼け対処法|変色した葉の切り方・復活法と根腐れとの見分け方


葉に茶色い斑点が出たら病気を疑う
もし、葉っぱに茶色くて丸い斑点(ポツポツとしたシミのようなもの)ができていて、それが一つだけでなく複数ある場合は、少し警戒が必要です。
これは生理的なものではなく、「炭そ病(たんそびょう)」や「褐斑病(かっぱんびょう)」といった病気の可能性があるからです。
これらの病気は、主にカビ(糸状菌)や細菌が原因で発生します。
最初は小さな褐色の点ですが、放っておくと同心円状にムクムクと広がっていき、やがて隣の葉や、近くに置いてある他の観葉植物にも胞子を飛ばして感染してしまいます。
- 斑点の周囲:斑点の周りが黄色くぼやけている場合は、病気の可能性が高いです。
- 広がり方:数日で斑点が大きくなったり、数が増えたりする場合は要注意です。
- 発生環境:梅雨時期など、高温多湿で風通しの悪い環境でよく発生します。
対処法:見つけたら即カット!
病気の疑いがある斑点を見つけたら、かわいそうですがその葉は根元から切り取って処分しましょう。
切り取った葉をそのまま鉢の近くに置いておくのもNGです。
菌が残ってしまうので、ビニール袋に入れて密閉して捨ててください。
葉っぱの裏が茶色いときはハダニによる害虫被害の可能性
葉の表側だけを見て安心していませんか?実は、モンステラのトラブルの多くは「葉の裏側」に隠れています。
もし葉の色が悪く、全体的にぼんやりとした茶色やグレーに変色していて、葉の裏を見たときに「白や茶色のかすり傷のような跡」があったり、「小さな赤い粉のような虫」が動いていたりしたら、それは「ハダニ」の仕業です。
ハダニの恐ろしさと対策
ハダニは非常に小さなクモの仲間で、鋭い口針を葉の細胞に突き刺して栄養(汁)を吸い取ります。
吸われた部分は葉緑素が抜けて白くなり、数が集まると茶色く枯れたように見えます。
放っておくと爆発的に増殖し、蜘蛛の巣のような糸を張って、最終的には株全体を弱らせて枯らしてしまいます。
ハダニは「水」が大の苦手です。以下の手順で退治しましょう。
- 洗い流す:お風呂場やベランダに持ち込み、強めのシャワーで葉の裏側を中心に洗い流します。これだけで大部分のハダニは落ちます。
- 拭き取る:濡らしたキッチンペーパーや柔らかい布で、葉の裏を優しく、しかししっかりと拭き取ります。
- 葉水で予防:ハダニは乾燥した環境を好みます。毎日の霧吹き(葉水)で湿度を高めておけば、ハダニの住みにくい環境を作ることができます。
葉から茶色い汁が出る現象とカイガラムシ
「ふと床を見たら、ベタベタした液が落ちていた」「葉っぱの表面がテカテカ光っていて、触ると手にネバネバが付く」…こんな経験はありませんか?
もし、そのベタベタの中に茶色い汁が混じっていたり、葉の付け根や茎に「茶色い殻のようなポチッとしたもの」や「白い綿のようなもの」が付着していたら、それは植物の汁ではなく、カイガラムシやアブラムシの排泄物(甘露)です。
この排泄物は糖分を多く含んでいるためベタベタしており、放置するとそこに空気中のカビが付着して、葉っぱが黒くなる「黒すす病」を併発させます。
黒すす病になると、葉が黒い膜で覆われて光合成ができなくなり、モンステラは急速に弱ってしまいます。
カイガラムシの駆除方法
カイガラムシの成虫は硬い殻に覆われているため、薬剤が効きにくい厄介者です。
見つけたら、以下の方法で物理的に取り除くのが一番確実です。
- 歯ブラシでこする:柔らかめの歯ブラシを使って、茎や葉を傷つけないように優しくこすり落とします。
- 濡れティッシュで拭う:数が少なければ、ティッシュで摘み取ってしまうのが早いです。
- 薬剤散布:幼虫の時期や、どうしても取りきれない場合は、専用の殺虫剤(オルトランなど)を使用することも検討してください。
葉先が黒いなら根腐れに注意
葉の変色が「茶色」というよりも「黒っぽく、ドス黒い感じ」で、なおかつ葉にハリがなく、だらんと垂れ下がっているような場合は、かなり深刻な事態です。
これはモンステラの死因No.1である「根腐れ(ねぐされ)」を起こしている可能性が極めて高いです。
根腐れとは、土の中が常に水浸しの状態になり、根っこが酸欠を起こして窒息死し、そこから腐敗菌が入って腐ってしまう病気です。
根腐れの進行サイン
根っこは植物にとっての心臓部です。
根が腐ると水を吸い上げられなくなるため、土は濡れているのに葉っぱは水不足のように萎れるという矛盾した状態になります。
- 土から「ドブのような」「酸っぱいような」嫌な腐敗臭がする。
- 茎の根元(地際)が黒く変色し、触るとブヨブヨと柔らかくなっている。
- 新芽が黒くなってポロリと落ちる。
- 水をあげてから数日経つのに、土が全く乾かない。
根腐れは自然治癒することがほとんどありません。
放置すれば、腐敗は茎を通って株全体に広がり、最終的には全滅します。
疑わしい場合は、すぐに鉢から抜いて根の状態を確認する必要があります。
根腐れしてしまった場合の詳しい対処法については、こちらの記事で徹底的に解説しています。手遅れになる前にぜひチェックしてください。
茶色い茎は木質化か病気か
葉っぱだけでなく、茎の部分、特に根元の方が茶色くなっていると「これも病気!?」と心配になりますよね。
でも、茎の茶色には「良い茶色(正常)」と「悪い茶色(異常)」の2種類があるんです。
1. 良い茶色:木質化(もくしつか)
モンステラが成長して株が大きくなると、巨大になる葉や茎を支えるために、根元の方の茎が緑色から茶色く変化し、木の幹のように硬く頑丈になります。これを「木質化」と呼びます。
触ってみて「カチカチに硬い」「乾燥している」なら、それはモンステラが順調に大人の株へと成長している証拠です。何も心配いりません。
2. 悪い茶色:腐敗・軟腐病
一方で、茎の色が茶色や黒に変色しており、触ってみると「ブヨブヨしている」「水っぽい」「嫌なニオイがする」場合は、組織が腐っています。
これは先ほど説明した「根腐れ」が茎まで進行しているか、「軟腐病(なんぷびょう)」という細菌性の病気です。
この状態の茎は再生しません。健康な緑色の部分まで大きく切り戻す手術が必要です。
新芽が茶色になる原因
「やった!新しい葉っぱが出てきた!」と喜んでいたのに、くるくると巻かれたままの新芽が、開く前に茶色く変色して枯れてしまった…。
これは栽培者として一番心が折れる瞬間かもしれません。
新芽が枯れる原因には、主に以下の3つが考えられます。
- 水やり(根腐れ):
新芽は植物の中で最もエネルギーを使う部分です。根腐れで根の機能が落ちていると、一番遠い新芽まで水分や栄養を届けることができず、開く体力がなくなって枯れてしまいます。 - 水滴による蒸れ:
霧吹きをした際に、巻かれた新芽の隙間に水が溜まり、そこから腐ってしまうことがあります。新芽への葉水は遠くからふんわりとかけるのがコツです。 - 環境の急変:
新芽が出ている時期に、置き場所を大きく変えたり、植え替えをしたりすると、ストレスで成長を止めてしまうことがあります。
茶色くなってしまった新芽は、残念ながらもう開きません。
そのままにしておくとカビの原因になるので、付け根からカットしてあげてください。
株が元気なら、また脇から新しい芽を出してくれますよ。
冬に茶色になるのはなぜ?
日本の冬は、熱帯植物であるモンステラにとって試練の季節です。
冬になると、葉色が全体的に黄色っぽくなったり、縁から茶色く枯れ込んだりすることがよくあります。
これは「低温障害(冷害)」です。
モンステラは一般的に、耐えられる最低温度は10℃と言われていますが、美しく健康な状態を保つには最低でも15℃以上、できれば20℃以上が必要です。
特に注意したいのが「窓際」です。
昼間は日差しが入って暖かい窓際も、夜になると外気の影響で急激に冷え込み、放射冷却現象で部屋の中で一番寒い場所になります。
気づかないうちに、夜中に10℃以下になり、葉の細胞内の水分が凍って破壊されてしまうのです。
実際、気象庁のデータを見ても、2024年における東京の1月・2月の最低気温は氷点下(0℃未満)を記録しています(出典:気象庁『過去の気象データ検索』)。
そのため、冬場は夕方になったら窓際から部屋の中央や高い場所(暖かい空気は上にいくため)へ移動させるか、厚手のカーテンを閉めて冷気を遮断するなどの防寒対策が必須です。


ヒメモンステラの葉っぱが茶色い場合
「モンステラ」として売られている植物の中には、葉が小さく、切れ込みが左右非対称に入る「ヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)」という種類があります。
厳密にはモンステラ属とは別の植物なのですが、育て方や性質はとてもよく似ています。
しかし、本家のモンステラと比べて、ヒメモンステラの葉っぱが茶色くなってしまうケースには、少し特徴的な傾向があります。
もしあなたが育てているのが、葉のサイズが15cm〜20cm程度で、ツルがどんどん伸びていくタイプなら、以下の点に特に注意してください。
1. 葉が薄いため「乾燥」にとても弱い
ヒメモンステラの葉は、デリシオーサなどの大型モンステラに比べて厚みがなく、ペラペラとしています。
これはつまり、葉の中に蓄えられる水分の量が少なく、乾燥するとすぐに水分が抜けてしまうことを意味します。
エアコンの風が少し当たっただけでも、あっという間に葉の縁からチリチリに茶色く枯れ込んでしまうことが多いのです。
「ちょっと風通しのいい場所に置いただけなのに…」という場合でも、ヒメモンステラにとっては過酷な状態だった可能性があります。
2. 根詰まりによる水切れが早い
ヒメモンステラは成長速度が非常に速く、土の中で根っこがパンパンになりやすい植物です。
根詰まりを起こしていると、いくら水をあげても鉢の中に水が行き渡らず、すぐに水切れ(脱水)状態になります。
「水をあげているのに、すぐに土が乾く」「葉っぱ全体が黄色〜茶色っぽく元気がない」という場合は、鉢底を見てみてください。
根っこがはみ出していれば、根詰まりによる水不足が変色の原因です。
3. ハンギング(吊り鉢)での温度差
ヒメモンステラはツル性なので、高い場所から吊るして(ハンギングにして)飾っている方も多いと思います。実はこれも茶色くなる一因になり得ます。
部屋の空気は、天井付近の方が温度が高く、乾燥しています。
また、エアコンの温風は上に溜まる性質があります。
つまり、床に置いている植物よりも、吊るしているヒメモンステラの方が、はるかに乾燥ストレスを受けやすい環境にあるのです。
吊り鉢で葉が茶色くなる場合は、霧吹きの回数を増やすか、サーキュレーターで部屋の空気を攪拌(かくはん)してあげる工夫が必要です。
斑入りモンステラの葉っぱが茶色い時のケア
白やクリーム色の美しい模様が入った「斑入り(ふいり)モンステラ」。
まるでアートのような美しさで大人気ですが、実は普通の緑色のモンステラよりも管理が難しく、葉っぱが茶色くなりやすいという宿命を背負っています。
「高かった斑入りモンステラの白い部分が、茶色く焦げて汚くなってしまった…」という悲しい話もよく聞きます。
そうならないためにも、斑入り特有の悩みとケア方法について深掘りしてみましょう。
なぜ白い部分は茶色くなりやすいの?
斑入り(白い部分)には、植物のエネルギー源を作る工場である「葉緑素(クロロフィル)」が存在しません。
つまり、白い部分は自分では栄養を作ることができず、緑色の部分から栄養を分けてもらって生きている「お荷物」のような存在(言い方は悪いですが、植物生理学的にはそうです)なのです。
そのため、白い部分は細胞の結合が弱く、非常にデリケートです。
以下の2つの極端な原因で、すぐに茶色く変色してしまいます。
- 光が強すぎる場合(葉焼け):
葉緑素がないため光を防御できず、普通のモンステラなら耐えられる程度の日光でも、白い部分だけが火傷をして茶色く焦げます。 - 光が弱すぎる場合(生理障害):
光合成量が足りないと、株全体の体力を維持するために、エネルギーを消費するだけの「白い部分」をリストラしようとします。その結果、白い部分から茶色く枯れ込んでいきます。
斑入りを美しく保つための「特等席」
このジレンマを解消するためには、置き場所の微調整が命です。直射日光は絶対にNGですが、暗い場所もNGです。
ベストな環境は、「レースのカーテン越しの、柔らかい光が長時間当たる場所」、あるいは「植物育成ライトの真下」です。
光の強さは優しく、でも光合成に必要な時間はたっぷりと確保する。これが斑入りの白い部分を茶色くさせずに維持する唯一のコツです。
また、葉水をした後に水滴が白い部分に残ったまま強い光に当たると、レンズ効果でそこだけ茶色く焼けることがあります。
斑入りの場合は、細か〜いミストが出る霧吹きを使うか、葉水の後は軽く水を払うくらいの気遣いをしてあげると、真っ白な美しさを長く楽しめますよ。
モンステラの葉っぱが茶色い時の対処法
ここまで、葉が茶色くなる原因について詳しく見てきました。原因がわかったところで、次はいよいよ実践編です。
「茶色くなってしまった葉はどうすればいいの?」「切っても大丈夫?」「枯れかけた株をどうやって復活させる?」といった、具体的な対処法とテクニックを、私の失敗談も交えながら詳しく解説していきます。
植物は言葉を話せませんが、正しいケアをしてあげれば、必ず新しい芽を出して応えてくれます。諦めずにトライしてみましょう!
枯れた葉(茶色い葉っぱ)は切る
まず、一番よくある質問。「茶色くなってしまった葉っぱは、切った方がいいんですか?それとも自然に落ちるのを待つべきですか?」
結論は、「茶色く枯れた部分(または葉全体)は、早めにハサミでカットすべき」です。
植物をハサミで切るのって、なんだか痛そうで可哀想に感じてしまいますよね。
「もしかしたら、また緑色に戻る奇跡が起きるかも…」なんて淡い期待を持って、茶色い葉を残したくなります。
でも、植物生理学の観点から言うと、一度茶色く変色(壊死)した細胞が再生することは絶対にありません。
茶色い部分は、もう機能していない「死んだ組織」なのです。
- 病気の予防:枯れた部分は抵抗力がなく、カビ(ボトリチス菌など)の温床になりやすいです。そこから健康な部分へ病気が広がるのを防ぎます。
- エネルギーの節約:機能していない葉を維持しようとする無駄なエネルギーを使わせず、新しい新芽を作るためのエネルギーに回させることができます。
- 美観と日当たり:茶色い葉を取り除くことで、見た目がスッキリするだけでなく、株の内側への日当たりや風通しが良くなり、カイガラムシなどの害虫予防にもなります。
「ごめんね」ではなく、「今までありがとう、お疲れ様」という気持ちでカットしてあげれば大丈夫です。それがモンステラのためになります。



私も最初は「せっかく育ったのに切るなんてかわいそう…」と思って、茶色い葉をそのままにしていました。
でも、思い切ってカットしたら、そのあとすぐに元気な新芽が出てきてびっくり!「もっと早く切ってあげればよかった」と逆に反省しました(笑)
枯れた葉はどこから切るべきか
では、具体的に「どこを」「どうやって」切ればいいのでしょうか?切り方は、枯れ具合によって2つのパターンを使い分けます。
パターンA:葉のフチや先端だけが茶色い場合(部分カット)
乾燥や軽い葉焼けなどで、葉の一部だけが茶色い場合は、葉っぱ全部を切り落とす必要はありません。
まだ緑色の部分は光合成ができるので、残しておきたいですよね。
- 切り方:茶色い部分と緑色の部分の境界線を、葉の形に合わせてハサミでトリミングします。
- コツ:このとき、緑色の健康な部分を1mm〜2mmほど残して(茶色い部分もほんの少し残して)切るのがポイントです。緑色の組織ギリギリで切ってしまうと、切り口がダメージを受けて、またそこから茶色く枯れ込んでくることがあるからです。あえて枯れた部分をわずかに残すことで、健康な細胞を守る壁にするイメージですね。
パターンB:葉の半分以上が茶色い場合(全カット)
葉焼けがひどかったり、病気だったりして、葉の半分以上が茶色くなっている場合は、その葉はもう光合成の役に立たないので、葉ごと取り除きます。
- 切り方:葉っぱだけを切るのではなく、その葉がついている長い柄(葉柄・ようへい)の付け根から切ります。
- 位置:茎から出ている付け根の部分で、清潔なハサミを使ってスパッと切り落とします。茎を傷つけないように注意してくださいね。


茶色い茎を切る時の注意点
根腐れなどで茎まで変色している場合や、徒長して形が悪くなった茎を切り戻す場合(剪定)は、絶対に守らなければならないルールが一つあります。
それは、「成長点(節・ふし)」を必ず残すことです。
モンステラの茎をよく見ると、竹のように線が入っている部分(節)がありますよね。
そしてその近くに、少し膨らんだ部分や、白いポッチがあるはずです。これが次の新芽が出る「成長点」です。


もし、この成長点を含めて切り落としてしまうと、残った茎からは二度と新しい芽が出てきません。
ただの「棒」になってしまい、やがて枯れてしまいます。
切りたい場所のすぐ下にある「節(成長点)」を確認し、その節の2cm〜3cmくらい「上」でハサミを入れます。
こうすることで、残された節から新しい芽が出てくることができます。
また、太い茎を切るときは、切り口の面積が大きくなります。
そこから雑菌が入って腐るのを防ぐために、園芸用の癒合剤(ゆごうざい)や、殺菌剤を塗って保護してあげると完璧です。
葉焼けしたら行うべき復活法
うっかり直射日光に当てて葉焼けさせてしまった直後、「やってしまった!」とパニックになって、水をジャブジャブあげたり、肥料をあげたりしていませんか?実はそれ、逆効果なんです。
葉焼けした直後のモンステラは、人間でいうと「重度の火傷をして高熱を出している状態」です。
体力が落ちて弱っている時に、ステーキ(肥料)などの重い食事を与えても、消化不良を起こしてさらに具合が悪くなるだけです。
- すぐに日陰へ移動:まずは直射日光を遮断し、涼しい日陰やレースカーテン越しの場所に避難させます。
- 葉を冷やすわけではないが…:葉水をして葉の温度を少し下げてあげるのは有効ですが、土への水やりは通常通り(乾いてから)にします。
- 肥料はストップ:復活させようとして肥料や活力剤を与えるのは厳禁です。根っこがダメージを受けているわけではないので、通常管理で「そっとしておく」のが一番の薬です。
- 茶色い部分はカット:数日経って、焼けた部分が完全に茶色く変色して落ち着いたら、先ほど紹介した「部分カット」で整えてあげましょう。
株の中心にある成長点さえ無事なら、次の新しい葉は綺麗な状態で出てきます。
「今回の失敗は勉強代」と割り切って、次の成長を見守ってあげてください。
直射日光による葉焼けを防ぐ置き場所
そもそも、葉焼けをさせないためには「置き場所」が全てです。モンステラにとって理想的な光環境とは、どのような場所なのでしょうか。
キーワードは「明るい日陰(半日陰)」です。
具体的に言うと、以下のような場所がベストポジションです。
- 室内なら:南向き、または東向きの窓辺で、レースのカーテンを1枚引いた状態の場所。直射日光を30%〜50%くらい遮光した柔らかい光が理想です。
- 屋外なら:軒下(のきした)や、大きな木の木漏れ日が入る場所。夏場は必ず「遮光ネット(30%〜50%遮光)」を使用してください。
特に注意が必要なのが「季節の変わり目」です。
春先(4月〜5月)は、人間にとってはポカポカ陽気でも、紫外線量はすでに夏並みに強いことがあります。
冬の間、室内で弱光に慣れていたモンステラを急に外に出すと、春の日差しでも一発で葉焼けします。
場所を移動するときは、まずは日陰に数日置き、次は明るい日陰、その次は午前中だけ…というように、1〜2週間かけて徐々に光に慣れさせる(馴化・じゅんか)プロセスを踏むことが、プロのテクニックです。
枯れた状態から復活する手順
「根腐れして葉が全部落ちてしまった」「茎が黒くなってボロボロ…」こんな絶望的な状態でも、まだ諦めるのは早いです。
モンステラの茎の一部でも硬くて緑色の部分が残っていれば、そこから「茎伏せ(くきふせ)」や「水挿し」で復活できる可能性があります。
ここでは、根腐れで根が全滅した場合の、緊急オペの手順をご紹介します。


鉢から株を抜き、黒く腐った根や、ブヨブヨになった茎を全て切り落とします。
躊躇して腐った部分を残すと、そこからまた腐敗が進むので、心を鬼にして「健康な白い断面が見えるまで」切り戻します。
切り口を殺菌剤(ベンレートなど)に浸すか塗布し、風通しの良い日陰で半日ほど乾かして、切り口を乾燥させます。
新しい清潔な水に茎を浸ける「水挿し(水差し)」にするか、湿らせた水苔(ミズゴケ)に茎を横たえる「茎伏せ」にして管理します。肥料は一切与えません。
1ヶ月〜2ヶ月ほどで、節から新しい白い根と、小さな新芽が出てきます。根が十分に伸びたら、清潔な観葉植物用の土に植え付けます。
この復活劇を成功させるコツは、「清潔さ」です。
使うハサミ、水、水苔などは全て清潔なものを使い、腐敗菌を徹底的に排除することで、モンステラの生命力を引き出すことができます。
枯れた株を復活させる植え替えの時期
ただし、上記のような大掛かりな手術や植え替えを行うには、絶対に守らなければならない「時期」があります。
その適期は、モンステラの成長期にあたる「5月〜9月」の間です。
気温が20℃以上あるこの時期は、モンステラの細胞分裂が最も活発になり、傷ついた根や茎を修復する力が最大になります。
逆に、気温が低い冬(11月〜3月)に根をいじるような植え替えをすると、回復する体力がなく、そのまま枯れてしまうリスクが非常に高いです。
では「冬に根腐れしてしまった…」という場合は、どうすればいいでしょうか?その場合は、無理に植え替えをせず、水やりを完全にストップして土を乾かし、暖かい部屋で安静にして「春を待つ」のが最善策です。
腐敗が激しい場合のみ、腐った部分だけを取り除いて、水苔で包んで保湿しつつ暖かく管理する応急処置にとどめましょう。
冬の寒さで変色させない冬越しのコツ
最後に、モンステラが最も茶色くなりやすい「冬」を、青々と乗り越えるためのコツをお伝えします。冬の管理の鉄則は「水やりを限界まで控える」ことです。
冬のモンステラは休眠状態にあり、ほとんど水を吸いません。
それなのに夏と同じ感覚で水を与えると、冷たい水が土の中に残り続け、根っこを冷やして根腐れを招きます。
- タイミング:土の表面が乾いてから、さらに3日〜1週間ほど待ってから与えます。「ちょっと乾きすぎかな?」くらいで丁度いいです。
- 時間帯:夕方や夜は気温が下がるのでNG。晴れた日の午前中の暖かい時間に与えましょう。
- 温度:水道水のような冷たい水は根にショックを与えます。少しお湯を足して、20℃〜25℃くらいのぬるま湯にしてあげると、モンステラも喜びます。
また、暖房の効いた部屋は乾燥しやすいので、根への水やりは控えますが、葉への霧吹き(葉水)は毎日行ってください。
これで湿度を保てば、寒さによる葉の変色やハダニの発生をダブルで防ぐことができます。
まとめ:モンステラの葉っぱを茶色にしない管理法
モンステラの葉が茶色くなる原因と対策について、長くなってしまいましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。


葉っぱが茶色くなるのは、モンステラからの「SOS」です。でも、そのサインの意味さえ理解してしまえば、怖いことはありません。
- 葉先が茶色いなら「湿度不足」なので葉水を増やす
- 黒っぽく変色していたら「根腐れ」を疑って水やりを見直す
- 茶色くなった葉は「清潔なハサミ」で思い切ってカットする
- 復活のための植え替えは「暖かい時期」に行う
この基本さえ押さえておけば、もしトラブルが起きても、あなたのモンステラは必ず復活します。
私も何度も失敗して、葉っぱを枯らしてしまいましたが、そのたびに対処法を学んで、今では元気に天井まで届くほど大きく育っています。
完璧じゃなくても大丈夫。毎日の観察と、ちょっとした思いやりで、モンステラとのグリーンライフをもっと楽しんでくださいね!









