モンステラの冬は断水NG?水やり頻度の正解と枯らさないコツ

モンステラの冬は断水NG?水やり頻度の正解と枯らさないコツ

こんにちは。「観葉植物の育て方ナビ」運営者のmomoです。

寒さが厳しくなってくると、大切に育てているモンステラの様子が少しずつ変わってきて心配になりますよね。

特に冬の管理については、ネットやSNSを見ても「モンステラは冬に断水気味にするべき」という意見もあれば「冬の水やり頻度は週に一回が目安」という情報もあって、一体どれが正解なのか迷ってしまうことばかりかなと思います。

実は、室内の暖かい環境と寒い玄関とでは管理方法が全く異なるため、マニュアル通りの回数で水やりをすると根腐れを起こして葉が黄色くなったり、逆に水を控えすぎて葉が垂れるまで放置して枯らしてしまったりする失敗がとても多いんです。

momo

私も、園芸を始めたばかりの頃、冬のリビングで『週に1回』というマニュアルを律儀に守って水をやり続け、お気に入りのモンステラの葉を次々と黄色くしてしまった苦い経験があります。あの時は本当にショックでした…。

冬はモンステラにとって過酷な季節ですが、室内の置き場所や葉水の方法、そして水やりの量やタイミングさえ間違わなければ、元気に春を迎えることができます。

この記事では、初心者の方が悩みやすいビニールを使った寒さ対策や、しおれるサインの見極め方まで、私の経験をもとに分かりやすくお話しします

この記事でわかること
  • 冬に断水をしてはいけない理由と正しい水やり頻度の目安
  • 失敗しないための土の乾燥具合の正確な見極め方
  • 根腐れと水切れのサインを見分ける具体的なポイント
  • 置き場所や葉水など冬越しに必要な環境管理のコツ
目次

モンステラは冬に断水しちゃダメ?水やり頻度の正解

モンステラは冬に断水しちゃダメ?水やり頻度の正解

冬のモンステラ管理において、栽培者が最も頭を悩ませるのが「水やり」ですよね。

特に、大切に育ててきたモンステラを根腐れで枯らせてしまった経験がある方ほど、「いっそのこと水を断ったほうが安全なのでは?」と考えてしまう気持ち、痛いほどよく分かります。

でも、結論から言うと、日本の室内環境において完全な断水はモンステラにとって非常に危険な賭けになってしまうんです。

ここでは、なぜ断水がNGなのか、そして冬のモンステラにとって本当に快適な水やり頻度と方法について、理由を添えて詳しく解説していきます。

春や夏との水やり頻度の違い

春から夏にかけてのモンステラは、新しい葉を次々と展開し、ぐんぐん成長するためにたくさんの水を必要とします。

そのため、「土の表面が乾いたらすぐにたっぷりと」あげるのが基本ルールでしたよね。

しかし、日本の冬(特に気温が15℃を下回る時期)になると、モンステラは成長が緩やかになる「休眠期」に入ります。

この時期は、植物の生理活動が低下し、根が水を吸い上げるポンプのような力が極端に弱くなっています。

この状態で春や夏と同じ感覚で水やりをしていると、根が水を吸いきれず、鉢の中が常にジメジメと湿った状態が何日も続くことになります。

これが、冬に根腐れが多発する最大の原因です。冬の水やりは「水をあげる」ことよりも、「土を乾かす期間」を意図的に長く取ることが最大のポイントになります。

春夏の「土の表面が乾いたら」というリズムは一旦忘れましょう。「土の中まで完全に乾ききってから、さらに数日我慢して待って」から水やりをする、という意識に切り替えることが重要です。

水やりが週一回では多すぎる理由

園芸の入門書などで「冬の水やりは週に1回」といった固定のスケジュールを見かけることがありますが、これをそのまま鵜呑みにするのは少し危険かもしれません。

なぜなら、お住まいの地域、お部屋の断熱性、暖房の使用状況、日当たり、使っている土の種類(水はけが良いか悪いか)、そして鉢の大きさによって、土が乾くスピードは驚くほど違うからです。

例えば、床暖房やエアコンが効いていて常に20℃以上ある乾燥したリビングと、日中は暖房がない10℃前後の玄関では、土が乾くまでに1週間以上の差が出ることさえあります。

「今日は日曜日だから水やりの日」とカレンダーで決めてルーティンワークのように水を与えていると、まだ土の内部が湿っているのに追い水をすることになり、知らず知らずのうちに根を窒息させてしまいます。

カレンダーで決めるのではなく、必ず「その時のモンステラの土の状態」を見て判断してあげてくださいね。

根腐れと水切れを防ぐ冬の水やりタイミング

冬の管理が難しいと言われるのは、「根腐れ」と「水切れ」という二つの相反するリスクの板挟みになるからです。

水をあげすぎれば根腐れのリスクが高まりますが、根腐れを怖がって水をあげなさすぎると、今度は「水切れ」を起こして根が干からびて枯れてしまいます。

では、どのタイミングがベストなのでしょうか。

私が実践していて最も失敗が少ないタイミングは、「土の表面だけでなく、鉢の中心部や底の方まで乾いたことを確認してから、さらに3日~1週間ほど(鉢のサイズによる)待った日」です。

「あれ?もう乾いたかな?」と思ってから、さらに数日我慢するくらいの「徹底的な乾燥気味」な管理が、休眠中のモンステラの冬越しにはちょうど良いバランスになります。

ただし、小さな鉢(3号~4号)は乾きやすいので「待つ期間」は短めに、大きな鉢(8号以上)は土の量が多いので長めに待つなど、鉢のサイズに合わせて微調整してあげてください。

モンステラの一般的な水やりのサイン

モンステラの一般的な水やりのサイン

では、実際に水やりが必要だと判断できるサインにはどのようなものがあるのでしょうか。

毎日観察していると、モンステラが発する小さなサインに気づけるようになります。

もっとも分かりやすいのは「葉の様子」と「鉢の重さ」です。

葉のサイン

水が足りなくなってくると、葉に含まれる水分圧が下がり、葉にハリがなくなります。

普段はピンと上を向いている葉が、少しだけ力なく下を向いたり、葉の表面のツヤがなくなったりします。

重さのサイン

これが一番確実です。水やり直後のずっしりした重さを覚えておき、鉢を持ち上げた時に「えっ、こんなに軽いの?」と驚くほど軽く感じる時が、土の中の水分が抜けきったタイミングです。

ただし、冬場に葉がしおれて垂れ下がるまで待つのは、初心者の方には見極めが少し難しく、回復に時間がかかる場合もあります。

葉がしおれる一歩手前で水やりをするのが理想的ですので、次に紹介する「土の確認方法」を併用するのが最も安全でおすすめです。

土の乾燥具合の見極め方

「土の中が乾いているかどうかなんて、透視できないから分からない!」という方も多いと思います。

指で土の表面を触ってみても、表面はカラカラなのに中は湿っているということは頻繁に起こります。

そこで私がおすすめしているのが、「割り箸」を使ったアナログですが確実なチェック方法です。

  1. 乾いた割り箸(または竹串)を用意します。
  2. 鉢の縁に沿って、土の深くまでズブッと底の方まで挿し込みます。(根を傷つけないよう優しく)
  3. そのまま30分ほど放置してから、引き抜いてみてください。
  4. 割り箸の状態を確認します。
  • 割り箸が湿っている・黒っぽい土がついてくる:内部はまだ湿っています。水やりはまだ早いです。
  • 割り箸がパサパサに乾いている・土がついてこない:中まで乾燥しています。ここからさらに数日待ってから水やりをします。
momo

私も昔は指で土を触るだけで判断しようとして、「表面は乾いてるから大丈夫かな?」と水をやってしまい、実は中が湿っていて失敗したことが何度もあります。

でも、この「割り箸チェック」を導入してからは、水やりの失敗が劇的に減ったんです。」

サスティーもおすすめ

毎回割り箸を挿すのが面倒な場合や、インテリア性を損ないたくない場合は、「サスティー(SUSTEE)」などの水やりチェッカーを使うのも非常に便利です。

色の変化(青から白へ)で土の内部の乾燥を可視化してくれるので、水やりの失敗が劇的に少なくなります。

室内での水やりのコツ

冬のモンステラは基本的に室内で管理されていると思いますが、室内での水やりは「床を汚さない」ことと、「鉢の中の水をしっかり切ること」が重要になり、屋外での水やりとは少し違った工夫が必要になります。

大きな鉢だと、毎回お風呂場やベランダ(寒い日はNG)に移動させるのが重労働で大変かもしれませんが、フローリングやカーペットを傷めないためにも、いくつかのコツを押さえておきましょう。

床を汚さないための準備

まず、水やりをする場所を決めます。

  • 移動できる場合(推奨):小さな鉢ならキッチンのシンク、大きな鉢ならお風呂場が最適です。暖かい場所で水やりができ、床を汚す心配もありません。
  • 移動できない場合:その場で水やりをする場合は、万が一水がこぼれても良いように、鉢の下にペットシーツや厚手のバスタオルを敷いたり、園芸用の大きなトレイ(受け皿)を設置したりして、床をしっかり保護しましょう。

室内での賢い水の与え方

室内で水やりをする際は、ジョウロの選び方もポイントです。

水差しやペットボトルで勢いよく水をやると、土がえぐれたり、乾いた土が跳ね返って周囲を汚したりすることがあります。

おすすめは「細口」タイプのジョウロです。水量をコントロールしやすく、鉢の縁に沿ってゆっくりと回しかけることができます。

土全体に水が染み渡るように、数回に分けて与えると良いですね。


水やり直後の「水切り」のコツ

「底から水が出るまでたっぷり」与えた後が肝心です。鉢の中の余分な水は、次の水やりまでにしっかり排出させなければなりません。

お風呂場などで水やりをした場合は、水やり後に鉢を少し斜めに傾けて、鉢底の縁(鉢底穴のフチ)に溜まった最後の水滴までしっかり切ることが大切です。

そのまま30分ほど放置し、水が完全に切れきってから元の場所に戻しましょう。

最大の落とし穴「鉢カバー」の管理

室内管理で最も根腐れを招きやすいのが、おしゃれな「鉢カバー」の存在です。

鉢カバーを「受け皿」のように使っていると、中のインナーポットから出た水がカバーの底に溜まり、それに気づかないまま根腐れさせてしまうケースが本当に多いんです。

鉢カバー内の水溜りは厳禁!

鉢カバーを履かせている場合は、水やりのたびに中の鉢を取り出すのが理想です。

それが重くて難しい場合は、鉢カバーの底にスノコや鉢底石(ネットに入れると便利)を敷いて底上げし、インナーポットの底が直接水に浸からないようにする工夫も有効です。

ただし、この方法でも溜まった水は蒸発しにくいため、次の項目でお話しするように、溜まった水は必ず捨てる必要があります。

momo

私も以前、お気に入りの陶器の鉢カバーの底に水が3cmも溜まっているのに1ヶ月近く気づかず、ある日モンステラの根元から異臭がして発覚…なんて大失敗をしたことがあります。

おしゃれなだけに、中が見えないのが落とし穴なんですよね。

一回の水の量は鉢底から出るまでたっぷりと

「乾燥気味に育てる」というと、一回にあげる水の量をコップ1杯分だけに減らして、土の表面だけを濡らすようなやり方をする方がいらっしゃいますが、これは大きな間違いです!

水やりの「回数(頻度)」は減らしますが、あげる時は鉢底から水がジャージャー流れ出るまで、たっぷりと与えてください。

これには、単に水分を補給するだけでなく、土の中に溜まった古いガスや老廃物を水の勢いで押し流し、新鮮な酸素を含んだ空気を根に届けるという非常に重要な役割があるからです(植物の根も呼吸しています!)。

中途半端な水やり(ちょろ水)を繰り返すと、鉢の上半分だけが湿って、肝心の根が集中している鉢底付近には水が届かず、そこから「水切れ」を起こして枯れてしまう原因になります。

冬の水やりで気をつけるべき温度と時間帯

冬の水やりは、タイミングだけでなく「時間帯」も重要です。

人間が「暖かいな」と感じる時間帯に行うのが鉄則で、具体的には、晴れた日の午前中(10時~12時頃)がベストです。

夕方以降に水やりをしてしまうと、夜間の気温低下とともに土の中の水分が冷やされ、根が冷たい水に長時間浸かったまま「冷蔵庫に入っているような状態」になってしまいます。

これでは根が冷害を受けて弱ってしまいますので、必ず気温が上がってくる午前中に済ませて、夜までにはある程度水が引いている状態にしてあげましょう。

曇りや雨の日は湿気が多く乾きにくいので、できるだけ晴れた日を選んであげるとさらに良いですね。

冷たい水は厳禁!ぬるま湯を使う理由

冬の水道水って、手が痛くなるほど冷たいですよね。外気温が低い地域では、水道水の温度が5℃以下になることもあります。

その冷たい水をそのまま熱帯植物であるモンステラにあげるのは、人間で言えば真冬に氷水を浴びせられるようなもので、ショックが大きすぎます。

おすすめなのは、30℃~35℃くらいの「ぬるま湯」を与えることです。

お風呂の残り湯(入浴剤なし)や、給湯器のお湯を使って、手で触れて「ぬるいな」「温かいな」と感じる程度の温度に調整してください。

これなら根を驚かせることなく、スムーズに水分補給をさせてあげることができますし、土の温度も少し上がるので根の活性化にもつながります。

鉢皿に溜まった水は必ず捨てる

モンステラ 鉢皿に溜まった水は必ず捨てる

水やりが終わった後、受け皿(鉢皿)に溜まった水は、必ずすぐに捨ててください。

「あとで捨てよう」と思って忘れてしまうと、鉢底が常に水に浸かった状態になります。

これはモンステラにとって、息ができずに溺れているのと同じ状態です。

根が呼吸できずに窒息し、そこから腐敗菌が繁殖して根腐れに直結します。

重たくて鉢を持ち上げるのが大変な場合は、スポイトや給水スポンジ、雑巾などを使って吸い出すなどして、絶対に水を溜めないようにしましょう。「受け皿の水は即捨てる」が鉄則です。

モンステラの冬越しで断水せず水やり頻度を守るコツ

モンステラの冬越しで断水せず水やり頻度を守るコツ

水やりの基本が分かったところで、ここからは水やり以外の環境づくりやケアについてお話しします。

水やりの頻度をどれだけ完璧に守っていても、置き場所や温度管理、湿度管理が間違っているとモンステラは弱ってしまいます。

冬越しを成功させるためのトータルケアを一緒に見ていきましょう。

冬は窓際に置くべき?冬に置く場所のポイント

「植物は日光が好きだから」と、冬でも日当たりの良い窓際に置いている方は多いのではないでしょうか。

実はこれ、冬に関しては要注意なポイントなんです。

昼間はポカポカしていても、日が沈むと窓際は外気と同じくらい急速に冷え込みます。

特に日本の住宅の窓ガラスは熱を逃がしやすいため、夜間の窓際は「コールドドラフト」と呼ばれる冷気の流れが発生しやすい場所です。

環境省HPによると住宅の熱の出入りの7割は窓からであると言われています。

この昼夜の激しい温度差(寒暖差)が、モンステラには大きなストレスになります。

理想的な置き場所は、「窓から少し離れた、明るい部屋の中央付近」です。

もし窓際に置く場合は、夜になったら厚手のカーテンを閉め、鉢を部屋の奥(壁際など)に移動させてあげるのが親切ですね。

冬の窓辺はビニールなどで冷気対策をする

どうしても部屋のレイアウト上、窓際にしか置けないという場合もありますよね。

そんな時は、物理的に冷気からモンステラを守る工夫が必要です。

厚手のカーテンをしっかり閉めるのはもちろんですが、段ボールや断熱シート、あるいはビニールシートを窓と鉢の間に挟むだけでも、冷気の侵入をかなり防げます。

100円ショップなどで売っている発泡スチロールのブロックの上に鉢を置くだけでも、床からの底冷えを防ぐ効果がありますよ。

暖房の風が直接当たらないように注意する

人間にとって快適なエアコンやファンヒーターの温風ですが、植物にとっては「極度に乾燥した熱風」という凶器になりかねません。

暖房の風が直接モンステラに当たると、葉の気孔から水分が強制的に奪われ、葉がパリパリに乾燥したり、縁から茶色く枯れ込んでしまったりします。

エアコンの風向きを調整するか、モンステラの場所を移動させて、風が直接当たらない場所を確保してあげてください。

サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させるのは、部屋の温度ムラ(天井付近だけ暖かく、床が冷たい現象)を解消する意味でとても有効ですので、ぜひ活用してください。

葉っぱに霧吹きをしたらどうなる?

モンステラ 葉っぱに霧吹きをしたらどうなる?

「水やりは控えているけど、葉っぱには水をかけた方がいいの?」という疑問を持つ方もいると思います。

結論から言うと、冬でも葉への霧吹き(葉水:はみず)は非常に効果的であり、強くおすすめします。

葉に霧吹きをすることで、以下の3つのメリットがあります。

  1. 乾燥防止:暖房で乾燥した室内の湿度を局所的に高め、葉の乾燥を防ぎます。
  2. 害虫予防:乾燥を好む「ハダニ」などの害虫の発生を抑えます。
  3. 光合成促進:葉の表面のホコリを落とし、呼吸や光合成を助けます。

根からの吸水が減っている冬だからこそ、葉からの適度な水分補給がモンステラの健康維持を助けてくれます。

葉水の頻度は毎日でも大丈夫?

葉水に関しては、暖房を使っている乾燥した部屋(湿度40%以下など)であれば、毎日行っていただいても大丈夫です。

むしろ、乾燥注意報が出るような日は1日2回くらいしてあげても喜ぶでしょう。

ただし、水やりと同じく「暖かい時間帯」に行うのがポイントです。

夜寝る前にビショビショに濡らしてしまうと、気温が下がった時に葉の表面の水分が冷えて、葉が低温障害(シミができたり黒くなったりする)を起こす原因になるので、朝や昼間に行うのがベストです。

葉水のやりすぎはカビの原因になる

葉水はおすすめですが、やりすぎには注意が必要です。

特に、葉から水がボタボタと滴り落ちて、葉の付け根(葉柄のポケット部分)や茎の間に水が溜まったままになると、そこから蒸れて軟腐病などの病気やカビが発生することがあります。

また、室温が10℃を下回るような寒い部屋で過度に葉水を行うと、水分が乾かずにいつまでも濡れた状態が続き、冷えの原因になります。

霧吹きは「葉全体がふんわりしっとり濡れる程度」にとどめ、水滴が滴るほどかけすぎないように調整しましょう。

冬の肥料は根痛みの原因になるので控える

「なんとなく元気がないから、栄養剤をあげて元気づけよう」というのは、冬に関しては絶対にやってはいけないNG行為です!

休眠期に入っているモンステラは、成長が止まっているため、肥料成分をほとんど吸収できません。

吸収されずに土の中に残った肥料は、土の中の塩分濃度を高め、根の水分を奪い取る「肥料焼け(濃度障害)」を引き起こし、根を痛めてしまいます。

人間で言えば、風邪で寝込んでいる時に脂っこいステーキを無理やり食べさせるようなものです。

冬の間は固形肥料も液体肥料も一切与えず、水だけで管理するのが一番の優しさです。春になって新芽が動き出してから、再開してあげてくださいね。

秋に置いた「置き肥(固形肥料)」がまだ土の上に残っている場合は、冬に入る前(室温が15℃を切る頃)に取り除いておくのが安心です。

水切れしているサインは「葉が垂れている」

モンステラ 水切れしているサインは「葉が垂れている」

冬にモンステラの葉がだらんと垂れ下がっているのを見つけたら、ドキッとしますよね。

これが「水切れ」なのか、それとも恐ろしい「根腐れ」なのかを見極めるのが、モンステラの生死を分けます。

水切れの場合のサインは土の表面も中もカラカラに乾いていて、葉は緑色のまま力なく垂れている状態です。

この場合は、単純に水不足ですので、暖かい時間帯にぬるま湯をたっぷりと与えれば、半日~1日ほどでシャキッと復活します。

葉が黄色や黒色に変色するのは「根腐れ」のサイン

一方で、絶対に水やりをしてはいけない危険なサインもあります。それが「根腐れ」です。もし、以下の症状が見られたら要注意です。

根腐れの場合のサイン

根腐れの場合のサイン
  • 土がまだ湿っているのに葉が垂れている。
  • 下の方の葉が黄色く変色して落ちる。
  • 葉の一部が黒っぽく変色している。
  • 茎の根元が黒ずんで、触るとブヨブヨしている。

この状態で「葉が垂れているから水不足だ!」と勘違いして水をあげると、トドメを刺すことになります。

根腐れの疑いがある場合は、水やりを完全にストップし、風通しの良い暖かい場所で土を乾かすことに専念してください。

万が一、重症となった場合は、腐った根を取り除く緊急の植え替えが必要になることもあります。

momo

私も初心者の頃、葉が垂れたのを見て「あ、水が足りない!」と慌ててぬるま湯をたっぷりあげてしまい、数日後に茎が根元からブヨブヨになってしまった経験があります。

あの時の「やってしまった…」という絶望感は忘れられません。だからこそ、葉が垂れたら「まず土を確認」が鉄則なんです。

冬に新芽が出た場合の管理と注意点

最近の住宅は気密性が高く暖かいので、冬でもモンステラが「あれ?もう春かな?」と勘違いをして新芽を出すことがあります。

「やった!成長してる!」と嬉しくなりますが、実はこの冬の新芽、寒さで成長が途中で止まりやすく、開かずに茶色く枯れてしまうことも多いんです。

momo

うちのモンステラも去年、12月に新芽が出て「やった!暖かい部屋だから大丈夫かも」と期待したんですが、エアコンの乾燥に負けて、結局開かずに先端が茶色くなってしまいました。

あの時はがっかりしましたが、それ以来、冬の新芽には特に葉水を欠かさないように気をつけています。

もし新芽が出たら、できるだけ暖かい場所(最低でも15℃以上)をキープしてあげてください。

また、新芽の部分は乾燥に非常に弱いので、新芽に向けて重点的に葉水をしてあげると、湿度不足による枯れを防ぎ、綺麗に開きやすくなりますよ。

茎がひょろひょろに徒長したときの原因と対策

冬の間、寒さ対策で部屋の奥に置いていると、日照不足が続き、モンステラは光を求めて茎をひょろひょろと長く伸ばすことがあります。葉と葉の間隔が広くなり、茎だけが細長く伸びるこの状態を「徒長(とちょう)」と呼びます。

残念ながら、一度徒長してしまった茎は元には戻りませんが、これ以上ひょろひょろにしないためには、やはり光が必要です。

窓から離れた場所に置く場合でも、日中の暖かい数時間はレースのカーテン越しに日光浴をさせてあげたり、植物育成用のLEDライトを活用したりして、光量を補ってあげましょう。

また、ひょろひょろの状態を見過ごせない場合は剪定による「仕立て直し」という方法もあります。

しかし、冬に仕立て直しを行うのは成長スピードが遅くなっている冬のモンステラにとってかなり体力がいる処置になるため、春になるまで待つのが得策でしょう。

モンステラを冬に切ると枯れる?剪定の注意点

前述のとおり、「冬の間に伸びすぎた茎を整理したい」「邪魔な葉っぱを切りたい」と思っても、冬の剪定(せんてい)はおすすめしません。

休眠期に葉や茎を切ると、植物の活動が鈍っているため傷口が塞がりにくく、そこから雑菌が入って腐り込んだり、体力を消耗して株全体が弱ったりするリスクが高いからです。

完全に枯れた茶色い葉をカットする程度なら大丈夫ですが、生きている緑色の茎を切るような大掛かりなモンステラの剪定は、暖かくなって成長を再開する春(5月頃)まで待ってください。

「冬はいじらない」が失敗しないための基本ルールです。

冬の植え替えは根腐れリスクが高い

剪定と同じく、冬の植え替えも基本的にはNGです。

寒さで活動が鈍っている根をいじってしまうと、新しい土に馴染めず、そのまま水を吸う力を失って枯れてしまうことがよくあります。

ただし、先ほどお伝えしたように「根腐れが進行していて、このままでは確実に枯れる」という緊急事態だけは例外です。

その場合も、根を崩さずに一回り小さな鉢に移して土を乾きやすくするなど、ダメージを最小限に抑える処置が必要です。

自己判断が難しい場合は、春まで水やりを控えて乾燥気味に管理し、なんとか耐えさせるのが安全策となることが多いです。

株分けをするときの切る位置のポイントと冬に行うリスク

モンステラが大きくなってくると株分けをしたくなりますが、これも冬に行うのは非常にリスクが高いです。

株分けは根を切断する大きな外科手術のようなものなので、体力の落ちている冬に行うと、回復できずに両方の株がダメになってしまう可能性が高いです。

もし春になって株分けを行う場合は、気根(きこん)という空中に伸びる根を含めるようにして、節(ふし)の下でカットするのが成功のポイントです。

今は「春になったらどこで切ろうかな」と計画を立てながら、楽しみに待ちましょう。

初心者でも大丈夫!モンステラの育て方の基本

いろいろと細かいことをお伝えしてきましたが、モンステラは本来とても丈夫で、生命力の強い植物です。

冬の管理で失敗しないための基本は、実は以下の3点に集約されます。

冬越しの3大原則
  • 寒さに当てない:最低でも5℃、できれば10℃以上をキープする。
  • 水をあげすぎない:土が乾ききってから数日待つメリハリを持つ。
  • 光を浴びせる:直射日光は避けつつ、できるだけ明るい場所で管理する。

この3つさえ意識していれば、多少葉が黄色くなったり形が崩れたりしても、モンステラは枯れずに耐えてくれます。

あまり神経質になりすぎず、モンステラの持つ生命力を信じて、温かく見守ってあげてください。

まとめ:モンステラの冬は断水せず水やり頻度を守ろう

今回は、冬のモンステラ管理における「断水」の是非や、「水やり頻度」の正解について詳しくお話ししました。

結論として、日本の室内で育てるモンステラは、決して水を完全に断ってはいけません。

大切なのは、土の状態をしっかりと観察し、乾燥気味に管理しつつも、あげる時はたっぷりとあげる「メリハリ」です。

そして、葉水で湿度を保ち、暖かい場所でゆっくりと休ませてあげることが、冬越しの成功への近道です。

この記事を参考に、ぜひあなたのモンステラと元気に冬を乗り越えてくださいね。厳しい冬を越えて、春になって新しい葉が開く喜びは格別ですよ!

momo
「観葉植物の育て方ナビ」運営者
これまでに20種類以上の観葉植物を栽培してきた経験から、初心者の方へ「育て方」「インテリアグリーンの活用方法」などをわかりやすく情報発信しています。普段はOLをしている20代後半の社会人。
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