こんにちは!「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。
朝起きてふと緑に目をやると、モンステラの葉っぱから水がポタポタと落ちていて驚いた経験はありませんか?
まるで植物が泣いているように葉から水滴が溢れていると、何か悪い病気なのか、それとも葉っぱから水滴が出るのは元気な証拠なのかと気になってしまいますよね。
この不思議なモンステラの水滴ですが、そのままにしておくと床が濡れてシミになってしまうこともあるため、しっかりとした水滴による床への対策を知っておくことが大切です。
また、小さなお子様やペットがいるご家庭では、この水滴に毒が含まれているのかどうかも心配なポイントかなと思います。
水滴が出ているということは葉水をやりすぎたサインなのか、逆に葉から水滴がでない時は水不足なのかと、毎日のお世話についても迷ってしまいますよね。
そこで今回は、こうした現象の理由に加えて、モンステラの室内での水やりのコツや、適切な水やりサインの見極め方、そもそも水やりは週一くらいのペースで良いのかといった基本的な疑問についてもお話ししていきます。
さらに、乾燥対策として葉水は毎日行うべきかという頻度の話や、効果的な葉水のやり方、増やす際に葉っぱだけで水差しは成功するのかといった応用テクニックまで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- モンステラの葉から出る水滴の正体と生理学的な仕組み
- 水滴が出るのは健康な証拠か、それとも病気のサインかの判断基準
- ペットや小さなお子様がいる家庭で気をつけるべき水滴の成分と毒性
- 床濡れを防ぐための具体的なインテリア保護対策と水やりのコツ
モンステラ葉っぱから水が!葉から水滴が出る理由

モンステラの大きく切れ込みの入った葉先から、クリスタルのような美しい水滴がついているのを見つけると、神秘的で素敵だなと思う反面、どうしてこんな現象が起きるのか不思議ですよね。
「部屋の湿気が高すぎるのかな?」とか「水をあげすぎたかな?」と心配になることもあるでしょう。
ここでは、なぜモンステラの葉っぱから水が出るのか、その植物生理学的なメカニズムや、植物の健康状態との深い関係について、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説していきます。
モンステラの葉っぱから水滴が出る仕組み
モンステラの葉先から水が出るこの現象は、植物学の専門用語で「溢泌(いっぴつ)現象」、英語では「Guttation(ガテーション)」と呼ばれています。
なんだかとても難しそうな言葉ですが、その仕組み自体は植物が生きる上で欠かせない生命活動の一部であり、とってもシンプルなんです。
植物は普段、土の中にある根っこから水分や養分を吸い上げ、それを茎を通して葉っぱまで送り届けています。
そして、葉の裏側にある「気孔(きこう)」という小さな穴を開いて、水分を水蒸気として大気中に放出しています。
これを「蒸散(じょうさん)」と呼びます。
人間でいうところの呼吸や、汗をかいて体温調節をする機能に近いイメージですね。
昼間は光合成を行うために気孔が開いているので、根から吸い上げられた水分の大部分は、どんどん水蒸気として空気に逃げていきます。
でも、夜になると植物は光合成を休むため、水分の無駄な損失を防ごうとして気孔を閉じます。
ところが、土壌の温度が高かったり水分が十分にあったりすると、根っこは夜の間も休みなく一生懸命水を吸い上げ続けているんです。
すると、植物の体内には水が溜まっていき、導管(水の通り道)の中の圧力、すなわち「根圧」が高まります。
行き場を失った余分な水分が、葉っぱの縁や先端にある「水孔(すいこう)」という特別な穴から物理的に押し出されてきます。
気孔とは違い、この水孔は常に開いているか、あるいは内圧によって受動的に開く構造になっているため、圧力がかかると水が漏れ出てくるのです。
これが、私たちが朝一番に目にする「水滴」の正体なんです。

つまり、これは単なる結露のような物理的な現象ではなく、モンステラが力強く生きているからこそ起こる、能動的な生命活動の証なんですよ。
このメカニズムについては、植物生理学の分野でも詳しく研究されています。
より専門的な知見を知りたい方は、以下の一次情報も参考にしてみてください。
(出典:日本植物生理学会「植物の水が葉までとどくしくみ」「朝露について」)
葉の水滴は元気な証拠と判断
「じゃあ、水滴が出るのは良いことなの?それとも悪いことなの?」と、その意味合いが一番気になりますよね。
結論から言うと、基本的には「モンステラが極めて元気で健康な証拠」と判断して大丈夫です!

むしろ、喜んでいい現象だと言えます。
なぜなら、水滴が出るということは、以下の植物にとって重要な機能がすべて正常に働いていることを意味するからです。
| チェック項目 | 状態の解説 |
|---|---|
| 根の活性 | 根が土壌から水分やミネラルを力強く吸い上げる力(根圧)が十分にあることの証明です。 |
| 維管束の健康 | 根から茎を通り、葉の先端に至るまでの導管が詰まることなく、スムーズに水を輸送できている証拠です。 |
| 水分バランス | 体内の水分が十分に満たされており、脱水状態にないことを示しています。 |
もし根っこが弱っていたり、根腐れして機能を失っていたり、あるいは水不足で土がカラカラだったりすれば、そもそも根圧が発生せず、余分な水を葉先まで押し上げる力なんて残っていません。
ですから、朝一番にキラキラした水滴がついているのを見かけたら、「あ、今日も根っこが元気に働いているな」「私の水やり加減は間違っていなかったんだな」と自信を持って、植物を褒めてあげてくださいね。
momo実は私も、最初は「えっ!モンステラが泣いてる!?水のあげすぎで根腐れしちゃった!?」とすごく焦りました…(笑)。
でも、これが「元気な証拠」だと知ってからは、毎朝キラキラした水滴を見るのが楽しみになったんです。
葉がベタベタする場合は害虫?
ここで一つだけ、絶対に注意して観察してほしいポイントがあります。
それは、葉っぱについている液体の「質感」と「粘度」です。
もしその液体が、水のようにサラサラしておらず、ガムシロップや蜂蜜のようにベタベタしている場合は、溢泌現象ではありません。
それは残念ながら植物が出した水ではなく、「カイガラムシ」や「アブラムシ」といった吸汁性害虫の排泄物、通称「甘露(かんろ)」である可能性が極めて高いです。
これらの害虫は、葉や茎に針を刺して植物の栄養たっぷりの汁を吸い、余分な糖分をベタベタした排泄物として外に出します。


- 正常な水滴(溢泌):触るとサラサラしていて、無色透明。乾くと白い跡が残ることはあるが、ベタつきはない。主に葉の先端や縁につく。
- 害虫のサイン(甘露):触るとネチャネチャして糸を引くこともある。葉の表面、裏側、茎、さらには下の床までベタつくことがある。
もし液体がベタベタしていたら、すぐに周囲を確認してください。
葉の裏側や茎の隙間、葉の付け根などに、茶色い殻のようなものや、白い綿のような塊(虫)が潜んでいませんか?
甘露を放置すると、そこにカビが生えて「すす病」という病気を併発し、葉が真っ黒になって光合成ができなくなってしまいます。
見つけ次第、濡れたティッシュで拭き取り、専用の薬剤で駆除するなどの早急な対処が必要です。


根腐れのサインと水滴の関係
先ほど「水滴が出るのは元気な証拠」とお話ししましたが、実は「水滴の出方」の変化によっては、注意が必要なケースもあります。
それは、「以前はよく水滴が出ていたのに、最近急に出なくなり、かつ土が乾きにくくなった」という場合です。
通常、水をたっぷりとあげた翌朝などは、健康なモンステラであれば水滴が出やすくなります。
しかし、土が湿っていて水分は十分にあるはずなのに全く水滴が出ない場合、根っこが何らかのダメージを受けて、水を吸い上げるポンプの力を失っている可能性があります。
これこそが、恐ろしい「根腐れ」の初期サインである可能性が高いのです。


また、これとは逆に「毎日毎日、大量に水滴がボタボタと落ちていて、土の表面がいつまでもジメジメ濡れている」という状態も危険です。
これは水やりの頻度が多すぎて、常に過湿状態になっている警告かもしれません。
植物自体はまだ元気で水を吸っていますが、土の中の空気が不足して酸欠になりかけている状態です。このまま放置すると根腐れに直行してしまいます。
根腐れは進行すると、茎が黒くなったり葉が黄色くなったりして取り返しがつかなくなります。
水滴の有無と土の乾き具合をセットで観察することで、早期発見につなげましょう。
詳しい見分け方や復活方法については、以下の記事で徹底的に解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
葉から水滴がでないのは不調のサイン?
「私の家のモンステラ、すごく元気そうに見えるけど、全然水滴が出ないんだけど不調なのかな?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、安心してください。
水滴が出ないからといって、必ずしも不調であるとは限りません。
水滴が出る条件は、「高い湿度」「十分な土壌水分」「抑制された蒸散」の3つが揃った時です。
例えば、以下のような環境では、元気でも水滴が出ないことがよくあります。
- 冬場で空気が乾燥している:室内の湿度が低いと、葉から出た水分がすぐに蒸発してしまい、目に見える水滴にならないことがあります。
- エアコンやサーキュレーターの風が当たっている:風通しが良い場所では蒸散が促進されるため、余分な水分が気孔からスムーズに放出され、溢泌現象が起こりにくくなります。
- 乾燥気味に育てている:土の表面が乾いてから数日空けて水やりをするなど、メリハリのある管理ができている場合、過剰な水分がないため水滴は出ません。
葉っぱにピンとしたハリとツヤがあり、緑色が濃く、茎もしっかりとしていて新しい葉が展開しているなら、水滴が出ていなくても全く問題ありません。
「水滴が出ない=悪い」ではなく、あくまで「余分な水がない状態」と捉えて、今の管理を続けてあげてくださいね。
モンステラ葉っぱから水が!葉から水滴が出るときの対処法
水滴が出る科学的な理由がわかったところで、次は具体的な対処法についてお話しします。
「床が濡れてシミになるのが困る」「ペットが舐めても大丈夫?」といった日常の切実な悩みや、水やりを工夫して水滴をコントロールする方法を詳しく見ていきましょう。
水滴の毒性と猫への安全性
モンステラを育てている方で、大切な家族である猫ちゃんやワンちゃん、あるいは小さなお子様と一緒に暮らしている場合は、この「水滴の成分」が安全なのかどうかが一番気になるところですよね。
ご存知の方も多いかもしれませんが、モンステラを含むサトイモ科の植物の全草(葉、茎、根)には、「シュウ酸カルシウム」という針のような形をした微細な結晶が含まれています。
これをペットが噛じって細胞を壊すと、中の結晶が飛び出して口の中の粘膜に突き刺さり、激しい痛みや腫れ、嘔吐を引き起こします。
これがモンステラの毒性の正体です。アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)のリストでも、モンステラ(Monstera deliciosa)は犬や猫に対して「有毒(Toxic)」であると明記されています(出典:ASPCA公式HP「Monstera deliciosa」)。
では、葉から垂れてくる水滴(溢泌液)にもこの毒はあるのでしょうか?
結論、基本的にこの水滴は根から吸い上げた水分とミネラルが主成分であり、結晶そのものが大量に含まれているわけではありません。
しかし、植物の体内(導管)を通ってくる過程で、微量のシュウ酸イオンやその他の有機成分、酵素などが溶け出している可能性は完全には否定できません。


筆者momoの見解と推奨アクション
葉っぱそのものをバリバリ食べる場合に比べれば、水滴のリスクは低いと考えられますが、決して「安全なミネラルウォーター」ではありません。
体が小さな猫や犬にとって、継続的な摂取は胃腸への刺激になる可能性があります。
「舐めさせない」に越したことはないので、ペットが届かない高さに置くか、見つけ次第すぐに拭き取る習慣をつけることを強くおすすめします。
葉についた水滴の拭き取り方
水滴を見つけたら、自然に乾くのを待つよりも、気づいた時点で拭き取ってしまった方が、床への被害やペットの誤飲リスクを減らせて衛生的です。
拭き取り方はとっても簡単です。清潔なティッシュペーパーや柔らかい布、キッチンペーパーなどを使って、葉先を傷つけないように優しく吸い取るだけでOKです。
ゴシゴシと擦る必要はありません。葉の裏側に水分が残っていることもあるので、軽く手を添えて裏もチェックしてあげると完璧です。
また、水滴が自然乾燥した後に、葉の縁や先端に「白い粉」のようなものが残ることがあります。
これはカビや病気ではなく、水滴に含まれていたカルシウムやカリウムなどのミネラル分が結晶化して残ったものです。
植物に害はありませんが、見た目が気になる場合は、濡らしたタオルで優しく拭き取ってあげると、美しい緑色の葉が復活しますよ。
水滴で床が濡れる際の対策
大きく育った立派なモンステラだと、朝の水滴の量も意外と多くて、気づいたらフローリングに水溜まりができていることもありますよね。
無垢材のフローリングや畳、カーペットなどは、水分を放置すると白く変色したり、シミになったり、最悪の場合はカビや腐食の原因になってしまいます。
私が実践していて、インテリアを守るために効果的だと感じている対策は以下の3つです。


- 大きめの受け皿と防水マットの併用
葉先が鉢の外にはみ出してしまうことが多いので、鉢の下に敷く受け皿を一回り大きなサイズに変えるのが手っ取り早いです。さらに、その下に透明なPVC(塩化ビニル)製のチェアマットや、撥水加工されたキッチンマットを敷いてエリア全体をガードすれば完璧です。 - 誘引で葉の向きをコントロールする
ココナッツ支柱などを使って茎を立て、葉先が部屋の内側(床の上)ではなく、鉢の内側や、敷いたマットの上に来るように向きを調整します。こうすることで、水滴が落ちても被害を最小限に抑えられます。 - ハンギングやスタンドを活用する
小さなモンステラなら、プラントハンガーで吊るしたり、スツールの上に置いたりして、床から距離をとるのも有効です。
特に賃貸のお部屋にお住まいで、退去時の原状回復が気になる方は、事前のガードを徹底しておきましょう。



私は以前、対策をせずにそのままにしていて、気づいたら賃貸のフローリングが水滴で少し白くなってしまい、大ショックを受けたことがあります…。
皆さんには同じ失敗をしてほしくないので、事前のガードは本当に必須ですよ!


水やりタイミングで水滴を抑制
「毎日床が濡れて困る…少し水滴を減らしたい」という場合、実は水やりの時間を変えるだけで、翌朝の水滴の量をある程度コントロールできることをご存知ですか?
おすすめはズバリ、「朝(午前中)」に水やりをすることです。


朝に水をあげれば、その後の日中の暖かい時間に植物は活発に光合成と蒸散を行います。
すると、土の中にたっぷりとあった水分が、日中のうちに消費され、大気中に放出されます。
その結果、夜になる頃には鉢内の水分量が適度に落ち着き、根圧が高まりすぎず、翌朝の溢泌現象が減る傾向があります。
逆に、夕方や夜に水をあげてしまうと、植物が気孔を閉じて蒸散しない夜間に、根元にたっぷりの水がある状態になります。
これでは根圧がガンガンにかかってしまい、出口のない水が翌朝大量の水滴となって溢れ出てしまいます。
また、夜間の過湿は根腐れのリスクも高めるので、水やりは「朝」を基本にするのがベストですよ。
室内での水やりのコツ
室内でモンステラを育てる場合、風通しの良い屋外で育てる場合に比べて、どうしても土が乾きにくく、湿気がこもりやすい環境になりがちです。
そのため、水やりは「量」よりも「メリハリ」が大切です。
まず、一度水やりをしたら、受け皿に出た水は必ず捨ててください。
「あとで乾くからいいや」と受け皿に水を溜めたままにすると、根っこが呼吸できずに窒息して根腐れの原因になりますし、土がいつまでもジメジメして水滴が止まらなくなります。
また、サーキュレーターや扇風機を使って、部屋の空気を優しく循環させてあげるのも非常に効果的です。
植物の葉の周りには「境界層」という湿度の高い空気の膜ができやすいのですが、風を当ててこれを壊してあげることで、葉からの蒸散が促されます。
蒸散が進めば、余分な水分が水滴として落ちるのを防げますし、植物の健全な代謝も助けてくれます。
水やりサインの見極め
水やりのタイミングについて、「土の表面が乾いたら」とよく教科書には書いてありますが、モンステラの場合はもう少し待っても良いくらいです。
特に大きな鉢やプラスチックの鉢の場合、表面が白っぽく乾いていても、土の中(根っこがある部分)はまだ湿っていることがよくあります。
私がおすすめする失敗しないサインの見極め方は、「割り箸」や「竹串」を使うアナログな方法です。
土にブスッと深く刺して数分置き、抜いた時に箸が湿っていたり土がついてきたりすれば、まだ中は濡れているので水やりは不要です。
逆に、箸が乾いていてサラサラしていれば、水やりのベストタイミングです。
また、植物の様子を観察するのも大切です。
葉っぱが少しだけ下を向いて垂れ下がってきたり、葉の厚みがなくなってハリがなくなってきた時も、モンステラからのお水が欲しいというサインです。
水滴が出なくなったタイミングと合わせて観察してあげてくださいね。
モンステラの水やりは週一で良い?
初心者の方には「水やりは週に1回でいい?」「何日に1回あげればいいの?」という疑問を抱く人がいると思いますが、正直なところ「環境や季節によるので一概には言えない」というのが正解です。
例えば、真夏の成長期なら週に1回では足りず、3〜4日に1回必要かもしれませんし、逆に真冬の休眠期なら、2週間に1回、あるいは月に1回でも十分なこともあります。
「毎週日曜日にあげる」とカレンダーで決めてしまうのではなく、先ほどお話しした「土の乾き具合」を指や割り箸で確認して判断するのが、一番失敗がありません。
ただ、モンステラはサトイモ科の植物の中では比較的乾燥に強く、水切れで枯れることよりも、水のやりすぎで根腐れして枯れることの方が圧倒的に多いです。
迷ったら「今日はあげない」を選択する方が、植物を守ることにつながりますよ。
葉水の正しいやり方
土への水やりとは別に、霧吹きで葉っぱに水をかける「葉水(はみず)」もモンステラの健康維持には非常に効果的です。
葉水には、乾燥を好むハダニなどの害虫を防いだり、葉に積もったホコリを落として光合成を助けたり、適度な湿度を与えてツヤを出したりするメリットがあります。
正しいやり方のポイントは、「葉の表だけでなく、裏側にもしっかり吹きかける」ことです。
先ほど説明した通り、水分を放出する「気孔」は葉の裏側に集中しています。
裏面に葉水をすることで、植物周辺の湿度を高め、潤いを与えることができます。
また、床が濡れるほどビショビショにする必要はなく、全体がふんわりと湿る程度の細かいミストで十分です。
葉水は毎日しても良い?正しい頻度
葉水に関しては、土への水やりとは違って根腐れのリスクが少ないため、基本的には毎日行っても大丈夫です。
特にエアコンを常時使っていて乾燥する現代の室内では、毎日シュッシュとしてあげた方がモンステラも喜びますし、ハダニ予防の観点からも推奨されます。
ただし、ここでも一つだけ注意点があります。
今回のテーマである「溢泌現象(水滴)」がすごく多くて、すでに床が濡れて困っている梅雨時や雨の日などは、葉水を少し控えても良いかもしれません。
周りの湿度が高くなりすぎると、蒸散しにくくなって水滴がさらに増える原因になることもあるからです。
部屋の湿度計を見ながら調整してみてください。
葉水のやりすぎによる影響
「葉水は毎日OK」と言いましたが、状況によってはやりすぎが悪影響を及ぼすこともあります。
特に気をつけたいのが、冬場の寒い時期です。
夜遅くや夕方に大量の葉水をすると、葉についた水滴が夜間の冷え込みで冷たくなり、植物の体温を奪って「冷害」を引き起こすことがあります。
葉が黒ずんだり傷んだりする原因になります。
また、葉の付け根や新芽の丸まった部分(ドリル)に水が溜まったまま長時間乾かないと、そこから細菌が入って「軟腐病(なんぷびょう)」などの病気になるリスクも稀にあります。
葉水をするなら、気温がこれから上がる「午前中」か、日中の暖かい時間帯に行い、夜には葉が乾いている状態にするのがベストですね。
葉っぱだけの水差しは成功するか
モンステラが元気に成長してくると、「もっと株を増やしてみたい!」と思うこともあるかもしれません。
その時、「葉っぱだけ切って水に挿しておけば根が出るのかな?」と疑問に思う方が非常に多いです。
しかし残念ながら、葉っぱの部分(葉柄と葉身)だけをカットして水に挿しても根っこは出ず、やがて腐ってしまいます。
モンステラを増やす(水挿しや挿し木を成功させる)ためには、必ず植物の成長点が含まれる「茎の節(ふし)」が必要です。
節とは、茎のボコッとした部分や、気根が生えている部分のことです。
この成長点から新しい根や芽が出てくる仕組みになっています。
もし水滴が出る元気なモンステラが増えすぎて剪定した場合は、ぜひ「節」を含めてカットし、水挿しに挑戦してみてください。
節さえあれば、初心者の方でも比較的簡単に発根させることができますよ。
水挿しの詳しい手順については、こちらの記事が参考になります。
まとめ:モンステラの葉っぱから水が!葉から水滴が出るときのポイント
今回は、朝起きるとモンステラの葉から水が出ている不思議な現象、「溢泌(いっぴつ)現象」について、その正体や理由、そして私たちにできる対策まで幅広く解説してきました。
「何か悪い病気なんじゃないか…」と不安に思っていた方も、この記事を読んで「あ、これはモンステラが元気に呼吸している証なんだ!」と安心していただけたのではないでしょうか。
最後に、今回お話しした中で特に大切なポイントをもう一度振り返っておきましょう。
- 水滴の正体は「溢泌現象」:夜間に根が吸い上げる力(根圧)が、葉からの蒸散を上回った時に、余分な水分が水孔から押し出される生理現象です。
- 健康のバロメーター:サラサラした透明な水滴なら、根が元気に活動している証拠です。逆に、ベタベタしている場合は害虫の排泄物を疑いましょう。
- 根腐れのリスク管理:土が湿っているのに急に水滴が出なくなった場合は、根腐れの初期症状の可能性があります。「水滴=元気」だけでなく、「水滴消失+過湿=危険」という逆のサインも見逃さないでください。
- 毒性と安全性:水滴には微量のシュウ酸カルシウムなどが含まれる可能性があるため、ペットや小さなお子様が舐めないよう注意が必要です。見つけたら拭き取るのが安心です。
- 床濡れ対策と水やり:床を守るために防水マットや大きな受皿を活用しましょう。また、水やりを「朝」にすることで、翌朝の水滴量をある程度コントロールできます。
モンステラが葉っぱからポタポタと水を落とす姿は、見方を変えれば、植物が「お水足りてるよ!」「根っこ元気だよ!」と私たちに話しかけてくれているようなものです。
床が濡れてしまうのは少し困りものですが、対策さえしっかりしておけば、その神秘的な姿も愛おしく感じられるはずです。
水滴が出る日も出ない日も、モンステラの声に耳を傾けながら、日々の変化を楽しんで観察してあげてください。
きっと、もっと仲良くなれるはずですよ。
これからも、「観葉植物の育て方ナビ」では、皆さんのグリーンライフがもっと楽しくなるような情報を発信していきます。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!









